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「知ること」から始まる未来への一歩

結婚した相手がギャンブル依存症だった、自分自身がパニック障害になった、同僚が適応障害になった、そして身近な人が鬱病になった。

私の小さな世界でも、これだけの出来事がありました。社会全体で見れば、これらは至るところに溢れている話です。自分には無縁だと思っていたものが、実はすぐそばにあり、そして私自身もその渦中にいました。

それでも問題に直面するまでは深く考えないものです。

私自身も、昔は「気の持ちようでは?」というイメージも確かにありました。実際にパニック発作に対して「気にしすぎだよ」という言葉も受けたことがあります。メンタルヘルスは、依然として偏見や誤解を生みやすい分野でもあります。

依存症に対してもどうでしょうか。「やめられないから悪いのだ」というイメージは無いでしょうか。しかし、依存症とは意思や気合いだけではやめられない状態です。

厚生労働省がギャンブル依存症の実態把握のために実施した調査によると、生涯でギャンブル依存症が疑われる状態になったことがある人は成人の3.6%と推計。国勢調査のデータに当てはめると約320万人に相当する。

nippon.com

鬱病についても

欧米よりは低いものの、生涯に約15人に1人、過去12ヶ月間には約50人に1人がうつ病を経験しています。
特別な人がかかる病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。

厚生労働省


これだけ多くの人たちが苦しんでるのが現実です。私はカウンセラーでもないですが、大切な人や自分自身がそうなった時に、まずは理解しよう、なぜそうなったのか、それは一体どういうものなのか、どうすれば改善していくのかを知ろうとしてきました。

行動する前にまず少しでも理解しようという姿勢が無いと何もできません。解決まで至れなかったこともあるけど、確実に無知な頃よりは多くの新しい知識や考え方が生まれました。

「なった人が悪い」じゃなくて、「どうしてそうなってしまったか」を考えていける社会や世界で在って欲しいと思います。

今、私が外へ出れるようにもなり、子供と少しずついろんな場所へ行けるようになってきたのも全ては「知る」ことからが始まりでした。何をするにも最初の一歩はハードルが高いです。

でもほんの小さな一歩から未来へ繋がっていくことを私はこの数年間で実感してきました。


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