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「伝説の脚本家・石森史郎 オンライントークライブ」開催!

私の師匠でもある大ベテラン脚本家・石森史郎先生が、今年の7月に90歳を迎えられます。

劇場版『銀河鉄道999』(1979年度の邦画興行収入第1位)、『約束』『旅の重さ』(毎日映画コンクール脚本賞)や盟友・大林監督との『青春デンデケデケデケ』(日本アカデミー賞優秀脚本賞)など多くの脚本を書かれてきた石森先生。
総執筆数は、軽く1,000本以上を超えます。

先生がお元気なうちに、少しでもお話しを伺っておきたく、7月18日にオンライントークイベントを開催いたします。

大林監督と石森先生

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今回のイベントタイトルには、「伝説の脚本家」とあります。
弟子の私が申し上げると面映ゆいところもありますが、大林宣彦監督が申し上げていらっしゃるのです。

石森史郎は、伝説の脚本家である。殊に1972年作の『約束』『旅の重さ』の二本に於て、石森史郎の名は当時の映画青年にとって、我等が時代を真に描き得る映画脚本家として、正しく神の如し、であった。
『シナリオ作家石森史郎 メロドラマを書く』より

大林監督と石森先生がはじめて一緒に仕事をしたのは、『青春デンデケデケデケ』になります。
なおこの作品には、「石森は狂った!」と呼ばれるエピソードがあります。
通常の映画シナリオでは、200枚ちょっとぐらいの分量です。しかし、石森先生は600枚のシナリオを書かれました。4時間以上の大作に匹敵する分量です。

ところが大林監督は、そのままの形で了としました。「この狂おしさこそ、映画の命だと、確信したから」だそうです。

日活や松竹などの主流の映画会社で脚本を書かれてきた石森先生ですが、インディーズ映画作家である大林監督とも共鳴されることがあったのでしょう。

それ以来、『あの、夏の日 とんでろじいちゃん』『告別』『理由』『転校生-さよなら あなた』といった作品でご一緒されています。

そしてお二人の交友は、大林監督が亡くなるまで続きました。

プロフィール:石森 史郎(いしもり ふみお) 脚本家

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1931年(昭和6年)北海道羽幌町生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。
大学在学中に書いた『晩鐘』がシナリオ作家協会新人シナリオコンクール佳作入選。

大学卒業後の1955年に近畿広告(現・大広)入社。
同年、テレビ『ママちょっと来て』で脚本家デビュー。
1963年日活入社。映画『噂の風来坊』で映画デビュー。
日活時代の代表作『私は泣かない』が文部大臣グランプリ受賞。石原裕次郎主演『夜霧よ今夜も有難う』、吉永小百合主演『ああ、ひめゆりの塔』を最後に松竹に準社員として移籍。松竹では『栄光の黒豹』、『夕陽の恋人』、『約束』、『旅の重さ』、『同棲時代』、『愛と誠』、『ふれあい』、『凍河』、『博多っ子純情』(兼プロデューサー)など50作品を執筆。

その後フリーとなり、東宝で山口百恵・三浦友和主演『泥だらけの純情』、『狼の紋章』、東映では『暴力学園大革命』、『男組』、菅原文太主演『ボクサー』、東映アニメで『銀河鉄道999』、角川映画『ボビーに首ったけ』などを執筆。

大林宜彦監督との出逢いで『青春デンデケデケデケ』、小林桂樹主演『あの、夏の日 とんでろじいちゃん』、『告別』、『理由』を執筆。

テレビはNHK朝のテレビ小説、大竹しのぶ主演『水色の時』、銀河テレビ小説『青春』(山田風太郎原作・ギャラクシー賞受賞)、少年ドラマ『巣立つ日まで』、『寒い朝』、他。NHK名古屋『中学生日記』。日本テレビ『太陽にほえろ』ほか。TBS『虹のエアポート』他。テレビ朝日『五番目の刑事』ほか。テレビ東京『明智小五郎』他。関西テレビ『赤かぶ検事奮闘戦記シリーズ』、『横溝正史シリーズ 悪魔が来りて笛を吹く』。朝日放送松竹『必殺仕事人』は80作品を執筆。フジテレビ『ライオン奥様劇場』『私は負けない』『私は逃げない』などの嫁姑ドラマ他。テレビ作品は1,000本の脚本を執筆している。

監督作品は映画『虹をかける天使たち』、連続テレビ作品『たそがれに別れを』他。

舞台は初代中村錦之助演出・主演『鬼と人と』(大阪新歌舞伎座)ほか50作品。

【受賞歴】
『私は泣かない』で文部大臣グランプリ受賞。『旅の重さ』『約束』で毎日映画コンクール脚本賞、芸術選奨新人賞を受賞。『みちづれ』で日本民間放送連盟賞受賞。『光と風のきずな』で芸術祭優秀賞受賞。『青春デンデケデケデケ』で日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞。2018年日本アカデミー賞功労賞受賞。

トークライブ詳細

「伝説の脚本家・石森史郎 オンライントークライブ」の参加方法等は以下になります。

◆日時
・2021年7月18日(日) 13:00~16:00
※延長する可能性もございます
※5分ほど前から開場します
※事前質問の受付は、7月10日(土)まで

◆参加方法
以下2つの方法のうち、どちらかをお選び頂き、ご参加下さい。
(1)
「シナリオランド」の会員になり、参加する。
・月額料金:1900円(税込) 
・イベントの参加は、今回に限らず今後も会員無料の予定です
・オンライン上で交流もできます

(2)
今回のイベントのみスポット見学をする。
・スポット料金:2000円(税込)
・Peatixから参加の手続きをお願いします

※定員:100名
※応募状況により早期に締め切る場合がございます

◆視聴方法
Zoomミーティングにて配信予定。
※Peatix参加者につきましては、当日の開始時間までにPeatixのイベント視聴ページにて視聴URLをお知らせします。Peatixへ登録したアドレスのメールをご確認下さい。

生涯現役!不滅の作家

90歳になる方が、Zoomを駆使してオンライントークライブを展開するのも珍しいかと思います。
けれども、蕎麦を食べに行こうと蕎麦屋に入ったら、「カツ丼!」と大きな声で注文される、大変お元気な石森先生です。
今も前しか向いていないそうです。

下記は、石森先生が書かれた『シナリオへの道』からの一文です。

たゆまない創作のスピリッツを、当日はたっぷり時間をかけてお伝えいたします!

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