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(デザイン初心者向け)メルカリのデザインチュートリアルを作ってみた(ホーム画面UI編)

(*この記事はデザイン未経験者や、非実務経験者の方に向けた実践記事です。)

✏️目次(再掲)
0. 前置き
1. メルカリとは
2. UIトレースをしてみる
3. デザイン観点の追加と、トレースの調整
4. 実際にメルカリのデザイナーに聞いてみた
5. まとめ・終わりに

0.前置き

こんばんは、ココディーです。


前回、こんな記事を書いて、デザイナーや、デザイナーに未経験からなったという人達から、たくさんの反響をもらいました。ありがとうございました!

この記事の中で、問題視していたのは「デザイナーの総数を増やしていく必要性」でした。

その上で「ノンデザイナーからデザイナーになっていくプロセスが確立していない」ということを課題として、その解決の一つの方向性として「デザイナーに弟子入りするということ」を挙げていました。

とはいえ、「未経験からデザイナーのもとに弟子入りをする」という事も、デザイナーの数に限界数はありますし、受け入れる側のハードルもあるように感じてはいて、未経験からでも効率的に実践的に学んでいく方法はないものか?と記事執筆直後から考えていました。



ここについて、記事を幾つか読んでいたのですが、その中で、過去にNewsPicksにてプロダクトオーナー兼デザイナーをされており、現在MOSH, Inc 共同創業者 デザイナーとして活動されているタクミカイさん(https://twitter.com/takumii_kai)の記事が目にとまりました。

これは、「未経験からUIデザイナーになるにはどうすれば良いか?」という質問を受けて、独学から新卒でmixiのデザイナーになったタクミカイさんが、ご自身の経験を踏まえて、UIデザイナーになる際に行なった経験を事細かに書かれている連載記事 (独学でUIデザイナーになるnote) のうちの1つの記事です。



この中で彼はこのように語っています。

私がスキルをつけた方法は「独学」です。1度もデザインの講座を受けたり、学校に通ったことはありませんでした。自分で作り、分からなければ調べ、実践する。これは今でも続いています。
まず断言できるのがデザインが最も伸びる瞬間は「作る」時です。なぜか。
例えばサッカーと同じです。本田圭佑選手のフリーキックの蹴り方を全て頭に入れたところで、全く同じようにボールを蹴られるでしょうか。まず無理でしょう。
スポーツ、デザインに限らず手を動かし詳細を突き詰める瞬間にこそ多くを学ぶと考えます。
ゆえに、迷いが不安が生じる時は作りましょう。形にしましょう。それがデザインの1つの明確な強みでもあります。
オススメの上達方法はすでに存在しているデザインのトレース(模写)です。
4 -5つほどデザインをトレースすると、ツールの使い方を含めてデザインに慣れてくるのではないでしょうか。

と、全くの初学者からデザイナーとしての考え方・実力を身に付けていく上で、実践すること、とりわけ実際のデザインをトレースすることがオススメだと仰っています。確かに、デザインは実践の中で学ぶ要素が多く、座学的に本や記事から理論を学んでいても、手を動かす事で学べることの量・質には敵わないと思います。



また、学び方として、トレースを勧める理由として、教本やツールを学ぶ事との比較を書かれています。

デザインを学ぼうと思うと教則本を買ってその中に練習課題にチャレンジすると思うのですが、教則本の課題に興味を持てる方は稀でしょう。本はインターネットより古く題材が古かったり、そもそも自分の興味関心に全く関係ないことの方が多いからです。
「デザインツールの使い方」から学んでいくという方法も見つけるかもしれません。決して全て無駄ではないですが、「なんのためにツールの使い方を学んでいるのか」見えづらいので個人的にはオススメはしません。「作りたいものを作る上で、行いたい表現方法がわからない!」時に調べる方が心にも残ります。
好奇心に回り道する必要はありません。「自分が興味を持った / 普段使っている / 好きなもの」をコピーしてみましょう。最初から。

なんて勇気が出るお言葉なんだ・・・!

