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「#応援したいスポーツ ブランドと、パラスポーツについて」 臨床心理士への随録 心理学

応援したいスポーツは「サッカー」です。いろんなスポーツが好きだけど、もしひとつに絞れと言われたら、私の人生を豊かにしてくれているサッカーを外すことはできないですね。

応援したいスポーツブランドがあります。「hummel(ヒュンメル)」です。見染めは中学部活のユニフォームがデンマーク代表のアウェイ(白・赤・白)で、デザインがめちゃくちゃ格好良かったという単純なものだったのですが、最近ではブランドの方向性にとても惹かれています。

デンマークのグローバルスポーツブランド「hummel(ヒュンメル)」は、グローバルミッション「Change The World Through Sport(スポーツを通して世界を変える)」を掲げ、国・人種・文化など多様性を認め合える世界を目指し、タリバンの迫害を受けたアフガニスタン女子サッカーチームの支援や、シエラレオネの武力紛争でバラバラになった地域や人々をつなぐサッカーイベントを開催するなど、スポーツを通した社会サポート活動を行っています。Jリーグでは、世界平和の観点から、V.ファーレン長崎(2019年で契約終了)や福島ユナイテッドにウェアを提供しています。

私はリクルート「じゃらん」から「ゆこゆこ」で仕事するようになって、特化する美学を知りました。温泉地宿の集客課題をシニア世代の平日旅行で解決する…なんて強固で美しい方程式だろうと驚嘆しました。全世代へ365日を販売する売上規模には絶対に届かないけど、確実なファンは獲得できる。全プレーヤーがマルチである必要はなく、価値ある専門性をひたすらに磨くことも立派な戦い方なのです。ヒュンメルもまた、北欧らしいデザイン性と社会的意義の観点から、ナイキやアディダスにはできないやり方で、ビジネスを成立させようと奮闘しています。

そんなヒュンメルですが、近年では、アンプティサッカー(上肢や下肢の切断障害を持った選手がプレーするサッカー)の支援にも力を入れているようです。

パラスポーツの意義

パラリンピックとオリンピックのイメージ比較調査では、「社会制度や人々の生活が変わるきっかけになる」「人間の可能性を拡げる」「努力の尊さを知る」といった項目で、パラリンピックの方が高いスコアを獲得しています。パラスポーツには勝敗を超えた特有の価値が存在します。

(以下、サイトよりほぼ抜粋)さてその中のひとつ、スポーツが障害のある方にもたらす効果とは、どんな側面があるでしょうか。

① 医療的な側面

障害のある方にとってのスポーツの意義は、従来はこの医療的な側面に注目が集まっていました。つまり、リハビリテーション効果を期待する側面が強かったということです。もちろん現在でも、その側面がなくなったわけではありません。

その一方で、2003年度に日本障害者スポーツ協会が実施した調査によれば、スポーツの意義の医療的な側面としてとらえられる医療機関への依存度の低減、通院回数の減少といった効果は、社会への参加・精神的な側面・身体的な側面よりも低くなっていることがわかっています。

② 社会への参加という側面

スポーツには、社会に参加する、交流するという側面があります。仲間づくりや生活圏の拡大といった効果が期待できるということです。

また、多くの仲間や指導者の方、活動を支援される方などとの実際の交流を通じて、自己責任や努力をすることに対する態度、コミュニケーション能力を育むといった効果もあると考えられますし、活動を通じて、他者を思いやる気持ちを理解することにもつながる、とも言えるでしょう。これは団体競技はもちろん、個人競技であっても同様です。

③ 精神的な側面

精神的な側面とは、生活に対する充実感やストレスの解消などの効果を指しています。日本障害者スポーツ協会が実施した調査(2003年)によれば、この精神的な側面での効果がプラスに作用していると回答された方が7割を超えており、他の側面よりも大きな効果が得られているとされています。

④ 身体的な側面

身体的な側面とは、運動不足の解消や健康維持・健康増進といったことです。都市化の進行や生活の利便化などの影響を受けて、運動不足に陥りやすい生活環境となっていることが指摘されていますが、これは障害の有無を問わず社会全体の課題ととらえるべきだと考えられます。

スポーツがもつ力

パラスポーツを観るといつも2つのことに意識が向いてしまいます。ひとつは補助器具で、人間工学に基づいたデザイン、素材、しなやかさ、軽量化に人類の進歩を感じます。もうひとつは選手の表情。ここがオリンピックとの一番の違いだと思うのですが、やり遂げた選手たちは勝敗に関係なく一様に輝きに満ちているんです。

小学生時代、よく対戦する強豪チームに、義手の選手がいたんですよ。みんなと一緒にプレイできててすごいなあ、と思っていました。私の障害者に対する意識の原体験は多分ここにあります。工夫や努力があれば一緒にやれるし喜び合える。

何かを持っているから幸せ、何か持っていないから不幸せ、という価値基準ではない時代になりました。個人的には、やりがいや生きがいをみつけて、生を営む蓄えと楽しいと思える時間があって、社会や誰かの役に立っている人生こそが至高だと感じています。Quality Of Life を考えるとき、スポーツを通じて得られる経験とか効果って、本当にパワーがあるなと思うのです。

P.S.
ASICSは大好きなメーカーです。タウンスニーカーはGEL-LITE Ⅲ、ビジネスシューズはゴアテック仕様のASICS WALKINGを愛用しています。日本人の足形にあわせたフィット感が抜群なんですよね。(お題コンテストの主催がアシックスさんなので、事実ベースでアピっておきました)