トウキョウ買い出し紀行③、神保町編

BOOK TOWNじんぼう

◎神保町とは?
 アジア随一の古書街である。出版社各社や新刊書店もある。
 ほとんどが日祝休みなので平日に行きましょう。
 イケてる知識量の作家や文化人御用達で有名だが、実際に訪れると地方とのあまりの物量の違いに愕然とする。ここを徘徊できるかどうかで趣味に対するアドバンテージが違いすぎる。実際、私の地元の郷土史の本が売られていて苦笑した。
 神保町を散策するのが好きと言うと、「いやいや神保町の古書店の店舗は蔵書の一部で、メインはリスト化して倉庫売りだよ」などと言う江戸っ子がいるが、その一部の店舗販売で既に地方の百万倍のキャパシティがあることをご理解いただきたい。地方の文化インフラの貧弱さを舐めるな。


◎注意点◎
●そもそも一日で見る場所ではない
 一回来て何とかなる物量では無い。首都圏に住んで足繁く通わないとどうにもならん。なので買い物量が多い奴は一見して上京者とバレてしまう。とにかく絶対にセドリ(※古書転売ヤーのこと)だと思われたく無いな?
●店内でスマホをいじらない
 店内でスマホをいじるとセドリっぽく嫌味なので控えましょう。場末のブックオフとは違います。(とは言え、中の人曰く「スマホ出さないと相場がわからん奴に負ける要素がない」らしい)
 でも一般客としてはやっぱ相場がわからないと悩むよね……上京に費用かかってるから……わかる……
●神保町公式マップ、縮尺がおかしい
 地図右下にもそう書いてあるがそういう問題ではない。コレを作った人は既に地理が頭に叩き込まれた地元民であろう。一本道の靖国通り以外歩けないよ……分割で縮尺がおかしくない地図を出してくれ。
 よって地図は自前or興味のある本屋はスマホのマップに事前登録推奨。
●荷物の発送
 神保町公式マップにないが、さくら通りにヤマト運輸が、すずらん通りに郵便局がある、調べておこう。荷物はここで自宅にぶっ放すのがよく、ここに着くように周回ルートを決めるといい。

◎推奨徘徊ルート
 靖国通りの北側まで遠征するかどうかで決める。南側だけなら適当でもなんとかなる。
 北川まで遠征する場合、「A1」出口から出て「駿河台下」交差点まで店の中を覗きながら買いたいもののある店を頭(か外でスマホ)に叩き込む。交差点で北側に移動し、買い物をしながら移動。適当なところで南側にわたって2週目は買い物をしながらピック。荷物を発送する場合はヤマト運輸か郵便局が、手持ちで持ち帰る場合は駅の出入り口が終着点になる。
 南側2週目で高確率で店主に「また来たの?」みたいな顔をされるが、こちとらこのために、新幹線代と宿泊費にちょっとした全集が買える金を飛ばしているのだ。2時間ぶりにまた来たぐらいがなんだと言うのだ、半年から一年おきに何度も来るからなチクショー!
 高額商品の相場がわからん場合も、タイトルを頭に叩き込んで店外に出てからスマホでAmazonと日本の古本屋を叩いて値段を見る。


◎課題
●入りにくすぎる本屋
 裏道に入ると地図にない本屋ともボロボロ出くわすが、猛烈に入りにくい。ネットの情報には店舗有りって書いてあるけど、店舗営業してるのかわからない……アパートの一室の店で、どう見ても個人の家では?みたいな場所もあるし、もう個人の一軒家では?みたいな場所も。そもそも一見客が入れるのかがぜんぜんわからない。誰か助けてくれ。
●ドトールに入ってフォロワーに怒られる
 でもまた入りました、ごめんなさい。
 ご飯が美味しいらしいが入り方が全くわかんない。ソロで挑むのは高難易度クエストではないか。

頂いたサポートはそのまま本代に流れます。