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Amazon EventBridgeを理解する三つのポイント

こんにちは。コグラフ株式会社データアナリティクス事業部のモロズミです。この記事では、Amazon EventBridgeを理解する三つのポイントについて紹介します。EventBridgeとは、AWSサービス、カスタムアプリケーション、サードパーティのアプリケーション間でのイベントの統合とルーティングを容易にするサーバレスイベントバスサービスです。

Amazon EventBridgeサービスで扱うイベントとは、AWS環境での変更などを意味します。次のリンク先の公式ドキュメントで、イベントの具体例として「Amazon EC2の自動スケーリングがインスタンスの起動時または終了時にイベントを生成する(原文:Amazon EC2 Auto Scaling generates events when it launches or terminates instances.)」などのケースを挙げています。

ポイント1:リアルタイムデータ処理

ポイントの一つ目は、リアルタイムデータ処理です。ここでのリアルタイムデータ処理とは、AWS環境をモニタリングし、変更に対してリアルタイムで対応することを意味しています。

EventBridgeでのリアルタイムデータ処理を実現するうえでパフォーマンスを高める必要があります。そのためには、ルールとイベントパターンの設定が重要です。公式によるベストプラクティスが参考になります。

エラーの迅速な検出と対応も重要です。EventBridgeでエラーが発生した時に備えて、イベントの再試行ポリシーとデッドレターキューを使用することが推奨されます。

AWS CloudWatchを活用し、EventBridgeのパフォーマンスを監視できます。重要なメトリクスとログを追跡し、パフォーマンスの低下が発生した場合にアラームを設定できます。これにより、問題を迅速に検出、対処できます。

ポイント2:ポイントツーポイント結合

ポイントの二つ目は、ポイントツーポイント結合です。Amazon EventBridge Pipesはイベントプロデューサーとコンシューマ間でのポイントツーポイント結合(一対一の結合)を実現します。ポイントツーポイント結合の構造は、シンプルになるという長所とスケーラブルでないという短所があります。

EventBridgeを介したイベント発行をすることで、イベントプロデューサーとコンシューマ間の直接的な依存関係を排除できます。これにより、サービスの追加や変更を他のサービスに影響させることなく、柔軟に統合できます。

ポイントツーポイント結合によるシンプルな構造のもとでは、EventBridgeのフィルタリングルールを利用することで、特定のイベントにだけ反応させるなどして、挙動を細かく制御することで、システムの効率を高められます。

ポイント3:イベント駆動アーキテクチャ

ポイントの三つ目は、イベント駆動アーキテクチャ(EDA)です。この概念は、イベントを受け取ることで処理が実行されるという論理的構造のことです。

イベント駆動アーキテクチャはイベントの形式と構造を定義するスキーマの管理が必要です。EventBridgeのスキーマレジストリは、イベントスキーマの管理を簡素化できます。開発者はスキーマレジストリを利用して、イベントスキーマを簡単に発見、使用でき、アプリケーション開発が加速されます。

EventBridgeは、カスタムアプリケーションやサードパーティサービスからのイベントもサポートしています。これにより、開発者は既存のシステムとの統合を容易にでき、柔軟なイベント駆動アーキテクチャを構築できます。

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