ヴェルディカレッジ第1講 後編 東京ヴェルディ株式会社 代表取締役社長 羽生英之
1989年 東日本旅客鉄道株式会社 入社
2005年 Jリーグ事務局長 就任
2010年 東京ヴェルディ株式会社 社長 就任
東日本旅客鉄道株式会社時代、ジェフユナイテッド千葉の立ちあげに従事。
東京ヴェルディを経営難からクラブ存続のため奔走。「技の種類に囚われない、選手の“育成メソッド”を国内外で売りたい」と他競技への取り組み、ファン層を拡大し収益の多角化を図る。
羽生氏からは3つのテーマに分けて話が行われました。
①革新を生む
日本初のプロサッカークラブであり、Jリーグ初代優勝クラブであり、近年でも日本のプロサッカークラブで初めてeスポーツチームを創設するなど革新を起こし続けてきた東京ヴェルディ。
「パイオニアであることを大切にしている。」
という羽生氏が語った次に目指す革新は『サッカーの中心をヨーロッパからアジアに移すこと』。そのためにはまずAFC(アジアサッカー連盟)で日本が完全なTopに立たなければなりません。すなわち、日本サッカーがアジア全体に貢献していると示す必要があります。
そこであげられた例はチャナティップ。つまり今までJリーグに馴染みがなかったアジア系の選手を日本に誘い込む流れです。これによりアジア系の人がよりJリーグに興味を持ち、DAZNの契約者数も増加。
このような積み重ねで日本の地位を上げようと羽生氏は考えています。
②人生の選択
人は一生の中で多くの選択を迫られる。どんなに険しい道でも、自分が成し遂げたい・やりたいことに繋がるならそれを選択しよう。例えば羽生氏なら
・日本サッカーのためになるかどうか
が選択の決定要因。まずは「自分のモノサシ」を作ってそれに合う行動を常にとるべきです。
③良いリーダーのなり方
良いリーダーとは仲間に方向性を指し示す存在。積極的に周りを引っ張る方法、周りの背中を押してやるような方法など、やり方は方向性が示せるなら何でもOK。
その時のコツは自分のできないこと・できることを宣言しておくこと。
羽生氏は0→1を生み出すのが大好物・大得意な一方で1→100にする作業はあまり行わない。それを周りに宣言したことで、今はバランスが取れています。
まとめ
第1講は合間合間で質疑応答を挟んだ座学形式が中心で行われました。最初ということもあり、全てが想定通りだった訳ではありません。しかしヴェルディカレッジが体現したかったのは「本物に触れ合う機会」を与えていく、という姿勢。これを受けてカレッジ生がどう反応するか・どう活かしていくか。1番の見どころです。
前編 ⬇️ 森本譲二氏・佐川諒氏
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