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システムって?①

こんにちは!吉永です。
今日はシステム(モーション)について書いていこうと思います。

システム。。。その名前を聞くだけで難しく考えちゃいますよね!
そもそもシステムってなんだよ?
そう思う人もいると思います。実際コーチを始めた頃の僕はそう思っていました。当時わからないからいろんな人に聞きました。
すると、みんながみんな
「うちはモーションオフェンスをやっている」
「〇〇高校のパッシングモーションオフェンスはすごいよ!」
って答えるんです。
でも。。。そう答えた人たちの試合を見ても、僕には全て一緒のように見えて違いがわからなかったんです。それですごく悩みました。

システム(モーション)とは?

システムとはいったいなんなんでしょうか?まずはそこから入らなくてはいけないですね!
簡単に言えば
チームオフェンス、ディフェンスにルールを作る!
です。
もう少し具体的に言うと

パスした後はどうやって動くか?
ポストにボールが入ったらどう動くか?
ベースラインドライブにどのように合わせて動くか?
トランジションはどのように攻めるか?

といった問いに、答えを出すことです。
このようにチームの動きをルール化することをシステム(モーション)と言います。
システム(モーション)について、もう1つの考え方です。
以前アメリカ人コーチと話したとき、「コーチはどのようなバスケットを展開しますか?」と質問しました。返ってきた答えは「スペースを確保しながら速い展開のバスケットだよ」でした。彼の練習や試合にも参加させてもらいましたが、ルールは一切なく、常に「スペース」「ペース」というワードを口に出していました。
僕とは考え方が違いますが、彼のようにルールではなく、方向性を示すだけでもシステム(モーション)と呼べるのかもしれませんね。

システム(モーション)はなぜ必要?


システム(モーション)はなぜ必要なのか?
それは

共通理解を高めるため!

です。
バスケットは5人で戦うスポーツです。しかも展開がとても速い。そんな状況の中で、5人全員が素早く正しい判断を可能にするためにシステム(共通理解)が必要です!
逆にシステム(モーション)がなかったらどうなるかというと、それぞれが自分が正しいと思う行動をするので、動きがバラバラになりミスやタフショットが増えます。

いつも一緒に練習しているから、システム(モーション)なんてなくても仲間がどう動きたいかなんてわかるよ!
という考えの方もいると思います。僕も一応大学まではプレーしていたので、そういった感覚も理解できます。しかし、そのためにはどれだけの時間が必要でしょうか?

システムにはもう1つメリットがあります。その瞬間に起きたプレーに対して、なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか、それを見極めやすいということです。

ルールの数はどれぐらい?


ルールの数は、チームやカテゴリーによって違いがあると思います。特にカテゴリーでは大きく違うと思います。
ルールがあるということはプレーを絞るということです。それは発想を狭める可能性もあります。プレーの中でアイディアがひらめいたり、他人のプレーを見て真似して上達することが多いスポーツで、発想を狭めるということは、上達の妨げになる可能性があります。なので、バスケットを思いっきり楽しむ小学生には必要ないと僕は思います中学生ぐらいから少しずつ入れて、高校生、大学生という順に増やしていけばいいと僕は思います。

アイディアが多い選手がたくさん所属するチームには、ルールで縛りすぎる必要はないと思います。
例えばプロ選手などは、それまでの経験でたくさんのアイディアやパターンを持っています。そういった選手のアイディアで助けられるシーンはたくさんあります。

発想を狭めるとは言いましたが、アイディアが増えないわけではありません。ルールをつけてプレーを制限するということは、プレーがパターン化するということです。そのパターンが繰り返されることで、選手のアイディアとして定着します。
毎回ひらめきだけでプレーしていると、そのプレーはその選手のアイディアに定着しない可能性もあります。
中学生から少しずつ入れていったほうがいいのは、このためです。

あとがき

今回はシステムについて説明してきました。記事だけでは分かりづらいと思うので、次回は具体例をあげながら、システムについて説明を進めたいと思います。

今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました!

それでは次回「システムって?②(具体例)」でお会いしましょう。

*このnoteに書いている内容は、僕のバスケットの考えなので、バンビシャス奈良のバスケットとは一切関係ありません。

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