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夫婦はプラマイプラスばかりではないけれど。

駐妻としてタイとアメリカで奮闘しているAsukaちゃんと私の交換note。久しぶりの更新となってしまった。そして今更新することによって年末に自分のボールを投げて休みに入るあるあるな人になってしまった!

と言いつつも、今回は”夫婦関係”をテーマに進めていく。以前の投稿でも書いたように、私たち夫婦のスタートは駐在先のアメリカから始まった。入籍、結婚式、駐在とそれはそれは目まぐるしい変化だったと今振り返っても思う。駐在する多くの家族・夫婦は、旦那さんが先にその国へ渡り、ある程度生活の準備が整った上で後から奥さんや子供たちが移動することが多いようだ。ただ私たちは良くも悪くも夫婦揃って移動してしまった。もちろん夫はアメリカに着いた直後から仕事があるので、私は滞在先のホテルで終日一人になった。荷物も手持ちのスーツケースにある分だけ。近くに家族も友達もいない。仕事も車などの移動手段もなかった。それまで日本で忙しくしていたのに、急にホテルで一人になり、初めてそこで不安に襲われたのだった。

私と夫は真逆な性格だ。
夫はドが付く程の理系、冷静沈着、他人に左右されないという(良く言えば)強さと(悪く言えば)冷たさがある。ご想像の通り、真逆なワタクシ。ジェットコースターのように感情的に生きてきた。
恋人時代は、自分にない聡明さと冷静さに惹かれ、喧嘩もしたことがなかった。結婚し、駐在生活が始まった途端その冷静さが不満になる。
「なぜ結婚で私が何もかも手放さなければならなかったのか。」
「こんなに不安なのに、わかってない!」
「もっと真剣に考えて!」
と昼間に溜め込んだ自分勝手な感情を私は夫にぶつけた。それに加え、アメリカの事務手続きといったら、全くスムーズにいかない。生活の基盤を整えるのに半年近くかかったのだった。夫も私もそれぞれで疲れ果てていた。
夫は夫で新しい職場、英語での業務、新生活の始まり等、変わらず表に出さないだけで必死だったと思うのに、私は自分の感情のジェットコースターに乗っていたのだ。
ただどんなに疲れ果てても、不満に思っても、家族も友達も近くにおらず、お互いがお互いしかいなかったので、向き合って1回1回話し合い、一つ一つクリアしていくしかなかった。今思えばその半年が私たち夫婦のチューニング期間だったのではないかと思う。

しばらくして、夫の職場の方(アメリカ人の可愛いおばあちゃん)に会う機会がありこう言われた。

「先日の結婚記念日おめでとう。あなたは素敵な夫と出会ったね。お花、気に入った?」

初めての結婚記念日に夫は花束を持って帰ってきた。それはそれはカラフルで私も夫も選ばないような派手な花束だったので驚いた。そういうことをあまりするようなタイプではない夫からしてもらった初めてのサプライズだ。こっそりその職場の方に相談していたのだとこの時知った。

私たち夫婦は今も真逆な性格だ。ただ、この駐在生活があったからこそお互いがないものを補い合って生きていけるようになった。私の好きなストーリーで、

「あなたと出会って、プラマイゼロじゃなく、プラマイプラスだったよ。」

というセリフがある。正直、夫婦関係を続けていくとそれがマイナスになったり、ゼロになったり、プラスになったり日々違う。でもそうやって、これからもプラスしたり、マイナスしたり、掛けたり割ったりしながら夫婦関係を築けていけたらいいなと思っている。
悩みや葛藤の多い、駐妻生活。私の性格上、家族や友達に惚気られないので、ここでだけ良い面(良いのかな?)も語ってみました。

人生も夫婦も奥が深い。まだまだ私たち夫婦は始まりに過ぎないのかもしれないけれど。



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