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あなたの『我慢』を、自分の沸点に達する前に相手に伝えるために 【人間関係】

人間関係に我慢はつきもの。
今日は『我慢を、自分の沸点に達する前に相手に伝える』という話です。

ただし前置きとして、我慢している対象のレベルは様々なので、ここで考えたい相手は「夫婦や親子や親しい友人など身近な関係性にある相手。もしかしたら伝えれば伝わるかもしれないレベルの相手」に関しての話としてお読み頂ければ幸いです。
(とんでもないパワハラやクレーマーやストーカーといった類は除外させて頂きます。)


さて、その前置きをご承知頂いた上で
『我慢を、自分の沸点に達する前に相手に伝える』。

「伝えられる位ならどんなに楽か。だからこうして我慢しているんです!怒」というお声が聴こえてきそうです。ごめんなさい。

言えば、倍返しが来る。
言えば、機嫌が悪くなり、その後の方がもっと大変になるだけ。
どうせ、言っても無駄。
言うことを考えるだけでドキドキして辛い。
いろいろなお声も聴こえてきます。

ただ、ひとつ想像してみてください。
それらもろもろの思いをする位なら、我慢している方がましという選択を、あなた自身がしてしまっているということは無いでしょうか。
ここでは、もちろんその思いも重々受け止める思いで、あえてそれでも『能動的に動いてみましょう』というスタンスで、あなたと一緒に考えられればと思っています。

というのも、私も昔、身近な人との関係性において、早々に自らコミュニケーションを諦めて暮らした年月を経ました。
しかし、自分の人生は自分で選ぶと能動的に決めて、人生に大きな決断をして現在に至っています。今は13年間ほぼ毎日、コーチング、カウンセリング等を融合したアプローチで人様のご相談をお受けする仕事で、有り難くも毎日忙しくいきいきと生きています。今は、自分の沸点に達する前に、相手を尊重して自己主張すべきことはきちんと伝えているので、のびのびとした気持ちで生きています。

毎日数々のご相談を通じ、総じて『我慢』ということにおいて、最初に浮かび上がることが、下記3点。そのどれかが足りていないことが多いのです。
セッションで、それらひとつひとつをご一緒に話しながら、静かに解きほぐしていくと小さな糸口が見つかっていくことが多いので、noteでもささやかながらご紹介をさせて頂く次第です。


まずは
1)『そもそも自分が我慢しているということを、相手は気づいていないかも』という視点に静かに立ってみる。

誰もが、我慢が沸点に達する頃は、自分の怒りや嘆きや不満で頭が一杯です。
相手の側に立つという視点は、吹っ飛んでいます。
しかしそもそも、相手がそのあなたの我慢に気づいても感じてもいなければ、当然こちらが期待する方向に改善するはずもありません。
まずは落ち着く。心を静かにして、考えてみる。自分で問いを投げてみる。
相手は気づいているのかを。


そして、次に
2)『伝えなければ、その我慢は伝わらないという真実』を、自分なりに受け止める。

でも…。だって…。どうせ…。そうは言っても…。etc
あなた自身がいろいろと負の感情、打ち消しを先に浮かべて、自己限定している面は無いでしょうか?
その真実を、一旦静かに受け止めてみる。


それから、心を静かに整えたら次は作戦タイム(^_-)。

3)想像力を働かせて、工夫をし、準備をする。

なるべく相手からの嫌な火の粉は浴びたくないので
火の粉を最小限にできて、うまく伝わる方法を考える。
いろいろな方のお話を伺っていていつも思うのが、『準備不足』です。
準備不足が、益々相手を怒らせたり苛立たせたりして、結果的に我慢するということを呼び込んでいることも全く無いとは言えません。

どう伝えたら、少しは受け取ってもらえそうか?
どんなシチュエーションだったら、少しは良さそうか?
どんなタイミングだと静かに割って入れそうか?
話すスピード、トーン、話の順番、などは相手に合っているか?
相手を苛立たせない伝え方には、どんな方法が考えられるか?
短期戦が良いか、長期戦でいくか?
自分の伝え方ややり方がいつもワンパターンではないか?等々

アサーティブに伝える。
相手を尊重した自己主張です。

心を静かに整えたのちに考える作戦は、感情が激している時に浮かぶことよりも必ず良い方法が浮かんでいるはずです。
残念ながら、相手に変わってほしいと思ってもなかなか変わってくれないのが現実です。

だとすれば、自分がどう能動的に関われば、ひとつでも我慢の数を減らすことができるか。

もちろん、方法はこれだけではありません。
が、まずはこの3点について考えて頂ければと思います。

あなたの我慢が、ひとつでも良い方向に向きます様にと祈っています。

お読みくださり、ありがとうございました。

◾️わたしのしごと
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