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【日記】2021/2/13 モノを捨てると見えてくる

朝から音楽雑誌と本の整理。

来月の誕生日に向けて、いろいろと処分したい気持ちが湧いてくる。去年の春に一度目の緊急事態宣言が出たときも、部屋中の掃除をして、不要なものをたくさん捨てたけれど、まだまだ要らないものはある。

とにかく捨てるようになると、自分にとっての必要なものがどんどんわかるようになってきた。「このままじゃだめだ!」と突然焦燥感に駆られ、私はたくさんのCDを買い、音楽雑誌と本を買い、洋服を買ってきた。でも、結局そのなかから本当に自分自身と相性が良いと感じるものは僅か。一度しか聴かないCD、途中で読まなくなってしまった本、数度しか袖を通していない洋服…これらにまみれているにも関わらず、「まだまだ足りない!」と思っていた私は、なにか悪い霊に憑りつかれていたのかもしれない。

家で過ごす時間が長くなればなるほど、冷静に自分自身を見つめてしまう。そして、冷静になればなるほど、「私はこれが好きだったんだ」と気づくようになった。

そして、今度は人間関係でも、もうサヨナラしてもいいかな、といういくつかの縁に、自からピリオドを打つようなり、この数年の間に何度も「続けるか・辞めるか」と散々悩んできたSNSは、思い切って、自分が見たいものだけを見る設定にした。

自分にとっての必要と不必要がわかってくると、とにかく精神的に楽になった。それが、あやふやになっていた去年と、ハッキリわかるようになった今とでは、価値観がガラッと変わってしまった気さえする。
それは、無理をしていた自分のいろいろな欠片が、本来あるべき場所にパチリとはまっていくような、不思議な感覚。

ただ、歳を重ねていくごとに失われていくもののひとつが「柔軟性」。人生の後半戦が間もなく始まる私としては、常に新しい風を日常のなかに、心のなかに吹かせていたい。

私はたくさん失敗してきた。でも、ある程度「失敗」という経験を重ねると、自分自身と相性の良いものはどれなのか?が、感覚的にわかるようになるとも思う。しかし、ちょうど今、部屋の隅に押しやられたばかりの、そのうち古本屋さんに持って行かれる寂しそうな本たちには、「ゴメンね」と言いたい。ゴメンね。


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