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【@イグニスター】環境総括&新環境解説!メインギミックで増G&アトラクターケアも可能になった新環境@イグニスター徹底解説!

こんにちは、からふるです!

現在日本選手権ブロック代表戦が終わり、新制限の発表もあり、今年のイグニスターについて纏めるいい機会と思い執筆しました!

日本選手権の結果は残念ながらブロック戦で負けてしまい、日本一に立つ最終戦に出場する事は叶いませんでしたが、連日調整や相談を繰り返し、自分の中ではかなり良いプレイや構築になったと思います。

記事の前半部分では、そんな2021年度の@イグニスターを振り返り、記事の後半部分では来たる新制限の@イグニスターについて紹介して行きたいと思います!

特に新制限での構築部分では、新たに「抹殺の指名者」が新制限となった為今まで以上に必要性が上がった「増殖するG」に対してのケア方法、そして来期環境に上がってくるであろう【デスピア】【ふわんだりぃず】【相剣】等が採用してくる「ディメンション・アトラクター」のケア方法について等解説して行きますので、是非最後までご覧頂けると嬉しいです!

【環境振り返り】2021.7〜9月環境@イグニスター(罠型@イグニスター)

最初自分が@イグニスターを使い始めCSに持ち込んだのがこの頃です。

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1枚初動からFWDとヒートソウル、さらに罠による妨害等を構えながら展開を行う構築となっていました。
この頃は、環境トップに真竜皇VFDが容易に立ちやすい【電脳堺】が幅を効かせており、それを多少意識した構築となっています。

激流葬等罠が電脳堺相手に非常に強力であり、他の罠と合わせるとVFD朱雀と言った電脳堺の強力な盤面を返し、次ターンでイグニスターの展開でライフを取りきる事など勝ち筋の1つとなっていました。
イグニスター自体、少ないスロットや1枚初動から大きく展開出来る為、罠との相性は非常に良く、さらに展開を行う過程にて後続の確保も可能となっています。
以前とあるプレイヤーから言われたのは、現代の【十二獣】的なポジションであるという言葉が的確だと思いました。
豊富な1枚初動に加え、展開しながら後続の確保が可能である事。誘発に対しても致命傷になる事は少なく、誘発に対しての受けが強い事が十二獣に近い要因と言えます。
さらに十二獣と異なり、ライフカットスピードも高いのがかなり強力です。
私個人の感覚では、昔の環境におけるアライブヒーロー等に近い「ワンキル出来る罠デッキ」という形に捉えてもいます。

詳しくは以前投稿したnote等にも記載していますので、気になる方はご覧下さると幸いです!

【環境振り返り】2021.10〜12月環境@イグニスター(アライバル型@イグニスター)

そして2021.10環境、この環境に入り@イグニスターは注目され初め、分布を伸ばし始める事となります。
特に大きな注目を浴びる事になったのは、環境序盤ほぼ毎週の様に私自身が@イグニスターを使用して上位入賞した事、そしてそれを受けて「ネクストプレイ」さんの方で動画を取り上げて貰えた事だと思います。

勿論運が良かった部分もあるかとも思いますが、第一に@イグニスターというデッキのパワーやポテンシャルの高さ、そして環境的に@イグニスターが非常に活躍しやすく、環境に適していた結果であると私は思います。
そして、この環境を語る上で外せないのは

・デストロイギミック
・勇者ギミック

間違いなく、この2点だと思います。
@イグニスターはデストロイギミックに関して耐性が強く、これが環境的にマッチしていました。勿論デストロイギミックに対して強いという事は、他の「破壊」を用いて除去や妨害を行ってくる相手に対しても強いと言う事であり、@イグニスターの強みの一部分だと思います。



この環境では、様々なデッキでデストロイギミックが採用
されており、効果モンスターを2体用意さえ出来ればアナコンダからデストロイが登場出来るため、制約がかかるデッキでなければ、ほぼデッキを選ばず投入される候補のギミックである為、それらに強く出れたのが強みであると言えるでしょう。

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@maikeruEXさんより引用

そして、この環境において間違いなく環境トップであったのは、どちらのギミックも使用出来る上に圧倒的デッキパワーを秘めていた【幻影勇者】だと思います。
先行展開においては、こちらが誘発を手に抱える事が出来ずにフル展開を通してしまうとほぼ負けてしまう程のパワー、後手でも勇者ギミック等を絡めて複数の妨害を踏み越えながらワンキル出来るパワーを持ち合わせており、間違いなく環境トップたるデッキであったと思います。

