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映像作品を吟味する

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映画・ドラマ・アニメ等の感想や関連事項の記事です。
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記事一覧

映画『君たちはどう生きるか』:宮崎駿はまだ本気を出していない

先日、宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』を観てきたので、記憶が鮮明なうちに感想を記…

ジェームズ・ガンの傑作ドラマ『ピースメイカー』は『コブラ会』を意識?

評価が高かった映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』に続き、ジェームズ・ガ…

『ユーフォリア/EUPHORIA』カル・ジェイコブスの憂鬱

2020年代最もツイートされたテレビシリーズとして名高い『ユーフォリア/EUPHORIA』について、…

映画『EROSION』新感覚の映像体験!

TOOWA2(トウワツー)さんの初めての長編映画『EROSION』を、渋谷ユーロスペースで観てきまし…

史上初の知財を題材にした映画!『知的財産村の財宝~知的財産剣®VSダーマス海賊団~…

僕は知的財産管理技能士会の会員なのですが、先日技能士会のメルマガで驚くべき情報が送られて…

90歳の脚本家・石森史郎先生による「呪術迴戦0」の感想

「素直に率直に裏読みもしないで感動した。それが偽らざる僕の感想――」 先日、石森史郎先生…

映画『コネクション』 | ガーターベルトを着用した尾身会長に人は抗えるのか?

池袋シネマ・ロサで、映画『コネクション』を観てきました。当日は舞台挨拶もあって、チケットも売り切れ。かなり盛況でした。 若い女性も目につきます。映画の内容は「週刊実話」などを彷彿させるものなので、若い女性が殺到するような映画ではないはずです。(失礼) 何でだろう?……と思っていたら、2.5次元舞台で活躍する若手俳優がかなり出ているのですね。 キャスティングの妙も感じさせます。 「実話」系のルポライターとカメラマンのバディものです。 ルポライター役の杉枝真結さんと、カメラマ

世界で最も売れている映画監督が手掛けた、B級ホラー映画『クラウン』

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が全米で興収883億突破とのことで、歴代3位になり…

【ネタばれなし】映画『MONOS 猿と呼ばれし者たち』の感想

シアター・イメージフォーラムにて、ようやく映画『MONOS 猿と呼ばれし者たち』を観てきました…

無料で観られる!菅原そうたアニメ作品

「“10年先を行く”CGグラフィックのパイオニア」とも称されるアニメ監督・漫画家の菅原そうた…

映画『スリー・ビルボード』で、最も大切な構成ポイント

第90回アカデミー賞では、2部門(主演女優賞・助演男優賞)獲得。 2018年度キネマ旬報の外国語…

ヴィンチェンツォ・カサノの魅力 5つのポイント

ネフリのドラマ『ヴィンチェンツォ』を観終わりました。 ノワール色が強いバイオレンスなドラ…

『1917 命をかけた伝令』で刮目すべき1つのポイント

第92回アカデミー賞では、10部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3部門を獲得…

シナリオ集『愛の不時着 完全版 (上・下)』~文字ならではの情感を伝える一冊~

【概要】 パク・ジウンのオリジナル脚本を、韓国語訳者の第一人者が翻訳した、この本でしか読めない「愛の不時着 完全版」! 感動のドラマを完全翻訳で再現、ドラマの裏側に迫ります。 https://tkj.jp/book/?cd=TD011138 『愛の不時着』のシナリオ集には、「完全版」と書名に入っています。 何が完全版なのでしょうか? この本の中には、 「本著はドラマ『愛の不時着』のシナリオの最終稿を訳したものです」 とあります。 けれど、おそらくは実際現場で使用された最