マガジンのカバー画像

【短歌】操車場にオレンジ色の孤独たち発車できるとまだ信じてる

670
心のままに詠んでみました。ベクトルを定めないスタイルで綴ります。
運営しているクリエイター

2019年12月の記事一覧

短歌 安否 十首

1
喚く者 奪い合う者 試す者 この世で一番弱いの誰だ

2
あかぎれの痛みに添った左手の傷跡だけが君を知ってる

3
友達の友達がいま誰といて何をしてるか監視する趣味

4
ほんとうが葬られてはうそがまた正義を武装して闊歩する

5
舌打ちや咳払いまで忖度し猫背の多い国での五輪

6
サイレンの音が近いし君となら安否不明になったっていい

7
喝采と名声のなか大切な人の声

もっとみる