見出し画像

初診外来でまずやるべきこと


とある教授が、面白いことを言っていた。

「君達が診療を始めたらね、まず患者さんのカルテをみるじゃない。そしたら、患者さんがご高齢の場合は必ず生年月日を確認するんだよ。」

私(風疹ワクチンうってない世代とか、B型肝炎ウイルスをもってることが多い世代とかを確認するのかな)

「ちょうど誕生日が近かったら君達はラッキー🤞ひとつ話題が出来るよね、おめでとうって!」

私(...)

「これ、絶対やってね。すごく大切だから。」

私(たかが誕生日やん)

「たかが誕生日やんって皆思うでしょ。それは間違いなんだよ。」

私(!)

「誕生日おめでとうって言ったらね、大方の人が(そんな長生きしててもいいことありませんわ)って言うと思うよ。ちょっと照れた感じでね。」

私(だろうな)

「でもこれは半分本音もあって。病院に来られてるご高齢の方は、どこかで(自分はこんなに生きてていいのだろうか)って思ってる場合がある。色んなことが出来なくなってきて、若い人に手間をかけて、医療費もかかって...自分が長生きすることって望まれてることなのか不安になるのよね。」

私(!!!)

「だから、心からお誕生日をお祝いしてあげなさい。その人が無事に歳を重ねられたことを祝福してあげなさい。そしたら(あぁ私生きてていいんだぁ)って思えて顔がパーっと明るくなる人結構多いのよ」

そんな風に感じてる方が多いの、思いもしなかった!

病院にいて、色んな人に関わると、「個々の人は別の生き物であって、人の心はわからない」ってことが、骨身にしみる。

まずは家族の誕生日から、しっかりカレンダーいれとかなきゃな。

thank you as always for coming here!:)