しかしながら、この幻影勇者に対して先程も述べましたが@イグニスターは有利に試合を運ぶ事が可能なポテンシャルとパワーを秘めており、環境序盤から終盤まで勝ち進む事が出来ました。

その理由として挙げられるのは

・豊富な自由枠からデッキ内に搭載出来るカードの選択肢が広く取れる。

・デストロイの妨害に対して無類の強さを誇っていた。

・妨害の上からワンキルを成立出来る可能性が高いデッキの為、「デストロイによる持続的な妨害」や、「ディバインガイによるドロー」等のターンを重ね不利になる状況を作らないで済んでいた。

以上の様な点であると考えられます。
それぞれ順番に説明して行きますと
「豊富な自由枠からデッキ内に搭載出来るカードの選択肢が広く取れる。」
という点は、イグニスターのデッキ構造による物です。

@イグニスターの展開における必要最低枚数はメインデッキでは5枚程度、初動を複数枚投入してデッキを回す上で必要な合計スロット数は約十数枚と非常にコンパクトであると言えます。
残ったスロットでデッキの6割以上を構築出来るので、環境に合わせ自由枠を選択する事で前期を含め今期も柔軟に対応する事が出来ました。
特にデッキスロットの自由さ、かつ1枚初動が豊富である事はデッキ内に手札誘発をどの程度の枚数採用出来るか大きなポイントとなっており、初手の誘発を引き込む確率にそのまま直結する要素となります。
これは複数枚初動を前提としているデッキでは決められたカードを引き合せる事を狙わなくてはならない為、どうしてもギミックによる枚数が増えてしまい誘発にスロットを避けませんが、1枚初動かつ展開に多くのカードを採用しなくて済む@イグニスターの強みと言えるでしょう!

そして次に説明するのは「デストロイの妨害に対して無類の強さを誇っていた」点です。
デストロイの強みは、アナコンダフュージョンデステニーから出現するに至る容易さ、そしてフリーチェーンによる破壊により柔軟な対応力&制圧力を持っているポイントが1つ挙げられます。
これにより、初動に召喚権を使用しながらそこを弾かれてしまうと苦しいデッキは、デストロイに対して不利な要素を抱えながら戦う為、後手においてギミック外のメタカードを採用しながら戦う事を余儀なくされていました。
簡単な例で言うならば【プランキッズ】と言ったデッキが環境層のデッキの中で上記の状況が頻発していたと思われます。
メインギミック内にてその状況を打開するには、ある程度の上振れた手札を要求する為、サイドからは自分の苦手とするデストロイギミックをメタするカードを多く搭載していた印象です。

対して@イグニスターの場合には、豊富な初動カードor補助カードを交えた2枚手札に用意するだけでデストロイギミックに対して回答を得る事が可能かつ、アナコンダでライフを減らしている状況も相まって簡単にライフを取りきる事が出来ました。
理由としては、メインギミック内にデストロイギミックに対して有効的な手段が複数枚存在しており、展開を伸ばしながらそれ等のカードを出す事が出来たのが大きなポイントとなっています。
特に環境途中から採用し始めた「ガッチリ@イグニスター」はデストロイに対してだけでは無く、最近のデッキでよくある前盤面+魔法罠による構え方にも有効で、デストロイと霧剣両方をケアしながら展開の最終地点へ向かう事が出来る素晴らしいカードでした。

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特に強力なのが【アクセス・コードトーカー】と絡めた場合で、アクセスの素材が
「ガッチリ@イグニスター」「アップデートジャマー」の場合には、チェーン1ガッチリ@イグニスター、チェーン2アップデートジャマー、チェーン3アクセスコードトーカーと組む事で、妨害を貰う事無く打点4300or5300の2回攻撃完全耐性アクセスを成立する事が出来ました。
これによって、デストロイ、霧剣、一滴等の様々な妨害を無視してワンキルが出来る
ようになりこのデッキの勝率に大きく関わってくる事となりました。

この事は先程挙げた『妨害の上からワンキルを成立出来る可能性が高いデッキの為、「デストロイによる持続的な妨害」や、「ディバインガイによるドロー」等のターンを重ね不利になる状況を作らないで済んでいた。』事に繋がり、デストロイの強みの一環である持続性の強さを打ち消す要因ともなりました。

