合格したよ、「公認心理師」資格試験|ココカリ心理学コラム
私の受験番号が公式HPに掲載されてました。めでたい!これで一息つけます。
第5回公認心理師試験は、受験者数33,296人に対し、合格者数16,084人、合格率48.3%でした。前回の合格率が53.4%なので、ぼちぼちの難易度だったようです。
合格基準は「総得点の60%程度以上」と試験概要に明記されています。私は71.3%とれていました。準備段階から満点を捨てて、80%目標で、70%得点で合格できればいいやと思っていたので、狙い通りの成果が得られて満足しています。本音いえば8割とりたかったですけどね。
私にとっては、知識問題がかなり難しかったです。臨床心理士試験よりも難しかった印象です。
臨床心理士試験は、心理検査の結果や評価項目等がかなり細かく問われました。検査所見を書く時に必要な知識や観点です。翻って公認心理師は、心理職が働く領域で連携や他職種と関わる際に必要であろう問題が多い印象でした。両資格の違いは求められる役割の違いです。これについては別途コラムにする予定です。
あとは、知っているか知らないかの知識問題ではなく、本質を捉えられているかを問う問題が多かったようです。例えばですね、
正解は②単純接触効果なんです。以下、宮川先生が解説してくださっています。ちなみに私はこの問題、落としました。。。
本質を掴んで、活きた知識まで昇華させる、、、肝に銘じます。
一方で「知らねえよ、こんなの」と試験中に毒づいた問題もありました。例えば「愛の三角理論」です。
愛の三角理論とは、心理学者スタンバーグが提唱した対人関係に関する理論です。愛とは単独の概念ではなく、3つの要素「親密さ」「情熱」「コミットメント」の強弱で説明しています。これにより、恋愛関係上の愛、親子間の愛や、長く時間をともにすることで培われる友情、愛とまでは呼べないような感情も理論的に説明できるとしています。
対人関係の理論としては有名らしいのですが、私は知りませんでした。試験中に色恋要素を想起させる「愛の三角理論」や「恋愛の色彩理論」が出てきて、なんだこれと虚を突かれました。私以外も多くの受験者がこの問題は印象的だったようで、試験終了後にTwitterで話題になったようです。
事例問題は、どれも実際に起こりそうだなと思える良問揃いでした。私が心療内科や産業現場で対応したケースに近い問題もありました。経験と知識の両輪で臨床していきないさいよ、と諭された気分でした。
試験を通じて、公認心理師に求められていることが何かを、改めて感じ取ることができました。国家資格ですので、広く国民のこころの健康の保持増進に寄与していけるように、これからも研鑽していきます。