歳を取っても気を付けたいこと

以前、私の勤める会社に中途で入ってきた初老の男性がいた。

最初は物腰柔らかかった。

そりゃ、採用してもらうためには当然だろう。

しかし、徐々に馬脚を現し始めた。

『自分の年齢と給料が見合わない』

『俺はもっと評価されるべき人間だ』

と、まあ自己評価の高いことよ。

じゃあ仕事が出来るのか?といえば、そうでもない。

以前の業種ではハイスペック(自称管理職)だったかも知れないが、

ウチでは、はっきり言って使い物にならない。

その時、こんなことを思った。

中年の男女にこんな人がいるとする。

(というか、身近に男女とも居る)

『若い女の子じゃなきゃ結婚したくない』

『年収〇〇万以上の男じゃないと結婚できない』

そういう連中と似ている、と。

先に言っておくが、理想を持つ事は自由だし、他人にそれを否定される筋合いもない。

また、妥協せずそれに向けてアクティブに行動している人は、応援したい。

或いは、

『俺(私)は絶対妥協しない。だから、結婚しようと思わないんだよ』

と言う人は、それはそれで自分の考えがはっきりしていて、好感すら持てる様に思う。

では、婚活で相手に求める高条件の割に、自分が選ばれる努力が見えない人を就活に例えてみると、

・年齢が募集要件を超えている
・即戦力として期待出来るスキル特に無し
・面接という場を設けて頂いた意識無し
 ※自分の方が上と言わんばかりの態度
・高過ぎる希望年収

とまあ、こんなところだろう。

こんな人を欲しい会社は、ない。

そして、そんな人と結婚したいと思う人も、極めて少ないだろう。

(但し、人間なので、そこは分からないが。全て最悪でも、顔がドストライクならそれでいいという人も居るので、断言は出来ないが)

人間大事なのは、

・何が良くないか客観視すること
・人のせいにしないこと
・解決策を考え、即実行に移すこと
・明るく考えること

だと思う。見た目が良くなくても、明るく前向きな人は魅力的だ。

それは、就活でも婚活でも、同じこと。

私は根がマイナス傾向だが、この様に考える様にしてからは、

かなり性格が変わったと思う。

大きなミスをした時、引きずる期間が相当に減った。

最初は難しいが、人間慣れである。

習慣化すれば、だんだん当たり前になってくる。

気を抜くと元に戻ってしまうので、今も努力しているところだ。

個人の理想は他人が犯さざる領域ではあるが、

そもそも上記の様な発言をする人達は、

誰からも選ばれる事はないだろう。

理想ではなくただの傲慢である。

そんな事抜かしてる時のテメェのツラ見てみやがれ!と。

などと、客観視しながらも、

10年前の自分が今の自分を見たら、

どう思うか?考えさせられるところだ。

成功体験は自信をもたらすが、反面、老害の原因にもなりかねない。

更には、過去の栄光と自分の価値を混同してしまう。

若い頃は立場的にも理不尽に耐えざるを得ない局面が多いので、自ずと忍耐力を要するし、また培われていく。

が、ある程度の年齢になると、怒られることがなくなり、

我儘も通ってしまう。

故に、忍耐力がなくなる。

すぐにキレる老人とは、忍耐力がなくなった人の成れの果て。

そうならない様に、日頃の鍛錬が必要だなと思う今日この頃である。



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