日本選手権・使用構築&解説

そして最終的に【日本選手権ブロック代表戦】にて使用したのがこちらのレシピとなります。

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これまで公開してきた構築から大きく変わった部分としては

①無限泡影のメインからのフル投入
②サイドにおける発禁令
③ウィンドペガサス@イグニスターの採用


となっています。これらについて順に説明して行きたいと思います。


変化点①無限泡影

まず最初に説明して行くのは、メインデッキより無限泡影を最大枚数投入した事についてです。
主に無限泡影を採用した大きな理由は2つあります。

そしてこれを語る上で欠かせないのは、ブロック代表戦1週間前、環境を大きく変化させる「アルバ・ストライク」の発売がありました。

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これによって、環境のトップ層デッキに新たに【デスピア】が加わる事となり、メタを新たに考える必要性が出てきました。

環境上、主に大会環境を想定してプレイしている方はご存知かと思いますが、デスピアの強みは「烙印融合」からの展開で

【氷剣竜ミラジェイド】

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【赫の烙印】

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これらを構えた上で「ガーディアン・キマイラ」と2度目の「氷剣竜ミラジェイド」を成立させ妨害を構えて来る事にあります。

特に「氷剣竜ミラジェイド」に関しては@イグニスター側に重い要素となっており、デストロイと異なり除外による除去を行ってくる為、相手の先行展開を許してしまうと相性としては不利な要素となってしまいました。
その為、対デスピア戦を想定し「烙印融合」からミラジェイドへ向かう為の「神炎竜ルベリオン」の展開を止めるべくこちらのカードを採用しました。
喜劇のデスピアンの存在もあるので、アルベルスタートならば忘れず発動するよう心掛けましょう。

また仮に泡影が後引きであった場合でも、合わせて「墓穴の指名者」のような「赫の烙印」を止められるカードを持っている場合には、6枚目で引いたとしても間に合う事も他のメタカードでは無く「無限泡影」を選択した理由の一つです。

余談となりますが、対デスピアにおいて@イグニスターの有利不利についてですが、先行を取ればデスピア側は「ジ・アライバル・サイバース@イグニスター」を超える手段が限定的である為、どちらも先行側の有利なゲームであると言えます。
このマッチングで勝率を伸ばすには、構築段階である程度【デスピア】を意識し、展開を止める手段を抱え込めるようにするのが大切であると考えています。


そして無限泡影のもう1つの役割としては、この環境のデストロイと並んで象徴である【勇者】ギミックの対策です。

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勇者ギミックの強みとしては、主に3つあると考えており

①アラメシアの儀と聖殿の水使いによるモンスター供給
②ドラコバックによる除去解決能力
③グリフォンライダーによる制圧力

これらが挙げられると思います。
この中で@イグニスター側が苦手とするのは③のグリフォンライダーで、これをメタする為に無限泡影を採用しています。

イグニスター側がグリフォンライダーを苦手とする具体的な理由としては先手後手それぞれ存在し、先行時では基本先行展開である「ジ・アライバル・サイバース@イグニスター」+「ダンマリ@イグニスター」の制圧において、アライバルを守るためのダンマリをグリフォンライダーが止められる事でアライバルの突破口となってしまう事。
そして後攻においては「無効にして破壊」されてしまう事により、攻めの起点を作りにくい事であると言えます。
つまり、先手後手どちらにおいてもグリフォンライダーの存在がイグニスター側にとって厄介となりやすい事もあり、烙印融合ギミックのメタとグリフォンライダーのメタどちらのの役割もある無限泡影を採用しました。

変化点②発禁令の採用

そして2点目の大きな変化点として、発禁令の採用が挙げられます。

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発禁令を投入した1番の理由、それは対【デスピア】における後手捲りの為と言うのが1番の理由となります。

先程も説明した様に、対デスピアでは【氷剣竜ミラジェイド】+【赫の烙印】によってミラジェイド→キマイラ→ミラジェイドという妨害図が成立しています。
つまり、この一連の流れの中でミラジェイドが2度絡む為に「発禁令」によってミラジェイド自体を封じ込めてしまえば妨害数は「ガーディアン・キマイラ」の1度のみの妨害となり得ます。
そして、「ガーディアン・キマイラ」の妨害はミラジェイドと異なり『破壊』である故に、デストロイの様な破壊で対応するメタに対して@イグニスターは優位性を持ち合わせる事から妨害として機能しにくいと言えます。

