同じ日本に住みながら。ただこうして綴ること。
3.11。あの日を前にして、この1週間、夜中にNHKやオンデマンドで震災のドキュメンタリーを観ている。
震災当時、私は東京で大学生の娘達と3人。地震の恐怖に怯えて暮らすだけで精一杯。半月程して、流れてくる映像に心が決壊して涙ばかり溢れて、TVを消し、観ることから離れた。
それが、共感性が強い自分達の心を守ることだった。
逃げたとは言えないけれど、10年も経って観ていて。
ごめんなさい。
あの時はまだここまでの映像も揃っていなかった、壮絶な津波の情報。
今も毎日、口に入れる食物は全て放射線量を測って暮らすご生活。
「『女の子は福島に行っちゃいけないんだって。ばあばに会いたいなぁ』って6歳の孫が言うのよ、孫のお友達の親御さんに言われたそうなの。切ないじゃない」と涙する、私と同じ歳頃の女性。
80,000円の年金だけで暮らすご老人は、節約のためにお風呂を薪で焚く日々。
一面、綺麗な白いお花畑だった場所は、今やみっしりと積まれた青い袋の廃棄物の場となっている。
無人の町は野生のイノシシの町と化し、8,800頭処分しても追いつかない。
同じ日本に住みながら。
私はその現実もろくろく知らずに、
コロナ禍にあってもぬくぬくと安全に豊かに暮らしていて。
何もできないけれど、ただこうして綴ること。
いま私にできること。
私は今この現実をしっかりと観て、心を寄せて祈りを捧げます。
白いお花を買いました。
一社ビジネスファシリテーション&コーチングカレッジ®︎ 上西英理子
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