頑張れってことばが嫌いだ、大嫌いだ

「若いうちに頑張れ。」

「今の現状に満足できないのは頑張りが足りないからだ。」

「頑張ってない奴がつべこべ言うな。」

頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ

私は頑張れってことばが大嫌いだ。

頑張れって言われても何もありがたいと思えないし、むしろ不快だ。お前の方がつべこべ言うな。

頑張る、と言うことばは所詮主観でしかない。

頑張ってないように見えて頑張ってることもあるし、頑張ってるように見えて頑張ってないこともある。

頑張る基準は人それぞれ、自分に設ける基準は違うのだから、人に頑張ってる、頑張ってない、と言われたくない。

頑張れってことばが嫌いだ。

そんなことを想ってるうちに、涙が出てきた。

私は怒っていたはずなのに急に悲しくなってしまったからだ。

どうしてこうなっちゃったんだろう。

どうして私は頑張れないんだろう。

怒りの先にあるのは、はてしない、とても静かな悲しみだった。

部屋でひとり、声も上げずに涙を流した。

頑張れないどころか、何もしたくない。

こんなはずじゃなかった私の人生。

もっともっときらびやかだと思ってた未来が、今は何も見えなくてただ真っ暗な出口の見えないトンネルだ。

どうしてこうなってしまったんだろう。

前の私なら頑張れたはずなのに。

何も頑張れない。何もしたくない。

ただただ悲しい。

期待に応えられない自分も、自分自身を信じてあげられない自分も本当は嫌いだ、大嫌いだ。



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