テレワークのデメリットをポモドーロテクニックで解消する
テレワークは自分のペースで仕事がしやすい反面「集中力が続かない」「長時間同じ姿勢で腰痛になった」「仕事の区切りをつけづらい」「運動不足になりがち」といった状態に陥りがちでもある。
これらにうまく対処するために「ポモドーロテクニック」の導入をおすすめしたい。
ポモドーロテクニックとは
25分仕事→5分休憩という30分のサイクルを回すことにより高い集中力を持続させるという単純だが効果の高いテクニックである。
人間が一つのことに深く集中できる時間の限界は15分、子供でも集中できる時間は45分と言われている。また、パーキンソンの法則によらなくても締め切り前の方が効率があがる(というか時間があればあるだけ効率が落ちる)というのは誰もが納得するところだろう。
具体的にどのように進めればいいのかは次項より紹介していく。
1.25分間仕事をする
タイマーを25分に設定して仕事をはじめる。「この25分でどこまで終わらせる」と意識をして仕事に取り組むことで締め切り前のような集中力がうまれるのだ。
仕事に関係のないアイディアが浮かんできた場合(牛乳買いに行かなくちゃ、明日って暖かいんだっけ、etc.)は浮かんだ瞬間に近くの紙にでもメモをして頭から追い出すといい。
そして25分後にタイマーが鳴ったら仕事を切り上げる。このときのポイントは仕事が中途半端でも気にせず切り上げることである。ツァイガルニク効果というのを聞いたことがある人もいると思うが、人間は中断したことの方が頭に残る性質があるので中途半端な状態で休憩に入った方が休憩中にいいアイディアが浮かんだり休憩後に再開しやすくなるのだ。
どうしても中途半端で終わりたくない人は次から時間内に終わるようにマネジメントしてもらえばいいが、時間をオーバーした場合に潔く切り上げることだけは厳守してほしい。
2.5分間の休憩をとる
休憩をとる、と言っても自席でスマホをいじるような休憩をすると次の25分の集中力が激落ちするし腰痛も解消しない。
おすすめはストレッチや筋トレなどで体を動かすことだ。「何をしようかな」とゆっくり吟味するには5分は短いので、ルーチンを組んでその通りに休憩をとると効率がいい。
私はマグカップにお湯を補給、スクワット10回、ストレッチ、その場で1分足踏み(参考イメージ:信号にひっかかったジョガー)、保湿(リップクリーム、ハンドクリーム、ネイルオイルを塗る)までをルーチンとし、余った時間で仕事中に浮かんだメモの整理や家事などをしている。
集中力をさらに高めたい場合は15分に設定する
さらに集中力を高めたいタイミングもあるだろう。その際はタイマーを15分に設定するといい。
「キッチンタイマー掃除法」(15分でギリギリこなせる程度のタスクを設定し、15分間ひたすら打ち込み時間が来たら途中でも止めて休憩を取る掃除法)という掃除のテクニックがある。ポモドーロテクニックを導入するまで10年近くこの手法を取ってきたのだが、時間が短い分追い込みレベルの集中を得られる。
ただし15分というのは通常業務で使うには時間が短すぎるしインターバルを挟むとはいえ高い集中力を維持し続けると疲れるのでここぞというときだけ使うことをおすすめする。
自分に合ったタイマーを選ぶ
タイマーはスマホに入っているものでかまわないが、慣れてきたらPCのタイマーやキッチンタイマーに切り替えた方がいい。なぜならスマホを触るとそれだけで集中力が削がれてしまうからだ。
フリーソフトのタイマーでも時間の数分前にリマインドしてくれるものや2種類のタイマーを自動で交互に鳴らしてくれるもの、ポモドーロテクニックに特化したものなんかもあるので自分のニーズと合致したものを使うといいだろう。
私はいろいろ試してみたが休憩時はルーチンのおかげでタイマーをかける必要があまりないため、現在はシンプルなキッチンタイマーを使用している。
ポモドーロテクニックをつかえばダラダラしがちなテレワークが一気に高パフォーマンスで健康的なものとなる。Web会議の多い職場では使いづらいのが難点ではあるが、PC作業が多い人はぜひ取り入れてみてほしい。
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