見出し画像

第3章 2-1ニット(編物)〜横編みの生地

 糸が横方向にループを作りながら走って編み地が作られます。緯糸(よこいと)だけで作られた生地ともいえます。従って、横方向の柄(ボーダー)は表現できますが、縦方向の柄の柄(ストライプ)は表現できません。天竺編み、ゴム編み、パール編み、両面編みの4つの基本組織がります。

天竺編み

 もっとも基本の編地。平編みともいいます。身近なところではTシャツが天竺編み。表目と裏目の区別がはっきりしています。たて方向よりよこ方向によく伸びます。靴下やセーターも天竺編みが多いです。

Pixabayのbearinthenorthによる画像です

ゴム編み(リブ編み)

 Tシャツの襟、セーターの袖口、裾などに部分的に使われることも多い編み地。肌着はこのフライス編みが一般的。この編地の特徴は特に横方向に伸びること。レディスのTシャツやタンクトップ等にも使用され、体にフィットしたシルエットが出しやすいです。

PixabayのMabelAmberによる画像です

パール編み

 ゴム編みとは対照的に縦方向に伸縮性が大きい編地。縦方向に伸びる(縮む)生地はクレームになりやすいの商品企画では注意が必要。実際あまり商品としては出回らないです。ガータ編みともいいます。

両面編み(スムス編み)

 ゴム編みを二枚重ねた組織で、表裏ともにスムースな外観をしています。生地が厚くなるので、細い糸を使う場合が多い。インターロックとも呼びます。編地の中に空気を含む性能(含気性)が高いので、冬の肌着に使用されます。ジャージもこの編地の変化組織。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?