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第3章 2-2横編みには二種類の機械がある

 糸が横方向にループを作りながら編まれる編み地を横編みといいます。横編みを作る機械にはグルグル回りながら筒状に生地を編む丸編み機と左右に糸がターンしながら編み地を作る横編み機があります。

丸編機

  円形の編機で編地を筒状に編んでゆく。大きな筒を編む大寸から、小さな筒を編む小寸まで、いろいろな大きさの丸編機があります。Tシャツや肌着の場合はサイズに合わせて寸法の違う小寸の編機で編地をつくるので脇に縫い目のない服になります。次に紹介する横編機と比較して、細い糸を使用することがほとんど。出来上がった編地を裁断(cut)、縫製(Sew)するので、丸編機の編み地で作られた洋服はカットソー(cut & Sew)と呼ばれます。裁断するので使わず捨てる生地が出ます。

横編機

 家庭用の手編機と原理は同じ。見頃や袖などパーツごとに編むのが基本。サイズごとにデータを変えて編み出します。カットソーと違い、裁断はしないので歩留まりは良くなりますが、丸編機ほどの生産性は高くありません。従って大量に作るTシャツの様に安くすることはこんなんです。

下の動画の様にいきなり製品を編むことができるホールガーメントという編機もあります。


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