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雨の日に聴きたい邦楽バンド

全国各地で梅雨真っ只中ですね。私は雨が好きなのですが、雨音を聴きながらお部屋で過ごす時間はとても贅沢だと思うのです。雨が似合う曲とバンドを集めてみました。

サカナクション

「雨」にまつわる曲が多いサカナクション。サカナクションの音楽は新鋭で未来的なのに、歌詞は情景的。音楽にも「和モダン」と言うジャンルがあるとするならば、真っ先にサカナクションの名前を出す。傘をさしサカナクションを聴きながら歩くと、憂鬱な雨が心地よく感じてくる。


雨のパレード

サカナクションに似た心地良さが得られる。雨パレは都心を外れた都会の住宅街、静かで無機質な雨を感じます。パラパラとした小雨の時に聴く雨パレが好きです。


[Alexandros]

ファンの間では有名どころか定番ですがとんでもなく雨バンドです。ライブ当日はしょっちゅう雨が降り、ツアーファイナルも雨予報はザラ、極め付けは雨予報では無いのに雨が降る。そんな生粋の雨バンドにも雨音が入った人気曲バラードがございます。


04 Limited Sazabys

フォーリミはフェスでも盛り上げ役で明るく、青空、太陽、晴れとポジティブなイメージが強いですが、雨ソングもございます。
晴れ間を目指して傘を投げ捨て、びじょびしょになったスニーカーでアスファルトを蹴り飛ばし、流れる雲を追い抜くスピードで五月雨を駆け抜けていくような、健気な疾走感と太陽の光でキラリと光る落ちるる雨粒の眩しさを感じます。


ヨルシカ

8月、高校は夏休み真っ只中。好きなあの子と遊ぶ約束をしたあの日は生憎の雨で、その子がずっと行きたいと言っていたカフェに行った。カプチーノなら飲めたのだがこの店にカプチーノは置いておらず、コーヒーが苦手なのに背伸びしてメニューの一番上に書いてあったブレンドコーヒーを頼んだ。やっぱり苦かった。僕の目の前で甘く透明な緑色の上に、丸いアイボリーのバニラアイスが乗せられたクリームソーダを飲む君を羨ましく思った。

「私フルーツ食べれないんだ、さくらんぼ食べる?」
「そうなの?ならもらうよ、ありがとう」

君からコロンとした可愛らしい艶々の赤いさくらんぼをもらう。いつもなら訳のわからない味のコンビニの新作ドリンクを買ってきては見て見て!と騒いでいる友達に「何それ気になる、一口頂戴」と何も考えず言えるのに、君には恥ずかしくていつもの「一口頂戴」が言えなかった。窓には雨が流れる、僕の目の前でクリームソーダを頬張る君は太陽の光がキラキラした海のように優しく眩しくて、店内に流れるアコースティックギターがポロポロ流れる曲は雨音と重なる。ゆったりと穏やかに時が流れた感覚を知ったのは、あの日がはじめてだった。そんなじめじめとした夏の雨、クリームソーダとコーヒー、平成最後の夏の恋は、苦くて甘かった。

妄想が過ぎました。お部屋でカプチーノは淹れられなくも、雨音をお菓子にホットコーヒーを飲もう。


toe

ポストロック×雨も至高。レコードがあると渋くて尚最高ですよね。ポロポロとした音が心地いい。雨の日に読書しながらtoe、コーヒー飲みながらtoe、お酒を飲みならがらtoe。


aint

福岡出身、男女ツインボーカル×スクリームのトリプルボーカル×トリプルギターの5人組変拍子バンド。メンバー編成だけでもとても気になりますが、変拍子でトリプルギター、コーラス、スクリームなどバンドにしてはパートも多いながらも全体的にまとまりがあり、芸術性に飛んでいる素晴らしいバンドです。静寂の雨というところでしょうか、真夜中の雨がとても似合います。

ご紹介している「Moondrop」はBIGMAMAの金井さんがプロデュースされております。


青葉市子

止まない雨は無いが、止んでしまうと虚しい雨もある。雨音と同じように意識して耳を傾けないと消えてしまいそうな繊細な彼女のウィスパーボイスもまた純白で、儚くて、美しい。壊れたら同じものは二度は作れない、世界に1つだけのオルゴールを手に持っているような感覚だ。


indigo la End

「忘れて花束」に限らず、インディゴはどの曲も「失恋した日は、いつも雨」みたいなテーマがある気がします。

fulusu

4人組のダーク轟音系バンド。この重さは冬の曇天の豪雨だと思っております。真冬にアウター着たまま雨に濡れている感じ。あの刺さる冷たさ、厳寒の痛さ。2人体制から4人組体制になってから音の重さに厚みが出てクールさ増し増しです。要注目。


WONK

ブラックミュージックやソウルは駅前の居酒屋街や駅ビルが立ち並ぶような街が似合いますよね。雨でぼやけるネオンの光が様になります。ビニール傘の内側から見る流れる雨をオシャレにしてくれるのがWONKだと思っております。


Tempalay

Tempalayは都会の雨とは対照的な南国の雨でしょうか。湿気の多い、ぬるい夏の雨。

ペンギンラッシュ

名古屋出身の男女4人組バンド。MVも名古屋駅周辺ですね。ジャズ要素の強いピアノの旋律が美麗でハイセンスな音楽です。Suchmosやきのこ帝国などが好きな方は好みかもしれません。こちらも都会を感じさせる雨が似合うバンドです。要注目。

ELLEGARDEN

エルレこそ正真正銘の晴れバンドだけど、雨のエルレは暴風雨でも前に進めるような荒々しさと強さがあってとても好き。


凛として時雨

「雨バンドといえば?」で最初に持ってくるべきであろう凛として時雨ですが、オオトリとして最後に持ってきました。
「音楽が雨みたいだね」と言われたことがきっかけでバンド名を「凛として時雨」にしたと、どこかのインタビューで話すTK。その名の通り、一度聴いてしまえば耳と体に打ち付けられる「凛として時雨」が鳴らす繊細かつ轟音の土砂降りの大雨はきっと忘れられないだろう。


梅雨が明けてお日様が毎日顔を出しても、8月になればどうせ、どうせ、ゲリラ豪雨や台風がくるのです。その時にもまた、ご紹介したバンドや曲を思い出していただけば嬉しいです。世間が見つけていないだけで、美しい音楽はいっぱいあるのだ。

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