「どうしてできなかった?」と言ってもできるようにならないワケ

失敗したとき。

自分自身に対しても、

部下や子どもに対しても。

「どうしてできなかった?」

と、原因をはっきりさせることが大事だと思っている人が多い。

たしかに理屈は間違っていないのだが、

うまくいかないケースが多いのはなぜか?

うまくいかないというのは、改善や成長がされないということ。

二つポイントがある、

一つは、原因に人格や性格、能力に着目してしまっているから。

自分自身を否定されて、

「やる気がわいてきた!よしもっとがんばるぞ!」

となる人って、いる?

ゼロじゃないかもしれないけど、ほとんどいないでしょう?

俺はすごいやる気失くす。

その指摘が正しければ正しいほど、人はやる気を失う。

ではどうすればいいか?

行動に着目する。

人格や能力と、行為を切り離して行動を見る。

「どうしてできなかった?」という問いよりも、

「何が難しかった?」

「何がいけなかった?」

という問いかけるべきだ。

そうすれば、意識は行為に向く。

もう一つは、ほとんどそこで終わってしまっているから。

原因分析は、きっかけにすぎない。目的ではない。

真の目的は、成果を出すことだ。

そのために具体的な解決策を明確にする必要がある。

だから、

「どうすれば?」という質問が来なければいけない。

うまくいかないケースではこれができていない。

アドラーは言った。

「どこから」よりも「どこへ」

過去を見ることも必要だけど、

それは未来を見るために。

未来を見ることを忘れてはいけない。


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