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≪社員インタビュー≫コンサルティング会社からEdTech業界へ。一人ひとりが武器を持ち、幸せを選択できる社会の実現に向けて。

こんにちは!コードタクト人事の渡辺です。今後、弊社で働くメンバーの紹介記事を載せていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

コードタクト公式noteでの社員インタビュー第1弾として、経営戦略部部長の半田について紹介いたします!


はじめに

これまで文部科学省、コンサルティング会社、教育と3つの領域を経験。教育への熱い想いを持ち、コードタクトで子供たちの未来のために日本の教育の変革を実現することを目指し入社。

現在は、新設された経営戦略部の部長として経営戦略・事業戦略立案から全社プロジェクト管理、営業・マーケの戦略実行支援等を行っている。


文部科学省~コンサルティング会社へ。生まれた教育への危機感

幼い頃は、勉強しなさいという家庭で育ち、テストで点数をとるための勉強はできていた。しかし今振り返ると学びを深めることはせずに浅い勉強だった。大学時代になると「そもそも人間とは?」と掘り下げて考えるようになり、人の生き方や考えに興味を持ち始めた。

ファーストキャリアとして文部科学省に入省し、芸術文化推進部門に配属された。役所内での通常の業務に加え、総合的な学習を推進していた文化部長から薫陶を受け、全国各地への訪問に同行する中で色々な人と触れ合い、経験を積んだ。ファーストキャリアで文化部長と一緒に仕事をしたことが、結果的に今の教育に対する考え方に大きく影響を及ぼすようになったと考えている。

私自身、一斉授業の中で育ってきたため、「協働学習」や「生涯学習」について当初は十分な理解を持っていなかった。しかし、その後の海外での業務経験により、個々人が主体的に学びを深め、自分で未来を切り開く考え方に触れたことにより、当時の文部科学省が打ち出し、現在のGIGAスクール構想にも共感できるものに至ったことは感慨深い。

小泉内閣時代の構造改革により、国の予算が6兆円から3兆円へと大幅に削減が行われ省内が疲弊する一方、横目で積みあがる国の借金を見た時に、「この国は次世代に借金を先送りし続けるのだろうか」と疑問を感じるようになった。将来への閉塞感や次世代への借金を見て見ぬふりはできない、日本は経済競争力をつけないと諸外国へ負けていってしまう一方だという危機感のもと、若さも後押しとなり文科省からコンサルティング会社という新しいステージへと飛び出すことにした。

コンサルティング会社では、企業の国内戦略案件や海外展開にあたっての調査やコンサルティングを行ってきた。アジアを中心に日系企業の事業開発、ジョイントベンチャーの立ち上げから実行まで一連の業務に約14年間携わった。

この経験の中で、諸外国のビジネスを徹底的に研究し、官民共同でヒト・モノ・カネを大量に投下し急速に台頭していく中国のビジネススタイルを目の当たりにし、日本企業が個別に海外へ進出しても、グローバルなマスゲームでは到底太刀打ちできない、と痛感するようになった。日本に住む人たちが経済以外に幸福の価値尺度を獲得するにはどうすればよいのか。政府と一体になって考えていく・考え行動していく人材を育てていかなければならない。次第に事業開発よりも次世代の人の幸せを考え始めるようになった。こうして教育業界へ思い切りシフトしていくことを決めた。

コンサル時代のご縁で政府系ベンチャーの立ち上げフェーズをスポットで支援した後に、いよいよ教育業界にシフトするため、認定NPO法人カタリバさんにご縁をいただき、オンライン事業立ち上げをサポート。その後、コードタクトへご縁があり入社に至った。

コードタクトで実現したいこと

現在の教育現場の話を聞いていると、15年前に見ていた世界とそれ程大きく変わっていないと感じている。政府の施策の1つであるGIGAスクール構想※において、児童生徒向けに1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体化するための経費が盛り込まれ、変化の機運が起きている一方、「情報端末上で動くシステムがあればよい」という考えも依然として根強く、教育インフラを大きく変化することは容易ではないと感じている。

また、学習方針についても同様で、協働学習が声高に叫ばれていても、人間である以上いきなり考え方ややり方をドラスティックに変えることには限界がある。そのため、長期戦で仕組化をした上で、きちんと運用をしていく必要がある。

具体的には、弊社サービスschoolTaktのアカウントをまず使ってもらうために導入する。その後、教育委員会とも連携し、KPIなど具体的な指標を設けながら、学校の先生たちと教育現場でschoolTaktを使ってもらう環境づくりをできないかと考えている。

