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近況◇病気の治療〜寛解しました

前回の更新から一年も経ってしまいました。

簡単にこの一年のことを話しますと、あの後、子宮内膜掻爬(そうは)手術を受け、手術で採取した内膜を検査し、「子宮内膜異型増殖症」であるという診断を正式にされました。
平たく言うと、子宮体癌前ガン状態(昔はステージ0と言われていたようですが今は使わないそうです)で、「あなた、子宮体ガンになりかけてます。このまま放っておいたら高確率でガンになりますよ」という状態でした。

筋組織へガンの進行がないかをMRIで更に細かく検査し、結果幸運にも子宮温存治療が可能であるという判断になり、半年間のホルモン薬(ヒスロンH)治療と2回の掻爬手術を経て、現在病気は寛解(かんかい)に至りました。

「寛解」というのは主にガンや精神疾患など治りにくいの病気の治癒状態を表すのに使われている言葉で、「今は異常ありません。ただし、完治した訳ではないのでこの先再発するかもしれません。定期的に様子を見てください」という状態です。
私は義理叔母を乳がんで亡くし、祖父が数年前からガンを患っていますが、自分が病気になるまでこの言葉自体を知りませんでした。
おそらくどちらも、見つかった時には既に寛解に至ることを見込めない状態だったので、家族でその言葉が使われる機会がなかったためかと思います。
当人か、そのもっとも身近な家族と医療者しかなかなか使わない言葉なのではないでしょうか。

完治ではなく、寛解なので、まだいつでも再発の危険はあります
再発の可能性は、2年間で50%とか、40%とか...色々データはあるようですがまあ高いです。もちろん、10年以上再発しないケースや、そのまま再発しなかったというケースもあるようです。
ちなみに完治するには現代医学では子宮全摘出(場合によっては卵巣もらしい)以外の道はありません。これはどの先生もガイドラインにのっとって治療していくことなので、どんな大病院に行っても同じです。”前”がつくとは言え、やっぱりガンなりかけですからね...。
「どうして私がこんな目に」という思いが捨てきれた訳ではありませんが、仕方がないのもまた事実です。誰も悪くはありません...。

そんな訳で、きついホルモン薬を半年間飲んで、手術を2回受け、その後再発があるかないか経過観察する半年の全治療を終えて、めでたくなんとか健康な子宮を残すことが出来ました。

完治しないのにわざわざ子宮温存治療をする目的は、もちろん「病気が消えている間に安全に妊娠出産し、今度こそ後腐れなく子宮を取ってしまうこと」です。
もちろん、子供を産んでも子宮を温存したままでいる人もたくさんいるようです。病気のリスクがわかっていても、「今異常がないなら取りたくない!」と言う人は結構多いようです。

私の現状はというと、主治医からおりた自然妊娠の許可(避妊の解除のみ。クリニックに行って排卵誘発剤とかは勝手に使わないでと釘を刺される)がおりてから、既に4ヶ月。未だに妊娠しません...。
病気との追いかけっこをしながらの妊活は、病気になる前よりももっともっと精神が削れていきます。
現状がどれだけ明るいのか、それとも危険なのか、自分としてもよくわからないし、医師にもはっきり言えないので、正気を保っているのがやっとです。
正直、もう正気をたもっていることもどんどん危うくなりつつある...。

この一年は本当に精神的にも肉体的にもきつくて、治療以外のことは何もできませんでした。
やっと色んなことに気が回るようになったので、治療のことについてや、自分の気持ちのことなんかをまた書いていけたらと思います。

何も書いていない間も、ヤーズの体験レポにたくさんいいねがついていてびっくりしました。読んでくださった方、ありがとうございます。
ちなみに、ヤーズを飲んでいたことと私の病気との因果関係はありません。
異型内膜増殖症は、内膜が必要以上に作られるせいでガンになってしまう病気(厳密にはちがうかもですが、簡単に言うとそう)だそうです。
ヤーズは内膜を薄くするようホルモンに働きかけてくれるお薬なので、むしろ飲んでいたおかげで発症がすこし抑えられたかもしれません(これは医師に聞いた訳ではないので、ただの私の推測です。まあ飲んでても飲んでなくても病気は発症したでしょう)
これがブログならこんなにもたくさんの方に読んでもらうことはなかったかなと思います。noteはすごい。
こちらも続きや編集をしていきたいと思います。

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