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むかし、どうしたら人に好かれるのかなって考えていたことがある。確か、高校2年生の思春期まっさかりの時だったかな。

もっと人気者になりたくて、いかに面白いことを言えるか、どうやって可愛くなるか、どう秀でた何かを育てるか、日夜考えていたと思う。

そんなとき、4つ年上の大学生の兄が、興奮気味にある本を紹介してくれた。

デールカーネギー「人を動かす」

生まれて初めての自己啓発本である。こうして、高校3年生から自己啓発本にはまっていくのだけど、この初めて読んだ「人を動かす」の感動はいまだに忘れられない。(わたしが一年浪人した理由をあげるとすれば、この時期に自己啓発本や思想書を読みすぎたことが一つだと思う)

デールカーネギー「人を動かす」の序章を読んで、すでにシビレた。なんかだかもう、自分がリンカーンかマリリンモンローにでもなったかのように、魅力的な人になった気がしたから!

自己啓発本特有の書き回しなんだろうな。
読んでいるだけで、自分がすごくなっていく気がする。そして、現に、リンカーンやマリリンモンローではなくとも、変化は起きていたのかもしれない。

ざっと目次をよんで、「第○章 人に好かれる6法」という文字を見つける。

まさに聞きたかったこと!
でもこんなこと直接的に聞くのは恥ずかしいはずなのに、この本いさぎよくて良いぞ!!

デールカーネギー曰く、人に好かれるには次の6つのことを意識するといいらしい。

1.誠実な関心を寄せる
2.笑顔を忘れない
3.名前を覚える
4.聞き手に回る
5.関心のありかを見抜く
6.心から褒める

この本曰く、相手の関心を引きたければ、まず自分が相手に純粋な関心を寄せること。相手に愛想よくしてもらいたければ、自分が愛想よく笑顔でいること。相手に自分のことを大切に扱ってもらいたかったら、自分が相手の名前を呼び、話をよく聞き、相手の関心に寄り添い、心から褒めれるポイントを見つけること。

どれか一つだけ意識しただけでも、おどろくような効果が現れて、この時からプライベートで「人に嫌われてるかも」ということでは、ほとんど悩まなくなったような気がする。

こうやって、高校3年生で、自己啓発本に開眼してから、たくさんこの手の本を読んで、実践してきたように思う。

人に好かれる、恋愛で惚れられる、仕事で頼りにされる、信頼を獲得する...この手の本を大学時代も読み続け、読むたびに脳内でスーパーマンに変身してきた。

けれど、最近はこの手の本をあまり読まなくなってきた。興味のポイントが微妙にずれてきたのかもしれない。

人に好かれたい、恋愛で惚れられたい、仕事で頼りにされたい、信頼を得たい...ということをゴールとして行動しなくなったからかもしれない。あるいは、そういったことをゴールにしてる自分に気付いたら、「なぜそれが欲しいの?」「どうして今それが得られていない前提でいるわけ?」と問いかけてみたりしている。

誰かから○○されたい...というより、自分は何を心から好きで、どういった人に惚れるのか、いかなる仕事だとさらにワクワクできるのか。今この瞬間をどういった感情で過ごしているか。こういったことに興味がある。

つまり、二人称の誰かを動かすというより、一人称の自分がどう感じるかにフォーカスするのがマイブームなのだと思う。

これって、小さいことのようでいて、わりと大きな変化(人生のスタンスにおける)な気がしてる。

そして、その変化は、ここ数ヶ月でさらに加速しているように感じている。読んでいる本や出逢った人々のおかげかな。

いつかこの時期のことを振り返って、なにかしら考察できるのかもしれないけれど、今はただただ自分の感覚の変化(OSの変化?)を楽しんでいる感じ。

thank you as always for coming here!:)