先生方はアカウントを持っているが、契約主体である教育委員会から機械的に下りてくることも多く、なかなか授業で活用しきれていないケースもある。そこで先生たちに使ってもらう機会を定期的につくることが必要だと考える。

つまずくポイントや使い方がわからない点を私たちは先生から教えてもらう。全員がICTに強い先生ばかりではないので、弊社でサポート体制を厚くし、ICTを活用するのが上手な先生・得意な先生は自由にschoolTaktを使用してもらい、活用方法をどんどん発展させていただきたい。それを他の先生に展開し、従来の授業の在り方を一緒に変えていくことができる。

コロナ禍で今までのように対面で顧客に会う機会は減ってしまっているが、オンライン・オフラインをうまく活用して、教育委員会や学校、先生方と信頼関係を作っていくことにまずは注力していきたい。また親会社であるNTTコミュニケーションズ株式会社とも連携し、両社の良いところを最大限に活かしながら顧客のボトルネックをトータルで解消していくための施策を積極的に打ち出していきたいと考えている。

※参考 GIGAスクール構想の実現について


教育業界内でのこれから

GIGAスクール構想により激変した教育業界の将来展望を把握しなおし、効果的な戦略を再考する必要があると考える。公立と私立、企業の3つセグメントの潮流を踏まえつつ、経営資源の配分を最適化し、バリューを出せるかを見極めているところ。

具体的には、GIGAスクール絡みでは、2年後を見据えて提案体制を作っていくことが直近の課題。コードタクトの世界観を顧客に伝えていくためにも、安価な授業支援システムを入れるのではなく、安定・安心して継続的な学びを実現可能な提案をし続ける必要がある。長期的には、GIGAスクールで導入したPCの法定耐用年数が到来する5年後のシステムの買い替えのタイミングで、国や地方の財政困難の場合にBYODへ移行した際に端末やOSの問題でソフトウエアが正常に稼働しないケースが頻発することが予想される。このような混乱が起きないためにも、足元の活動を地道に手掛けていく必要があると考えている。

コードタクト内でのこれから

教育に対する自分なりの想いと、主体的に成果にコミットできる人と一緒に仕事がしたい。私としては個人のやりたいことと組織としてやるべきことをうまく調和しつつディレクションを指し示していくことが必要と考えている。

メンバーの「教育を良くしたい」という根底は同じ。共通目標を持ったうえで、個性を活かして仕事をすることができる環境にとても満足しているし、このような良いカルチャーをベースにいい仕事をしていきたい。

自分自身の達成感ややったことを公に出すよりも、他人に対してプラスになることを行い、喜んでいる姿をみたときに自分自身の喜びを感じる。未来の子供たちのためになにができるか。周りが元気になることで自分自身もうれしくなる。それが仕事への原動力になっている。

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自身の学びについて

最近は、組織開発や教育についての本を読んでいる。

私自身は人に恵まれた人生を送らせていただいていると感じている。人間としての幸せは、以下の3つのいずれかを拠り所としながら、自分の関心がある領域を掘り下げ続けることでプロフェッショナルになっていくのではないかと思う。

1、自分の師をもつこと
2、心のよりどころとなる書物をもつこと
3、生涯にわたって付き合える友達をもつこと

私の場合、1は福岡から東京に出る機会をくれた恩師と寺脇さん、コンサル時代の上司が、2は東洋思想家の安岡正篤先生、教育課の森信三先生、3は地元・東京を中心とした多数の友人に支えられていて、未だにそれぞれから沢山の学びを得ることが多く、その度に有難いと感じている。

コンサル時代は良くも悪くも自分の売り込みが必要で、どこかしら利己的な感情を出さざるを得ないところがあったが、現職は似た想いを持った仲間と一体となって事業を推進している感覚が強く、教育に加えて組織開発の本に触れることも増えている。


今後の教育についての想い

自分で自分の幸せを獲得できるマインドセット・スキルを身に着けられる為のインフラとして教育が機能すること、そして次世代の方々の多くが自ら未来を切り開く世界が到来することを強く望んでいる。



いかがでしたか?経営戦略部長について、また現在の考えや想いが伝わったでしょうか?コードタクトで働いてみたいと思っていただけた方は、こちらをご覧ください!次回の社員紹介記事もお楽しみに!