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PTAで傾聴する

私は普段ビジネスコーチ&FPをしています。
PTA役員時代に、そのスキルが役にたった
経験を語ります。

以前、PTA不参加の保護者の方がいました。
当然会費支払いも拒否。PTA行事も不参加。
仮にAさんとします。

卒業間際になり、アルバム作成に支障がでる
(その子にアルバム渡せない、写真も載せられない)
と問題になり、会長から私に
「電話掛けて、とにかく話を聴いてきてくれ」
と依頼が来ました。
(会長の言葉に「説得しろ」のニュアンス
うっすら感じたものの
「今回は1時間話を聴く、でいいんですね」
と言質はとっておきました)

そしていよいよお電話。

Aさんは学校関係者で、常々PTAの在り方に
疑問があり、自分が保護者の立場になったら
たとえ我が子が行事に参加できなくても、
不参加でいようと固い決意であることを
話してくれました。

私はいくつか問いは投げかけたものの、
基本1時間聴くに徹しました。傾聴です。

そして1時間経過。お約束の時間になり、
「お話ありがとうございました。
お気持ちはわかりました」
と言って電話を切ろうとしました。

その時、Aさんが
「初めて1時間話を聴いてもらえました。
今までの方は私の話をすぐに遮って、
説得や説明をしてきたのに。
話を聴いてくれて嬉しかったです。
ありがとう」
と言ってくださいました。

私がAさんの考えを会長たちに伝えたところ、
アルバムはなし、で進めることになりました。
結局AさんはPTA不参加のままで、
何も結果は変わらなかったのですが、
双方の納得感は増したように感じます。

PTA経験がビジネスに活きる、との
お話してきましたが、仕事のスキルも
PTAに活かせますね。

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