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入院生活(2) / #備忘録 【※観覧注意】

自宅近くの病院へ転院。

旭川での入院生活はこちら。

松葉杖に支えられながら、いかにも怪我人らしく歩くという状態からリハビリ入院がスタート。

入院してすぐにPCR検査。陰性。今のご時世、もれなくこの検査がついてくる。旭川の病院で2回、この病院でも2回のPCR検査をしたので、ほんの2ヶ月で4回。鼻の穴グリグリはもう勘弁してください

退院の目安は、帰宅してから自分でひと通りのことができるレベルまで回復していること。

転院当時は、足を床に着くことができなかったので、まずお風呂やトイレが大変だし、階段もキツい。廊下が狭い自宅での生活はまるで想像ができなかった。

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転院先の先生いわく、旭川の病院でしていただいた手術は、そうとうにいい仕事だそうで、これなら回復はきっと早いでしょうとのこと。もう感謝しかないだろ!

リハビリ入院生活

毎日午前と午後に約一時間ずつ、理学療法士の先生が部屋へ来てくれて、曲がりにくくなった関節をほぐしてくれる。特に怪我をした右脚の親指から膝にかけての筋が硬くなっている。つま先を伸ばすことが辛い。つま先を持ち上げるのも辛い。

足首の甲の部分に打ち込んだボルトが太い腱に干渉している。腱がボルトに擦れているのか、ジリジリとした感触があり動きが渋い。

骨折.001

傷になっているところは、内部と固着してしまうので、これらの箇所をつまんでひたすらグリグリと根気よく剥がしていく。ドM級の極み

理学療法士さんが痛みに気遣ってくれながら丁寧にやってくれているのだけど、こちらはのんびりしている暇はない。悪化しないなら思い切りやってほしいと告げる。幸いにも痛みにはめっぽう強い方だと思っている。日に日に痛みと心を切り離す神のような精神力が備わってきた。

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骨折すると患部周辺の筋繊維や神経、毛細血管などにダメージがある。それらの改善にはこれだ!と骨折の先輩からアドバイスを受けてビタミンB12をポチッとしてみた。

転院して1週間。担当医が新しいレントゲン写真を持ってやってきた。

入院して10日目に50%加重をスタートさせよう。その4日後には3分の2加重、そしてその3日後には100%やっちゃおう!

え?!先生、急ぎすぎじゃないですか?

耳を疑って聞き返してしまったが、先生はノリノリである。一般的には2週間ごとに加重を増やしていくことが多いという。

毎朝6時の起床時間から、ストレッチして朝活と称して廊下を30分くらい歩いた。課題を与えられたら、リハビリが終わった後に黙々とエクササイズをした。それでも3分の2加重からは痛かった。

廊下で担当医とすれ違うといつも嬉しそうな顔をしている。

ニヤニヤしながら「痛い?痛い?」と完全にドSである。

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朝日に黄昏ながら自撮り

ついに100%加重の当日。正直言って強く加重した際の痛みを感じていたので、自信がなかった。そして、全体重を怪我した右脚一本にかけるのが怖かった。

体重計に右足を載せる。

50%は余裕だ。3分の2は練習済み。そして、80%、90%と加重していき、ついに100%!!!1秒も立っていられなかった。。。

めっちゃ痛え

でも、100%を経験できてよかった。痛くて笑っちゃったけど、なんとかいけそうだ。

2日後、この痛みがどこから来ているのかがわかった。骨ではない。強張った筋肉や腱、柔軟性のなくなった関節などあらゆるところが原因で生じている痛み。だとすれば、動かしてほぐしてストレッチするしかないと思った。

ロッキーのテーマが聞こえてくる。ぼくはモチベーションが高まった。

毎日進歩していることを感じた。

どこかの緊張が緩むとどこかに痛みが移る。

痛みがなく調子の良い午前中を過ごしたかと思うと、午後から3日間ほど激痛に悩まされることもあった。時には有頂天、また時には自信喪失。

ひとつ壁を越えるとまたすぐ目の前に壁が立ち塞がる。

リハビリとは自分との戦いなんだね

病院に長く居るとマイナスに引っ張られるのを感じるから、できるだけ笑うようにしていた。痛いときほど声を出して「痛え〜わははは」って笑うようにしていた。理学療法士さんも「ですよねー」って笑ってくれる。

笑うとほっとする

約4週間のリハビリ入院を経てぼくは退院した。

自宅は病院に比べて障害物が多いので、一気にハードルが高くなったが、慣れることが最大のリハビリだと感じる。

病院まで片道1.3kmの道のりを松葉杖で歩いて毎日リハビリに通っている。毎回タイムを計測してその日の調子を確認している。今は片道あたり20分から25分かかっている。近所のお年寄りに余裕でぶっちぎられるスピードだ。

歩くのって意外と難しい。

2月24日現在、二足歩行は徐々に上手くなってきている。人間の体にはこんなに不思議が溢れているなんて気がつかなかった。面白いな。

思い切り走りたい。スキーがしたい。普通が懐かしい。

もうひと踏ん張り頑張ります。

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