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後悔しない選択をするには?

あなたはこれまでの人生で、
二つの選択肢のどちらを選んだらいいか
迷った経験はありますか?

「絶対後悔したくないからこそどっちにしたらいいかわからない!」と、
頭の中で、Aという選択をした場合の将来と
Bの選択をしたときの将来を想像してみて、
「どっちに進めば後悔せずにすむ?」と考えても答えがでず、
頭がフリーズしてしまったことはありませんか?

私はあります。(それも何度か😅)

たとえば、イギリス人の夫との結婚を決めた時。

。。。私がイギリスに来る前は、1年、どんなに長くても2年で日本に帰国すると母に伝えていました。


実は姉が結婚する際、長男である義兄のご両親から条件が出されました。

それは、姉は義兄の家に嫁ぐのだから、
将来、母の面倒はすべて妹である私がみる
(姉には迷惑をかけない)という
約束をすることでした。

もちろん、他人から言われなくても、
シングルマザーで、
苦労に苦労を重ねて
姉と私を育ててくれた母を一人にするはずがない。
私がずっと面倒を見ていく。
と思ってはいましたが
姉が結婚して以降は
とくに母との関係を大切にしていました。

だからこそ、
イギリス渡航への決心を母に話すとき、
とても申し訳なくて、
「日本に戻ったら絶対、
お母さんの将来も含め
ちゃんとなんとかするから。」と
約束して出かけたのでした。


それが、2年で戻るどころか、
イギリスで結婚をしたいだなんて……


イギリスで夫と結婚したら、
自分は幸せかもしれないけれど、
では、日本に残された母は誰が面倒を見るの?

私が自分の幸せを選ぶことで、
母がどれほど悲しむか、
この先、母はどうなってしまうのか……。


考えれば考えるほど、
イギリスでの結婚と
日本に帰ることの二つの選択肢で
何日も何日も悩みました。


。。。結果的には、
私は結婚をして
イギリスに住むことを選んだのですが、
もしあなただったら、
どんな選択をしたでしょうか。


私たちは選択に迷うとき
「どっちを選んだら後悔しない?」と、
自問します。

そして、
後悔しない選択をしたいと考えれば考えるほど、
苦しい思いをするような気がします。

でも、その質問を
「どちらを選んでも後悔するのだとしたら、
どちらを選ぶ?」に
変えてみたらどうでしょう?

こんなことを考えたのは、
バーナード·コーンウェルの
ベストセラー小説に基く壮大な歴史ドラマ
「ザ・ラスト·キングダム(The Last Kingdom)」のある場面を見たからでした。


私が大好きなこのドラマは、
サクソン人とバイキングが争いを繰り広げていた
9世紀のイングランドが舞台。

当時のイングランドは
7つの王国にわかれていて、
国内での領土争いに加え、
バイキングからもたびたび侵略されていました。

主人公であるサクソン人のウートレッドは、
故郷をバイキングに襲われます。

父は戦いで殺され、その後はバイキングとして育てられたという複雑な生い立ちの人物。
ドラマでは、彼が自分の生まれ故郷であるイングランド北部ベバンバーグの領土と領主の座を取り戻すまでの過酷な人生が描かれます。

そして私が何度も見返したのが、
最終シーズンのワンシーン。

かつてウートレッドが深く愛したマルシア国の女王エセルフレドの臨終の場面です。

王である夫が亡くなった後、エセルフレッドが国を治めるリーダー(女王)になるにあたり、国王の座を狙う人々を納得させるため、女王となった暁には、自分は誰とも結婚をしないという誓いを立てました。

そのため、愛し合っていたウートレッドと一緒になることをあきらめねばならず、二人の間は引き裂かれることになります。

そして、エセルフレッドによる平穏な治世がしばらく続いたものの、彼女は病を得て、余命わずかに。

エセルフレッドが危篤と聞かされたウートレッドは、 臨終の彼女の元へかけつけます。

命のともしびが消えようとしている最愛の人との再会。

それまで許されることのなかった二人だけの時間を、誰もいない丘の上でようやく迎えたとき、
エセルフレッドは自分の決断(自分たちの愛よりも国の安泰を選んだこと)を後悔することが度々あったと打ち明けます。

そしてウートレッドに「あなたは別の道を選ぶことができたらと願ったことがありましたか?」と問いかけます。

するとウートレッドは「君のおかげでマルシア国の平和は保たれ、今、大勢の市民たちが幸せに暮らせているのだ。あのときのあなたの決断を今さら否定はできない。」と、言いました。

それに対し、エセルフレッドは「あなた自身の答えをまだ聞いていない」と途切れそうな声で、でもはっきりとウートレッドの本心を問いただします。

そこでウートレッドは絞りだすように
「きみとの家族としての人生を想像したことがある。
それも幸せな。
でも、一方で、
その幸せを選んだ自分の立場に立って考えると、
きっと『マルシア国の人々を幸せにできたはずだ
(なのにしなかった)』と、
後悔している自分を想像できる」といい、
涙を流すのです。


そして、この場面を何度も見ながら
気づきました。

ウートレッドとエセルフレッドは、
激しく愛し合いながらも離れ離れの道を選んだ。

そして、今、あのとき別の選択をしていたら、
幸せな家庭を築けたかもしれないという気持ちから、
後悔の気持ちがある。


でも、一方で、
自分たちが結婚して幸せになる道を選んでいたとしたら、
その後、マルシア国の人々が争いに巻き込まれ、
過酷な生活を余儀なくされていただろう。

そして、それを見ることは耐え難く、
さらには、それを引き起こしたのは、
自分の決断のせいだと後悔することになっただろう、
ということ。

つまり、どちらを選んだとしても、
ふたりにとって後悔がまったくないという選択肢は
なかったのかもしれないのです。

でも、ふたりはあのとき、
あの時点で、自分たちが最善と信じる道を選びました。
だからこそ、今、後悔はあっても、
自分たちが生きてきた道を
受け入れることができているのではないか、
と思ったのです。



生きていく上では、
あとから考えて「あのときこうすればよかった」
「この道を選んでいたら、違う人生だったかも」と
後悔することが絶対ないとはいいきれません。

たぶん、まったく後悔のない人生を生きる人は、
ほとんどいないでしょう。

でも、だからこそ、
その選択をする時点で、
自分が「自分で選択した」と思える方を選ぶことが
大切なのです。


そうすれば、たとえ後で自分の選択を後悔したとしても、
「自分で選んだ」ことだから
受け入れることができるはずだと思うのです。
そう、ウートレッドのように。


私たちが何かを選択するときには、
つい、「必ず『正解』があるはずで、
『間違った道を選びたくない。』
『後悔をしたくない。』」と考えてしまいます。

でも、もしどちらを選んでも後悔するのだとしたら、どうでしょう?

あなたが今、選択を悩んでいることについて、
どちらを選んでも後悔するのだとしたら、
あなたはどちらを選びますか?

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