見出し画像

声を奏でる ヴォイスチャレンジ!”海”に挑戦してみて

ywinery さんの企画、”声を奏でる ヴォイスチャレンジ!”

今回は、第2回目のお題である”海”に挑戦しました。

朗読の題材として選んだのは、先日、娘と一緒に行った図書館で目に留まったこちらの本。

『うみべのいす』

内田麟太郎さく nakabanえ

美しい点描画とシンプルなタイトルの醸し出す温かみのある雰囲気の表紙に惹かれて手に取りました。

ある海辺に置かれた一脚の椅子に、どこからともなくやってきた動物や人々が座り、海を眺めながら、思い思いに言葉をつぶやく...読んでいると、その海辺に自分もいるような臨場感が湧いてくる、ちょっとノスタルジックな気持ちになるような、人の心や空間の広がり、奥行きを感じさせてくれるような不思議な魅力を持った絵本です。

この絵本、実は柳田邦男さんの『人生の一冊の絵本』(岩波書店)の中で、人生に大切な150冊の絵本の中の一冊として、「目に見えないものこそ」というテーマで取り上げられているのだそうです。(作者の内田麟太郎さんブログより)

目に見えないものこそ...私たちは視覚以外の五感を通じて、深く味わえるものなのかもしれません。図らずも、朗読の題材として選んでみて大正解!だったのかも???

そんな素敵な絵本とのご縁を結んでくれた、”ヴォイスチャレンジ”に感謝ですね。

そして、この絵本のタイトルはまた、私の大好きな歌を思い出させるものでもありました。

米津玄師 ”海の幽霊” Spirits of the Sea

これまた私のお気に入りのアニメ映画 ”海獣の子供” の主題歌です。

映画のエンドロールでこの曲がかかる時に登場する、浜辺にポツンと置かれた椅子のシーンが頭に浮かびました。

今5ヶ月の息子をお腹に宿していた頃に、一人映画館でこの映画を観て、生命の神々しさと宇宙とのつながり、その壮大さに圧倒された素晴らしい体験をしました。

この映画については、もう大好き過ぎて思うことがたくさんあるので、またいつか別の記事で書いてみるつもりです。

最後に、その映画の中のセリフを一つだけシェアしたいと思います。

波打ち際は雄弁。膨大な情報が集まってくる。それが解読できれば、大抵のことは解決できる。

確かに、波打ち際で足を海水に浸しながら海を眺めていると、太古から今に至るまでのすべての記憶と繋がっているような、そんな体感を味わえる気がします。

ちっぽけに感じられる自分の存在が、大きな連なりの中にある自分だと気づけた時に、真摯な気持ちで新たな一歩を歩み出せるのかもしれません。

「目に見えないものこそ」信頼に足るもの。

この夏、海に赴いて、裸足で海を、そして自分の身体から繋がる広い宇宙を感じてみませんか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?