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【ライブ】ペルシカリア主催「青すぎる青春をこの街に賭けて 」w/yodomi 2022.6.20 越谷EASYGOING

つい最近転職活動が終了したためこのライブに行けることが判明したのがつい昨日だったのだが、今まで通りライブレポを書くメンタルではなく「10分遅れだけど間に合うし行くか」とかなり急な参戦である。

個人的にもライブ自体が4ヶ月ぶりとコロナ以前は毎月のようにライブに通っていた私としてはかなり久しぶりだったのだが、あまりにもライブが良すぎたので感想だけでも書くことにした。

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今回のライブは2年ペルシカリアのサポートベースを務めたyodomiのよしはらくんがペルシカリアのサポート活動を終了する、いわば卒業ライブだ。

ペルシカリアはEggsに音源を上げていた頃からチェックしていたのだが、なかなかライブに行くタイミングが掴めず、ペルシカリアもyodomiもライブを見るのは今回が初めてである。

yodomiはその名の通り重く暗く”淀”んでおり、ライブハウスの轟音で活きすぎる音だった。「轟音の暴力」とも表現出来るが、暴力と言うほど他人に攻撃をしない。人間の内側のヘドロを音に乗せて吐き出す、シンプルにそれだけ。彼らの音楽はそれだけで訴えかけるものがある。

クオリティも高く世界観も既に確立されているのでもっと名を馳せてもいいと思う。yodomiの音楽性が好きな人は絶対にいる。

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ペルシカリアは音源では荒削りながらも聴きやすくライトでザ・邦楽ロックの印象だったため、ライブの様子もある程度は想像出来ていたが、想像していたよりも泥臭くて熱かった。久しぶりにライブハウス独特の熱気を全身で感じた。

つまり、物凄く良かった。

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ペルシカリアもyodomiもまさに青春の真っ只中だった。青臭く、泥臭く、今までの思い出も、これからの覚悟も、全てを抱えてステージに立っていたように思う。

今日のライブは青春を提供する側であるロックバンドが今まさに青春を作っている過程を全てさらけ出してくれているようだった。

ペルシカリアの客層はティーン世代と若い世代が多く見受けられた。まだ学生であろう彼女彼らは、ペルシカリアと共に青春を駆け抜けるだろう。

一方、私のような社会に染まり数年経った錆びた人間には、ペルシカリアのライブは青春の瑞々しいフレッシュな気分にさせてくれた。

青春は一過性ではなく一生心に残るものだ。ある程度時が経て曲を「懐かしい」と感じた時、「青春の一部だった」と思わせたバンドは勝利だと思う。

「ロックバンドは青春」、そう音楽で体現するバンドも貴重だと思う。

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ドラマ「カルテット」で泣きながらカツ丼を頬張る満島ひかりさん演じる雀ちゃんに、松たか子さん演じるマキさんが「泣きながらご飯を食べたことがある人は生きていけます」と雀ちゃんに言う。

ステージで泣いたことがある人もまたステージで生きていけると、私は思う。


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最後に完全プライベートな余談をする。

私は埼玉在住で、地元密着の居酒屋で長年バイトをしている。

1年ほど前、来店したお客さんが趣味でバンド活動をしており、偶然にも出演者としてここ越谷EASYGOINGでたまにライブをしているとのことだった。

そこで「埼玉のバンドならペルシカリアをプッシュしてます」とお客さんに話した。

数日後、お客さんから連絡が来た。「店長に聞いたらこのバンドはポテンシャルがあるから育てたいと言ってた」とのことだった。

そういえば「いつになろうともペルシカリアを越谷EASYGOINGで見たい」と心のどこかで常に思っていた。

今回は偶然が重なって見に行くことが出来た。ライブハウスの神様は、ライブハウスでないところにもいるかもしれない。



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