水害の記録⑪

7/28(金)
この度の災害が、激甚災害に指定されたと発表された。
家屋被害調査の途中結果が報道される。


訪問できたのは対象のおよそ4割の1万1000世帯余りで、
床上浸水が1077世帯、
床下浸水が910世帯、
床上もしくは床下浸水の被害とみられるのが307世帯で、あわせて2294世帯で浸水被害が確認されました。

26日までの調査結果なのでうちは含まれているが、実家は含まれていない。
うちと実家は同じ町名だから、本当は26日に来るはずだった。
けれど、あの一帯は誰も来なかったらしい。
いや、正確に言えば歩いてやってきた。
「うちもお願いします」と妹が声を掛けたが、「私はここの担当じゃないんですよ。別のものが来ると思うので待っていてください」と言われ、待っていても来なかったようだ。
これにうちの妹は激怒し、その日どうなっているかと市に問い合わせた。
「17時までなので、この後来ると思います」と言われた後、折り返し電話があり、「14時半で終了しました」と伝えられた。
なぜ来なかったのかは誰もわからないという。
いい加減なものだ。
うちの実家のあたりは床上浸水で、全国ニュースにも出たほど、土地も侵食されて、大きな被害を受けた。
それでも秋田市は来てくれない。
先日のゴミ収集も、何度も問い合わせていて来てくれると約束していたのに来なかった。
代わりに、泥棒がやってきて、金属ゴミだけ盗んでいった。
秋田市に再度電話しても、受け付けていると思います、と適当に相手にされているとしか思えない。

と、まぁ、いろんなことを感じているわけだけれど、行政なんてそんなもんだとも思っている。
自力で動いて働きかけて交渉していかないと何も始まらない。

今日は、床下に潜るのはもう疲れたので、久々に朝から仕事に行くことにした。
サーキュレーターとダクトファンをフル稼働して床下を一日中乾かす。
機械に任せて、俺は楽をする。
めっちゃ久しぶりに昼食用にカレーを作る。


いや、本当にめっちゃ楽な一日だった。
ラジオを地上で聞けるって幸せだ。
久々にコーヒーを飲んだ。
頭と口と目だけ動かしてればいい。
午前中はアポを取っていたお客さんと月次の業務。
カレーを食べて、午後は決算を見たりして過ごす。

同僚から、毎日来るより、たまにきて仕事をしている方が生き生きしていると言われた。
確かに、非常事態の方がテンション上がる。
普段は冬眠してるかの如く、のんびりしてるからね。

8月1日から、中央道路が片道車線で復旧するというニュースが入る。
少しずつ、元に戻ろうとしている。

今後の課題は、床下の消毒をどうするか。畑の野菜は食えるのか。
これが気になる。

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