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【実施レポート】Get The Point(ゲット・ザ・ポイント)ゲーム体験~一人ひとりの行動が未来を創る~

2021年3月30日(火)にゲーム『Get The Pointゲーム』を松山市エコリーダーとして実施しました。
長期休み期間中に松山大学で行われている休日子どもカレッジ(NPO法人ワークライフ・コラボ)に参加している23名の小学生と一緒に、持続可能性やSDGsについてゲームを楽しみながら考えました。

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このゲームは4人1組で行います。
まず、4人で協力して“資源カード”を並べてもらいます。資源=材料で、この材料を使ってアイテムをつくります。この4人で並べたため、資源は誰か一人のものではなく、4人全員が使える資源です。

アイテムは資源を組み合わせて作ります。
例えば、携帯電話は「レアメタル1枚と化石燃料1枚」、お寿司は「植物1枚と動物2枚」で作ることができます。

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資源は回復するものと回復しないものがあります。
植物や動物は「生きている」から4人がアイテムを作り終える毎に残っている数の半数が回復、化石燃料やレアメタルは「生きていない」から回復しません。

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アイテムにはポイントがついています。
家や車はポイントが高く、漬物が一番ポイントが低いです。
一人が同じアイテムを何個つくってもOK。4人の中で一番高いポイントを取った人が勝ちというルールで資源を使い切るまでゲームをしてもらいました。

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早いチームは5分くらいで資源を使い切ってゲームが終了します。
全員終わったところで、もう1周ゲームをしてくださいと伝えましたが、どのチームも資源は残っていないためゲームはできません。
『もう1周ゲームが続けられない=暮らしていけるだけの資源がもう残っていない』のです。
自分がポイントを稼ぐために資源を使い続けると、いつか暮らせなくなる時がくる。現実このようなことになったら、みんなはこれからどうする?

そのような投げかけをして、ゲームのやり直しです。
同じことを繰り返しても遅かれ早かれ結果は同じになりますので、ゲームのルールを変えます。
①4人対抗戦⇒4人協力戦で合計ポイントが一番高かったチームの勝ち
②10周ゲームを続ける、しかも、10周終わった時点で次のゲームもできる状態で終わる(次の世代も困ることなく暮らせるように)

どのチームも作戦会議を経て、2ゲーム目開始。
10周の間に地球に危機(クライシスカード発動)が訪れ作戦変更を余儀なくされるチームもあれば、地球に良いこと(サスティナブルカード発動)が起きて助けられるチームもあり。
クライシスカードがでるかサスティナブルカードがでるか、全員必死で画面を見ていました。

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どのチームも10周続けることができ、次の世代につなげることができました。また、ポイントの合計をすると、1ゲーム目より2ゲーム目のほうがポイントをゲットしているという結果で終わったことで、協力することの大切さやこのゲームに込められているメッセージに気づいていただけたのではないかと思います。

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「自分が豊かになる」という目標から「みんなで豊かになる」「次の世代につなげる」という目標に変わったことで、明らかにゲームに対する行動が変わりました。そして、訪れた未来も変わりました。
世界には『2030年にこうなっていたらいいねという世界のみんなで決めた17個の目標、SDGsという目標がある』ことを知り、行動によって違った未来があることを体感したことで、自分たちがどんな未来に暮らしたいのか考えるきっかけになってもらえたら嬉しく思います。

このゲームのファシリテーターは初めてだったため、時間通り進行できるか不安の中行ったこのワークショップ。
低学年の多い中、ボランティアスタッフの方々が数多くいたことによってスムーズなゲーム進行を行えたことに感謝の80分でした。

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