モーション俳句 「夕立」
自転車に乗って帰る途中で夕立に降られると、「最悪だ」という気持ちの奥底にどこか清々しい気持ちがあることに気づく。やっとの思いで家にたどり着いたら、まずは上から下までずぶ濡れになってしまった服を脱いで風呂場に直行する。濡れた衣服にすっかり冷やされた身体に熱いシャワーを浴びせ、肌の表面に熱が戻っていく様子が妙に心地よい。いつもなら寝る前に浴びるシャワーを夕刻すぎに浴びてさっぱりすると、なぜだか時間も得した気分だ。シャワールームから戻りながらタオルで髪の毛を乾かしていると、窓の外は