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就活イベントセッションにかけた思い

COCOAで活動している、大学4年の村田祥一と申します。

COCOAでは、何かをやりたい人が勝手に(もちろんいい意味で)プロジェクト立ち上げて、そのプロジェクトをベースとしてコミュニティが機能しています。僕は基本的に全プロジェクトに関わっていましたが、自分主体のプロジェクトはありませんでした。しかし、今回初めて、セッションという就活生向けのイベントを企画することになりました。このイベントは選考要素を限りなくゼロにして、学生と経営者との対話に重点を置き、お互いに学びを得ることを目標にしたイベントでした。         

イベント開催のきっかけ

僕がこのセッションというイベントを開催するきっかけになったのは、COCOAの別のプロジェクトの際にお会いした社長さんとの会話でした。

僕たちはミーティングをした後に居酒屋さんへと向かいました。
そこでは、社長さんが今後どのように事業を展開していきたいか、どんなことがしたいか、目を輝かせて語ってくれました。
その話の中に、僕の夢である「パブリックハウス型のインバウンド向け宿」と同じコンセプトを持つ事業展開のお話がありました。
僕がそれを社長に伝えると、「ぜひやりたい。祥一くんが私の会社に今すぐ入ってくれれば、その夢を一緒に実現できるよ」と冗談まじりに言ってくれました。

社長にとっては何気ない会話だったと思いますが、僕にとっては心を震わせる素晴らしい体験でした。
同じ夢を持つ人と無邪気に語れる楽しさと、相手が企業の社長だという興奮、自分の夢が実現する可能性が見えた感動」
今まで感じたことのないワクワクが、そこにはありました。
そして、同時にこのワクワクを就職活動中には感じなかったと気づきました。

就活も経営者の方と話す機会はありました。
しかし、その場面では相手も就活生向けの自社アピールをしてるんだと思っていました。僕も就活用の自分で偽りを織り交ぜて話をしていました。
決して、本音で話してその中身に共感したり、熱のこもった対話は生まれませんでした。

社長との対話体験から、僕は本来の就活とは、自分をしっかりと持って、ありのまま伝え、共感し、ワクワクした結果としてマッチングするのが最高の形だという考えに至りました。そして、自分が就活中にこの体験をできなかったという後悔と、それを後輩の就活生にはして欲しいというお節介からイベント開催を思い立ちました。

セッションというイベント名に込めた思い

セッション(Session)には、
「会議、会合・授業・(集団での)活動、集い・話し合い」
というような意味があります。

音楽の世界では「ジャズの演奏家たちが集まって行う即興的な演奏」という意味で使われています。
僕が大学で続けてきたダンスの世界でも、即興で踊りを披露し合うことを「セッション」と呼びます。
セッションをしている時、人と人との間には不思議な掛け合いが生まれます。それは次第に熱を帯び、その場は言いようのない一体感に包まれます。

僕はこのイベントを、対話という名のセッションによって、お互いの潜在的な力や魅力を引き出せるものにしたいと強く思っていました。
「セッション」はまさに、そんなイベント像をそのまま表したような言葉です。

対話から生まれる自己分析 

その次に行ったのは、「イベント像の組み立て」です。
同級生の元就活生や現就活生の意見を元に、就活生に最大限利益を与えられるようなイベントはなんなのか、深掘りをしていきました。
そこで出てきたのが、以下のようなイベント像です。

①マニュアル通りの自己分析ではなく、リアルな対話の中から自分のビジョンを磨くイベント
②経営者も就活生も思わず本音が出ちゃうようなイベント
③履歴書だけでは伝わらない、就活生の熱を肌で感じられるイベント

これらの中でも特に重視したのが①の対話を通しての自己分析です。
実は僕は就活が終わってから気づいたんですが、就活で最も重要なのは自己分析です。

自分は何がしたいのかを言語化できるまで自分を探ること。企業に合った自分を作るのではなく、自分に合った企業を探すこと。それこそが僕が就活を通して学び、後輩に伝えたい唯一のノウハウでした。

ですので、イベントに参加してくれる就活生が経営者との対話のなかで自分について改めて考えて、自己分析につなげられるような場作りを目指しました。


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ライター 村田祥一

編集 石井彰/齊藤帆南

お読み頂きありがとうございました!byCOCOA一同


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