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世界一周の果てに僕が得たもの

僕が世界一周しながら考えていたことがある。

"僕は世界一周してどうしたいんだろうか?"

実際「世界一周してきました!」というと、皆そろって羨ましがったり、「どこの国行ったの?」と興味を示してくれる人がほとんど。

「世界一周」がなんとなく凄いことなのは分かるのだが、僕は「世界一周」した先に思い描くものがないと世界一周したという事実だけが残り、中身が希薄になってしまうのではないかとずっと考えていた。

僕は思い出づくりのためだけに
世界一周がしたかったわけじゃない。


カンボジアでは内戦の歴史を学び、
ギリシャでは難民について学び、
南米では貧困について学び、
そのどれもが僕にとってはじめての出来事だった。

しかし、学んだからなんだと言われれば
返す言葉は見つからなかった。

僕が帰国した後、それぞれの出来事の解決に人生を捧げて、向き合うほどの覚悟があるわけでもない。

はたしてこれらを学んだ意味は…
そして僕は何のために世界一周したのか…

学んだ記憶も日本の暮らしの中で
次第に薄れていってしまう。


そんな中、ロシアとウクライナの問題が
昨今話題に上がり、よく耳にするようになった。

あなたはこの問題をどの程度
自分ごととして捉えているだろうか。

戦争の原因は?
何を争っているの?
どうなれば終わるの?

ここらへんのことを説明出来るだろうか。

恥ずかしいことに今の僕は出来ません。
調べてもいまいち分かりにくくて…


じゃあもしあなた家族がウクライナにいるとしたら?

この例は極端かもしれないが、

じゃあ友だちがウクライナにいるとしたら?

自分が一度ウクライナやロシアを訪れたことがあるのなら?

今の自分とは違う感情や行動が生まれるかもしれない。
いや、きっと生まれるはず。


僕は残念ながら、ウクライナもロシアも世界一周の中で訪れることはありませんでした。

でも今この世界情勢とは全く無縁の「銭湯」をしながらこういうことに少なからず関心を持てるのは、あのときいろんな国を見て回った影響が大きい。

行動のひとつとして、
募金をしてみる。
何が起こってるのか調べてみる。
まわりの人たちと話をしてみる。

ひとりひとりに貢献のかたちがあり、
これらはどちらかに優劣がある話ではない。


たぶん世界一周してなければ、
今こうしてこの記事を書くことはなかった。

だとすればあのとき、いろんな国を見た経験は大小かたちを変えて今後も僕の人生の中で生きてくる気がする。

これは僕が世界一周を経て得た財産の一つだろう。




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