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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2022/7/19 #50

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今回の更新が節目となる50回目ですが、特に何か特別なことをおこなうこともなく、粛々とニュースをキュレーションしていきます。今週は矢野経済研究所の市場調査がたいへん興味深かったですね。コロナ禍があっても、キャラクタービジネスは好調のようです。

2022年度のキャラクタービジネス市場は前年度比101.3%の2兆6,198億円と予測

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のキャラクタービジネス市場を調査し、セグメント別の市場規模推移、キャラクター別の動向、将来展望を明らかにした。

◆好調要因のポイント

①個別の動向
・「クマーバチャンネル」のような動画から生まれたキャラクターの活躍
・「呪術廻戦」や「エヴァンゲリオン」
・横浜山下ふ頭のGUNDAM FACTORY YOKOHAMAオープンによる「機動戦士ガンダム」の人気再燃

②コロナ禍の巣ごもり需要
・プラモデルやフィギュアが好調な売れ行き
・アニメ視聴の機会増によりアニメキャラクターの起用が活発に

③VTuber人気

なかなか興味深いレポートでした。必読!

荒木哲郎がゆうばり映画祭ニューウェーブアワード受賞、空間的なアクションで注目集め

アニメ監督の荒木哲郎が、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022」の設ける「京楽ピクチャーズ. PRESENTS ニューウェーブアワード」クリエイター部門を受賞した。

『アニメ「進撃の巨人」や「バブル」における空間的なアクションや、「甲鉄城のカバネリ」での撮影技術を駆使した映像』が評価されて受賞されたとのこと。確かに、荒木監督は「空間」をうまく使っておりますね。

アニメ配信サービス「クランチロール」についてby冨田明宏さん(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」)

カルチャー界の気になる人、モノ、ウゴキを紹介するカルチャートーク。アニメソング評論家・冨田明宏さんが登場。アメリカのアニメ配信サービス「クランチロール」の影響で、海外では日本のアニメソングが盛り上がりを見せているということで、冨田さんに詳しい最新事情を解説していただきます。

ラジオ/ポッドキャストからの情報解説です。Spotifyの統計からも、世界で聴かれている日本の音楽は、圧倒的にアニソンが強いです。クランチロールの視聴とも連動しているので、同社を買収したソニーはやはり卓越しているなと思います。

任天堂、CGアニメスタジオ買収へ 「ニンテンドーピクチャーズ」10月設立

任天堂は7月14日、CGアニメーションスタジオであるダイナモピクチャーズ(東京都千代田区)を買収し、子会社化すると発表した。任天堂グループ内の映像コンテンツの企画・制作体制を強化することが目的という。

映像事業などを自ら主導して展開するイメージは、任天堂にはないです。不得手だったりもするので。しかしながらダイナモピクチャーズ買収で、今後はエンターテイメント業界のコングロマリットを目指すのでしょうか。

低予算「ミニオンズ」を大ヒットさせた大物の正体

黄色のミニ軍団が、世界を魅了してやまない。
7月15日に日本で公開された『ミニオンズ フィーバー』は、公開が2週間先行した北米で1億2300万ドルを売り上げ、2011年の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』を破り、独立記念日の最高記録を打ち立てた。ほかの国でも絶好調で、全世界興行収入は早くも4億ドルに上る。

イルミネーション・エンタテインメントの創設者、クリス・メレダンドリのことが綴られています。制作費を抑えて良い映画を作るコツ→「マネジメントの層を極力減らし、明確な決断をして、制作にかける時間を減らす」とのこと。マネジメント層を厚くしてもクオリティがUPする訳ではないので、当然ですね。

東宝第1Qは増収増益、アニメ関連は「ウマ娘」の反動が影響

映画事業大手の東宝は2023年2月期第1四半期(22年3月~5月)の業績を、2022年7月12日に発表した。連結売上高は618億6500万円、営業利益は142億7300万円、当期純利益は115億1600万円。

東宝は絶好調ですね。アニメ事業も減収減益とはいえ、売上高:104億6100万円、営業利益:23億4000万円とはなかなかの数字だと思います。『ウマ娘』の反動がなければ、健闘している実績かと。

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