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没後25年。歌姫も勇気を出して闘った

Teresa Teng

   少し、未来の事とは外れてしまいますが、書かせて下さい。彼女が最後に振り絞った勇気は、きっと今の私たちに非常に必要なことだと思ったからです。

 私の大好きな、そして尊敬する人物、テレサテン
私の世代は知らない人が多いかもしれない。そんな方は、ぜひ一度聴いて知って欲しい。歌詞一つ一つが生きているようなんです、とにかく心に響くんです。


台湾から世界へ、その名の通り、最初で最後の歌姫。
天からのような美しい声、いつも一生懸命な姿。
語学は7ヶ国語話せた天才なのに、その謙虚な佇まいで多くの人を魅了した。


日本でのレコード大賞三年連続、あのフランクシナトラと並びNYの舞台に立った彼女。輝かしい足跡を残した彼女の命は42歳で幕を閉じた。

台湾での彼女はあまりにも偉大なので、遺体は火葬されず、エンバーミングなどを施されて土葬された。没後50年は生前の姿であり続ける。なお、台湾でこのような形で眠っているのは、蒋介石、蒋経国、テレサ・テンの3人である。

闘った、正義のために

1989年5月27日には、かねてから中華人民共和国内で起きていた民主化要求デモを支援する目的で行われた、約30万人の前で、平和を願う「我的家在山的那一邊」(私の家は山の向こう)を歌い、亡命した民主化活動家とも交流を持った。しかし彼女の願いはかなわず、北京で天安門事件が起きてしまった。当時、その心境を「夢は殺され 夢は見ることさえできなくなってしまった」と語っている。

彼女の人生は儚く、切ない。でもきっとこの地球に後悔はないだろう。
なぜ、ここまでも彼女の歌は惹きつけられるのか。
テレサ・テン、そのままが全て歌詞そのものだからではないだろうか。
純粋な愛に溢れる心にはどこにも嘘がない。拝みたくような顔、オーラ。
彼女のことが嫌いな人なんて後にも先にもないのでは。

ずっと彼女は、人生を模索していたように感じる。ずっと。何かを探していた。
その答えは天国で彼女に聞かないと分からないけれど、

私が思うに、きっとそれは真実の愛。人間の根源、宇宙の根源であるそれを、
この地球で探していたように私は感じた。
歌を通してもそのことを感じる。

ただ、歌手として生きる中で、あまりに真実の愛とは程遠い現実が見えてしまった彼女には、この世の中は切なかったのかもしれない。

でも、彼女は強く芯をもち歌い続けた。

芯を強く持つ

 私はとても人に合わせるタイプです。人に気を遣うのも勿論ですが、人に合わせてしまい、いつも損をしてる生き物です。いつからこんな性格になったのか分からない。でも支えてくれる人たちは皆、しっかりと自分を持っている。羨ましいなと感じ始めている。

 私は、人に合わせて自分を変えられるのがすごい能力だと自負していた。人間関係なんて楽勝だと思っていた。何を望んでいるのか、相手はどんな私が好きなのか手にとるように見えてしまう。そんな自分を嫌悪した時もあったが、結局良い能力だと思っていた。だけど、「私」ってなんだろうって。本当の自分はどこにいるのか、演じている私は「私」じゃないのかな・・・

色々、考えてたどり着いた先には、全て私である。という答えに行き着いた。結局、全て自分。どれも自分の中に存在しているパーツ。だから、どれも自分と受け入れた方がいい。仮面を被っている自分も、半分仮面の自分も。でも絶対どこかに「本当の素の自分」は存在している。心の中心に小さく常に。

だけど合わせる自分は良いように活かす。
そして私の課題は「芯を持つ」「信念を貫く」

守るべきものは、やるべきことは、向かうべき先はどこなのかが

芯を作る。
そしていつも迷ったときはそこに還る


心の解放


きっと、いつか本当の真実の愛に触れた時、その「私」の存在が解放される。日々のしがらみが剥がれ、心が解放される。それが本当の自分であり、そうさせる相手は、本当のパートナーと言えるだろうと私は思う。

ディズニーのプリンセスにはプリンスがいる。
人生の闘いを描き「to be continued」で締めくくる。その後は描かない。描かなくていいのだ、プリンスに出会えるかどうか、それがゴールであるから。

本当の心の解放場所が見つかったかどうか。きっとテレサはその場所があることを知っていて、人生を通し、探し続けていたのかもしれない


今こそ立ち上がる

 テレサは、人生の最後に闘った。世界の歌姫が、ノーメイクにサングラスをかけ、ハチマキを頭にまき、国のために歌った。中国民主化のために、自分たちの安心安全な暮らしのために、声をあげ続ける学生たち。その姿を見て、自国で起きている問題に、彼女は向かい闘った。絶大な影響力を持つ彼女の行動に当時の政府は恐れを抱いたのかもしれない。

今、コロナで世の中の動きが全く見えない。特に日本の政治には不安しか抱かない。何がしたいのか分からない、そして、とにかく遅い。政治家、官僚も道筋が分からない状況であるのは確かだけど、周りを見渡せば沢山ヒントは転がっている。

テレサの生まれた台湾は、今世界で一番優れている国じゃないだろうか。自粛もせず、学校もお店も空いている、ルールさえ守れば普通に暮らせる世の中づくり。

日本のレベルの低さは圧倒的だが、これからの未来はどこの先導で進んでいくのか私たちが考えなければならない。中国の恐ろしさ、それを止めようとしているアメリカ、そこに板挟みの日本の情けなさ。日本人はもっと真剣にこの状況を知るべきだと思う。自分たちのせいで、大きな未来が変わるかもしれない。

私たちが未来を選択するのだ。

そんな中、台湾は日本にも繋がりを求めている。平気で学生を殺せるような中国、天安門事件、テレサの人生に大きな悲しみを与えた。その中国に支配されないためにも、テレサのように、あの時の学生のように、一人一人が立ち上がるしかないのだと思う。

誰かがやるのを待つのではなく、自分から動く。


今日のWORD


 「私は自由でいたい。
   そして、全ての人たちも自由であるべきだと思っています。」

 __テレサ・テン


 

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