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飲食店員論考

ファミレス店員(なんとかゼリヤ)をやっていると、疑問に思うことが多々あります。
疑問というか、愚痴に近いようなものかもしれません。

あの、自由なお客様(意味を多分に内包させている)が一定数いる、というおはなしです。
一応この先の閲覧はご自身の判断でお願いします。

①公園と勘違いしてる?

けっこうな割合でいるのが、お店に入ってノンストップで席に座ろうとするお客様。
マグロかな?
止まると死ぬのかな?
店員の「何名様ですか?」とか「喫煙席・禁煙席のご希望はございますか?」なんて意に介さず、軽いジェスチャーだけで「全てを感じ取れよ」と言わんばかりのお客様です。

学生層でよくいる(ときどきサラリーマンもですが)のは、コンビニで買った飲み物を堂々とテーブルの上に広げているお客様。

料理が出てくる公園とでも思っているのかしら。

まあそんなのはまだいい方ですよね。
ドリンクバーなどで粘りながら勉強するのは100歩譲っていいとして、ソファに横になって寝るのはさすがにやめてくれよ、と思うわけです。

そこまでされると、いよいよ「なめられ」ているなと感じますね。

多店での購入物を出さないようにしてほしいのは、その「なめられ」を防止する意味も大きいのです。
そりゃコンビニで100円のおにぎり買った方が安上がりなわけで……。

ご年配の集団が少し飴を舐めたりするのは多めに見ることはあっても、1Lのパック飲料だとか、菓子パンなどを堂々と飲み食いしているのは完全に「なめられ」なわけです。
ここの線引きはわりと人によるので何とも言い難いところです。
(ご年配の方々に対しては甘くしているのではなく「諦め」が大きいということもありますが……。)

②呼び鈴は鳴らないもの

ファミレスでよくあるのは呼び鈴問題ですね。
連打するな、うるせえ、と。

あとは呼び鈴の存在を無視し、両手に料理を持ってサーバーに行く店員を呼び止めようとする猛者もときどき観測されます。

このように、呼び鈴関係のお客様問題は大きく分けて3パターンに分類されます。

1.店員が瞬時に現れないと鳴っていないと思い込む
2.呼び鈴の存在を無視する
3.鳴らす快感を得ている(?)

1つ目、これはよくある連打パターンです。
呼び鈴を2回以上一定時間を置かずに連続で鳴らした場合に料金をとりたいくらいです。
もしくは連打すると座席が吹き飛ぶとか、そういう仕掛けないですか。
また、店員が鳴らされた番号のテーブルに行ったにも関わらず、そこで「ねえこのボタン鳴らないんだけど」というやりとりもたまにあります。
そこで「鳴ってるから来たんですけどね」と言うと高確率でお客様のお怒りを買うことができるのでファミレス店員の皆々様方においてはぜひオススメです。

2つ目、呼び止め系ですね、これは。
店員が複数人いる場合は役割分担をし、優先順位を常に更新しながら働いています。
呼び鈴はいわばその優先順位の組み立て装置なわけです。
飲食勤務の経験のない方に説明をすると、フロアにいる店員は大きく分けると「ウェルカム(お客様のお出迎えとオーダー)」、「サーバー(料理の提供やオーダー、片付け)」、「ディッシャー(片付けや洗い物、その他手の回らないところ)」などに大別されます。
カッコ内の説明がその役割の人の大まかな優先順位です。
別に呼び止めること自体は悪いことではありません。
必要だから呼び止めたわけですからね。
ただ、両手に料理をもっているときに注文や片付けをお願いされても対応しかねます。
聡明なお客様なら当たり前にわかることだとは思います。
そういうときなどに「少々お待ちください」と対応を保留されても憤慨せず、どうか感情をお収めくださればこちらとしてはありがたいのです。
呼び鈴は最大多数の最大幸福を得るための整理装置です。
ここテストに出ます。

3つ目、幼い子どもが遊び半分で押してしまうのは可愛らしくていい(親御さんには注意します。)のですが、皆さん、アレ忘れてませんか?
呼び鈴を押されて注文を聞きに行ったときのお客様「ねえ、何にする?」「えーっと……どうしようかな」

ん?

テーブルに案内したときに「ご注文が決まりましたらそちらのボタンでお呼びください」って言わなかった?
「決まってからまた来ましょうか?」というと、これまた高確率で返ってくる答えは「ちょっと待って」か「今決めるから!(キレ気味)」です。
そこまで店員にずっとそばにいてほしいですか。
会いたくて震えちゃって、その震えた手がボタンを押しちゃったんですか。
いやーものすごい疑問ですね。
ファミレス業界きっての疑問ですよこれは。


と、このような解決されない疑問を日々抱えながら勤務しているわけです。
私は5年くらいなんとかゼリヤで勤務しましたけど、やっぱり向いてないんですかね(笑)
まあそんな私もあと2週間もせずに辞めます。
やったね。

これからのファミレス業界はぜひともお客様のやること為すこと全てに一切のストレスを感じずに、ひたすらお客様ありがとうと「感謝」できる人材を発掘するべく頑張ってほしいですね。

サポートしてくださると元気になります。お財布のご都合が良いときでよければお願いします。