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COLLECTIVE 〜一都六県『関東』エリア〜

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47都道府県の ZINE を公募し展示販売するエキシビジョン COLLECTIVE。一都六県『関東』エリアから参加してくださった方たちの ZINE の紹介ならびに、様々な活動の紹… もっと読む
運営しているクリエイター

#Tokyo

星野佑奈 『in a water.』 (東京都杉並区)

一冊の本に綴じられたとき、そこには「一つに綴じられるだけの何かがあった」と感じる。それはコンセプトと呼ばれたりテーマと呼ばれたりして、「私」と「あなた」の接点がない場合には特にそれは重要な意味を持つ。 「私」と「あなた」の間にはなにひとつ共通言語がないから、互いの共通言語となりえるポジションを設定することは大事になるんだと思う。ZINE の場合もそれは同じはずだが、比較的その共通言語が未成熟なものが多く、それが許されているともいえる。 そういうものと触れ合うと、「わかんな

東地 雄一郎 『A=A A≠A(moutain)』(東京都武蔵野市)

繰り返し行われることについて少し考えてみる。毎日寝て起きる。ごはんを食べる。歯を磨く。シャワーを浴びる。息をする。これらはまぁよくも飽きずに毎日毎日という感じではあるけれど、『必要』に駈られているわけで、かつこれらの行為には常に『選択肢』が与えられているのでまぁなかなか飽きない。そして毎日同じようでほんとうは毎日少しずつ違う。逆に言うと昨日とまったく同じというのは不可能。 工場の機械も、永遠に反復活動をするかと言ったらそうはいかない。時々メンテナンスをしてあげなければいけな

近藤学 『至極のブツブツ。夏。』 (東京都江東区)

東京に上京してくるまでは、東京の西と東でこんなに文化(雰囲気)が違うということ知らなかった。ここでいう西は、新宿・渋谷・恵比寿・代官山・中目黒・下北沢・三軒茶屋・吉祥寺・高円寺などの町、いわゆるカルチャーの中心『東京』というイメージかと思う。世田谷という響きも忘れてはいけない(もっと西の東京もあるのですがそれはまた別の話)。 そして銀座や日本橋(あるいは皇居)あたりを境に『東の東京』が広がり始める。東と西の雰囲気を大きく分けるのは『下町』というキーワードだろう。東京特有のこ