以上の事から、サイドゲームに持ち込んだ際に「発禁令」によって相手の妨害機能を著しく失わせる事から今回このカードを採用致しました。

変化点③ウィンドペガサス@イグニスターの採用

そして大きく変化したポイントの中で特に重要だと言えるのが、今回新たに採用した「ウィンドペガサス@イグニスター」の存在だと思います。

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このコードを採用した上で大きく変わったのは2つあり

❶先行展開における盤面の強化
❷後手における妨害の踏み越えやすさ

この2点がウィンドペガサスのもたらす恩恵であると言えるでしょう。

それぞれ順番に説明して行くと、まず❶の「先行展開における盤面の強化」と言うのは、今まで基本展開で行ってきた1枚初動からの最終盤面では

【ジ・アライバル・サイバース@イグニスター】
+
【ダンマリ@イグニスター】


という盤面でしたが、これにウィンドペガサスが加わる事で

【ジ・アライバル・サイバース@イグニスター】
+
【ウィンドペガサス@イグニスター】
+
【ダンマリ@イグニスター】

という盤面となります。

この環境では、幻影勇者のデッキパワーが余りにも高く、アライバル+ダンマリだけではゲームエンドまで持っていく事は難しく、他の妨害が絡まないゲームにおいては突破されてしまう事も珍しくありませんでした。
単純なアライバル突破だけで言うならば、後続やリソースを多く抱え込める事から返しも容易だったのですが、幻影勇者側が採用していた「ヴァレルソードドラゴン」の存在から返しのターンが回ってくる事が望めない状況が1番の懸念点であったと言えます。

そこでこの問題を解決する為に重要となってくるのが、今回採用した「ウィンドペガサス@イグニスター」です。

ウィンドペガサスには②効果で相手の盤面をデッキバウンスする効果を有している為、基本的にこのカードが効力を発揮できれば、まずアライバルの上からワンキルする事は不可能になったと言えます。
そして、返しのターンではリソースで相手の盤面を処理及びライフカットを狙う事が可能になった為、この環境においてこのカードは必要不可欠なキーカードであると言って過言ではありませんでした。

そしてもう一点、ウィンドペガサスで重要となるのが「後手における妨害の踏み越えやすさ」です。

少し話は脱線気味となってしまいますが、幻影勇者のみならず、ここ最近のデッキの特色として、前盤面と魔法罠両方で妨害を構えてくる事が多いと感じます。仮に前盤面のみで構えてくるデッキだとしても、最近のデッキでは「禁じられた一滴」がメインデッキから採用する流れが多く、相手の先行で引いていた一滴が先行展開の前盤面と合わせて置かれているような状況がよく見られます。ギミック内に魔法罠による構えがあるにしろ無いにしろ結果的に採用しているカードとして後ろへの妨害が置かれる可能性は高いと言えます。

以上のような状況になった場合、前盤面モンスターのみであればこちらも「禁じられた一滴」によって対応可能ではありますが、メインデッキには魔法罠を除去するカードは多数入れるのはリスクを多く伴う環境である為、エクストラにて採用出来る魔法罠除去モンスターの利便性も高いと考えられます。
特にこれからの環境は「無限泡影」の活躍と採用が多くなると予想される為、より上記の様な状況に遭遇する事が予想されるでしょう。

環境においてウィンドペガサスがかなり有効な場面はいくつもあり、例えば現在流行中の【デスピア】対面においては、相手の「赫の烙印」を吐かせる役割を担っています。
そして「赫の烙印」にて「ガーディアン・キマイラ」を場のアルベル+ミラジェイドを素材とした場合、相手はこちら側のフィールドを2枚破壊する事となります。
そうなった場合、確定してウィンドペガサスの除去効果を使用できる為、凶劇から再度特殊召喚されるミラジェイドを除去する事ができ、ウィンドペガサスから2妨害を剥がす事などが可能です。

また、もう1つ例を挙げていくならば、ワンキル時の成功率向上にも一役買っています。
@イグニスターの強みと言えば、後手のワンキル能力が非常に高いという事が言えますが、相手の妨害数が多いとアクセスコードトーカーを通す事が難しく、キルに辿り着けない場合があります。
例えば相手がニビルと一滴を両方持っているとした場合、ニビル自体は以前のnoteでご紹介した方法にて貫通する事が可能ですが、その上から一滴を貰ってしまった場合にはキルに辿り着けない状況となってしまいます。しかしながら、ウィンドペガサスが入った構築ならば「アクセスコードトーカー」を召喚する前にウィンドペガサスを経由し魔法罠を除去する事が出来るので、貫通力が非常に高くなると言えます。特に@イグニスターにおいて使用頻度が高い「アップデートジャマー」を絡めたアクセスのワンキル方法において非常に強力です。



そして、ここまで長らくお待たせしましたが、次の章では「新環境における構築」及び「増殖するG」「ディメンション・アトラクター」のメインギミック内でのケア方法の展開についてご紹介して行きたいと思います!
興味のある方は是非最後までご覧頂けると嬉しいですので、よろしくお願いします!!

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