見出し画像

生まれ持った、家柄や見た目、性質、性別や時代、そんな大きくみえるだけの、小さな小さな世界で、窮屈なんてつまらない。









何も言わずとも、物に困ったことはなかった
口に出せば、次の日には置いてあったし
みんな、みんな、私と会う人は可愛いねと言った



世間でいう、私は『お姫様』というものらしい





『私はこうしたい』
そう言う前に、お姫様はこうでしょ!に縛られた
"お姫様"から逃れることはできなかった




『なんでもあっていいね』
と言われる度に、なんだか否定されているように聞こえてきて
面白くもないのに、笑いながら






胸がチクチクする日々を送っていた









そんな私が唯一心を休めていた場所
家のそばにある大きな木
誰もいない、草原








聞こえるのは、風になびかれる草木の音
そこにいるのは、大きな木と私






この空間が大好きだった





誰も、私に話しかけない
なんて、心地いいのだろう











寝転んで、空を見上げる
本を顔に当てて、お昼寝するこの時間がとても好き








一人で泣いてたって、誰もいないから
大声で泣いた、そして笑った









それが、とっても気持ちよくて
自分で自分を抱きしめた















生まれ持った、家柄や見た目、性質、性別や時代、そんな大きくみえるだけの、小さな小さな世界で



窮屈なんてつまらない








誰も、あなたを変えることなんて出来ない
誰も、私たちを止めることなんて出来ない
















本当の自分。こんにちは。










Coco.







#詩 #エッセイ #お姫様 #シンガーソングライター #cakesコンテスト #白よりの藍






世界でたった一人の自分で在り続けること 頂いたサポートは創作活動への励みにさせて頂きます。見て下さりありがとうございます。