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東京で金を手にした男

こんばんは、笹塚です。年末、みなさん忙しくお過ごしでしょうか。タイムラインが静かめです。少し寂しいな。

さて、今日は……オリンピックやパラリンピックの話ではありません。今日は、訳あって東京駅に出かけました。しかし、東京駅界隈を甘くみていた笹塚。

回転寿司ならそんなに高くないんじゃない?

そう考えて、KITTEというビルの中にある回転寿司に行きました。二時間待ちました。さらっと書きましたが、リアルに二時間待ちました。

待っている間、夫は書店で燃え殻さんの「ボクたちはみんな大人になれなかった」を購入してブックカフェでそのまま読み出してしまいました。もともと燃え殻さんを知っていたわけではなく、書店で見かけて一目惚れして買ったそうです。

私は空腹をキープするために、ブックカフェにてアイスコーヒーでしのごうと思ったのですが、ブルーベリーとチアシード、豆乳とバナナのミックスされたその名も「抗酸化スムージー」を頼んでしまいました。美味でした。酸化に抗っている感じがしました。

年末の東京駅はそんなに混んでおらず、本来の用事を済ませるまで時間があったので、散歩をしました。オフィス街をぐるっとして、また回転寿司屋に戻りました。受付番号は103。その時の呼び出し番号は57。な、長い……。

空腹が徐々に私の機嫌を蝕んできました。それでも、「おなかがすいても不機嫌にならない」という最低ラインはキープしたくて、スマホに詩をしたためつつやり過ごしました。作品のできばえがイマイチなので、公開は保留しました。腹が減っては創作ができぬ。

その後、夫は読書、私は創作しながら呼ばれるのを待つこと数十分。ついに102番が呼ばれました。やった、次だ!上がるテンション、燃え上がる期待!

「104番の方〜」

えええええっ!?なんで!?空腹で抑えていた怒りがどかーん……なんて単純なんだ。でも店員さん、めっちゃ忙しそう。。

そこで、よくよく見たらテーブル席が空いたらしく、104さんは5名だったので先に呼ばれたということだったのです。ああ、納得。その直後に103が呼ばれまして、思わず「はーい!」と元気よく答えてしまいました。

それでですね、今日のハイライトはここからなのです。回転寿司で気になるのは、お皿の色ですよね(断言)。

「年末だし、好きなもの食べなよ」。

夫はそう言いました。確かに、心にくすぶりを残して年を越すよりはいいかもしれません。そして、夫はなんのためらいもなく、一皿目から金色の皿を手にしたのです。

えええええっ!?

それだけで、540円也。チキン笹塚、びびってひたすらピンクや黄色(比較的安価)を狙って食べる。夫は赤や金色(比較しなくても高価)なものを躊躇なく食しておりました。

ずるい……!

この男は、東京駅で平然と金皿を手に取る輩なのだ。その現実におののいているうちに、お腹は満たされてゆきました。

その後、冷静になってみれば東京駅にはラーメンストリートなどがあり、二時間も待って夫婦間の不平等をまざまざと感じてしまうより、千円程度で美味しいラーメンを食べたほうが良かったのでは。とか思ったら負けなので思ってません!(2018強がり納め)

でも、夫は燃え殻さんの本をえらく気に入っており、帰りの中央線でも読みふけっております(まさに今ね)

曰く、

「この本に出会えて良かった。お寿司も美味しかったね。いい日になったよ」

だそうです。ちなみにどのネタが一番気に入ったかと問うと、

「うん、マダチ(鱈の白子)かな」。

それ、金色の皿のやつ!!

#日記 #燃え殻さん #回転寿司

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