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【採択企業紹介】坂井市×株式会社PoliPoli(以下、PoliPoli社)と「(仮称)坂井市こども計画」の策定に向けた意見募集を開始!

本記事では民間事業者の先進技術を活用し、福井県内で課題解決に向けた様々な実証実験を実施する「CO-FUKUI未来技術活用プロジェクト」2024年度において、多数の応募の中から厳正な審査を経て最終的に採択された企業について紹介します。

2024年9月9日(月)、坂井市は、PoliPoli社が提供するPoliPoli Gov(ポリポリガブ)を利用した意見募集を開始しました。

この意見募集は、こども・若者へ直接意見を伺う機会を持つことが難しいという、坂井市が抱える課題の解決策として、PoliPoli Govを活用する実証事業として実施しているものです。坂井市が抱える課題、PoliPoli社が提案する解決策など、本実証事業の詳細について以下で紹介していきます。 


人々の意見を行政に届けるPoliPoli社

PoliPoli社は、市民の声を政治家に届けてきた実績を活かし、市民の声を行政に届ける政策共創プラットフォーム、PoliPoli Govを展開しています。

PoliPoli Govはオンライン上で手軽に行政へアイデアを届けるだけでなく、市民同士が双方向で意見交換できる機能を設け、意見が活発に出やすい仕組みを整えています。また、より多くの市民が参加しやすいよう、意見を表明しなくても、リアクション機能を通じて賛同を示せる仕組みも導入しています。

PoliPoli社は国民や住民の行政に対する意見や要望を聴く活動(=広聴)をデジタル時代に対応した新たな仕組みへアップデートし、人々の幸せな暮らしに貢献するプロダクトを開発しています。

より多くの市民のリアルな声を引き出す難しさ

自治体が市民から意見を収集する手法として、パブリックコメントやアンケートが広く実施されていますが、パブリックコメントでは市民の声が十分に集まりにくく、市民の声を政策に反映させるためにはより多くの意見を効率的に集める工夫が必要です。また、アンケートの回収では、市民の感じている課題や意見をどのように拾い上げるかが多くの自治体で課題として認識されています。

さらに、収集した意見の分析にも多くの時間がかかり、自治体職員にとって大きな負担となっています。

こども・若者の生の声をどのように引き出すか?

坂井市では、「(仮称)坂井市こども計画」の策定に向けて、坂井市在住または坂井市に通学している中学生、高校生、20代の若者から意見募集を実施するにあたり、スケジュールが限られているなかで、周囲の環境に左右されずに率直かつ自由な意見をどのように引き出すかが大きな課題となっていました。

こども・若者が自身のタイミングと端末で自由に意見を発することができる「PoliPoli Gov」

坂井市の抱えていた上記の課題に対し、PoliPoli社はPoliPoli Govを通じた取り組みを開始しました。この取り組みでは、中学生に対しては学校配布のタブレット端末にURLが送付され、高校生に対しては学校教員を介してチラシを配布し、そこに記載されたQRコードを読み取ることで、当事者(こども・若者)自身のタイミングと端末で意見を提出できる仕組みを構築しています。
この仕組みにより、当事者は周囲の雰囲気に左右されることなく、自分自身の考えを自由に記入することが可能となり、より率直な意見が集まりやすくなることが期待されます。

またPoliPoli社は、当事者であるこどもや若者から自由な意見をどのように引き出すかという課題へのアプローチに加え、これまで自治体職員が担当してきた意見募集の設計から分析までのプロセスを一気通貫でサポートする仕組みを同時に提供しています。この仕組みにより、自治体職員の業務負担が軽減され、市民の声を政策に反映するためにより多くの時間を割くことができるようになります。

以下では時系列に沿ってこの取り組みの詳細を紹介します。

坂井市が実施したい意見募集のイメージをすり合わせ

本実証では、坂井市の担当課と約1時間のヒアリングを行い、こども計画策定に際して、どのような方法で、こども・若者から意見を聴取していきたいか、どのような声を引き出したいかを繰り返し確認しました。

また担当課からデータを提供いただいた後、市民が意見を投稿しやすいように、情報を整理し、視覚的に見やすい資料を作成するとともに、回答しやすい設問を設計し、ウェブ上で回答できる環境を整備しました。

2つのテーマでこども・若者の声を集める

今回の意見募集では2つのテーマに分けて実施します。当意見募集は坂井市民または坂井市に通学している当事者(こども・若者)を対象にしているため、公開サイトはございません。ここでは意見募集で利用するコンテンツ図の一部を参考として掲載します。

テーマ①
小さい頃を振り返って「楽しかったこと」や「もっと大人にしてほしかったこと」はなんですか?
テーマ②
こどもや若者にとって「楽しくおだやかに過ごせる場所」はどんな場所ですか?

座談会でさらなる意見の深掘りへ

意見募集完了後は、PoliPoli社が情報を取りまとめ、分析し、担当課に報告を行います。

なお、今回の意見募集の結果を踏まえ、福井県坂井市のこども計画策定担当職員も交えた座談会を、10月5日(土)に開催する予定です。また別の機会で座談会の実施報告を本noteで発信予定です。

今回の実証を通じ、坂井市在住または坂井市に通学している当事者(こども・若者)が自由に意見を出し、発言をしやすい設計を行うことでより多くの意見募集の実現を目指します。

「CO-FUKUI未来技術活用プロジェクト」2024年度の最終採択企業
株式会社PoliPoli

「CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト」
公式Webサイト

公式note


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