確かに、sketchの本を買ったはいいけど、1章だけ手を付けて永遠に本棚に、みたいな事はめちゃくちゃ起こっているように思います。

それに対して、知っているサービス・好きなサービスをトレースして学ぶというのは、合理的で、未経験からでも入りやすい題材に思います。


⭐️トレースやろうってなった人のためになるものを作ってみよう。

そこで最初の問いに戻り、「未経験からでも効率的に実践的に学んでいく方法はないか?」という事に対して、「トレースをする」という解が一つ出たところで、また新たに考えた事がありました。

トレースをした時に学べる事は、「ツールの使い方」と「デザイン観点」だと思います。実際に手を動かす事で、ツールをどう使うのかが分かり、また、パッとみた時には気付かなかったデザイン面の工夫・意図が分かってきます。



前者の「ツールの使い方」に関しては、「UIトレース」や「sketch」などで検索すると、良いものが沢山出て来ました。UIトレースをしてみよう!と思ったらすぐに始められそうです。



しかし、後者の「デザイン観点」については、UIトレースの記事を見ていてもそこまで掘り下げられていないように感じました。要は、実際にその観点を持っているかどうか、が内省の質に大きく影響するからだと思います。

ただ、この辺りの記事は学びも深く、良いトレースの事例だと感じました。

実際に複数の画面やグラフィックのトレースをやっていく中で、共通のルールに気付いていくという事はあると思いますが、それにも時間はかかります。

デザインに対する知識が真っさらな状態で、上の記事のような学びを得られる人は、一部なのではないかと考えました。



そこで、観点が無い状態からでも、真似しながら基本的なデザイン観点を取り入れていけるようなトレースの教材を作ろうと考えました。トレースに対するフィードバックをすぐに受けて、自分でインプットとアウトプットを繰り返す事が出来て、その中で効率的に観点が補完されていくという事です。

何となく良さそうに感じたので、そんな学びが得られるような、トレースのチュートリアルを作ってみようと思いました。


⭐️そこで作ったのが今回の記事です。(注:ここまでが前提 です。*話長い)


今回は、toCアプリでデザイン性も高い事例として、「メルカリ」を題材にしてみました。

✏️UIトレースのチュートリアルとして「ホーム画面のUIトレース」(本記事)
✏️グラフィックのトレースのチュートリアルとして「ロゴのトレース」(今後作成予定)

まずはこの記事から、是非取り組んでみてください。

(実際に手を動かす事を想定して記事を作っています。目安は1時間程度です。勿論、作らなくても読めますが、特に初学者の方は、実際に取り組んでみて欲しいです!)

✏️目次(再掲)
0. 前置き
1. メルカリとは
2. UIトレースをしてみる
3. デザイン観点の追加と、トレースの調整
4.  実際にメルカリのデザイナーに聞いてみた
5. まとめ・終わりに


1. メルカリとは✏️

メルカリのデザインチームに関しては、少し古い記事ですがこの記事が参考になります。

この記事によるとメルカリでは、デザインチームが全デザインを扱っているようです。

日本に6名、アメリカに2名のデザイナーが在籍し、メルカリに関わるすべてのデザインを担っています。

US版と日本版のアプリで全くデザインを変えていたりと、市場に合わせてデザインを変える事が出来る非常にデザイン観点に富んでいる会社だと思います。


行なっている仕事は

アプリのUIデザイン
キャンペーンランディングページデザイン・バナー
ブラウザ版メルカリ
配送インフラ関連のデザイン・コミュニケーション(らくらくメルカリ便など)
Emailデザイン
リアルイベントのチラシ
ステッカー、Tシャツ、パーカー、メルカリ水などのノベルティ
ロゴ、コーポレートサイトなどの株式会社メルカリに関わるデザイン
メルカリプロダクトとしてのデザインだけでなく、会社全体のデザイン

と、非常に幅広いです。

このような会社が作るサービスは、きっと多くの「デザイン観点」を得る事が出来ると思い、今回題材としてメルカリを選びました。


2. UIトレースをしてみる✏️✏️

では、早速ですが、実際にUIトレースをしながら、「ツールの使い方」と「デザイン観点」を学んでいきましょう。画面を見れば真似出来るように作成しています。実際に作ってみてください。

(完成図:最終的にこういうものが出来ます。)

トレース中にも、なぜこういう形をしているのか、なぜここにこれがあるのか、という事を考えながらやって欲しいですが、その辺りはトレースした後に濃く内省出来るようにしています。一旦やってみましょう。

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⓪まずSketchをダウンロードしましょう。

今回トレースの説明で使うツールは、『Sketch』です。

Sketchは世界標準のデザインツールで、UIデザインをする際にも非常に使いやすく、重宝しています。

上で説明したカイタクミさんも先程の連載で、デザインツールの中でもSketchをオススメする旨を述べています。

https://note.mu/design_school/n/nb41787bc121b

SketchはPCやスマホの画面を作るのに特化したツールで、UIデザインをする上でよく使う動作などが簡単に行えます。
自分は最初はPhotoshopがメインだったのですが、新しいものを試そうと思って使い始めたらもう戻れませんでした。
作るスピードが段違いに違うので迷わずSketchから始めるのをお勧めします。(PhotoshopやIllustratorでもUIデザインはもちろん可能ではあります)
料金は最初に約1万で購入、その後数年単位でライセンスのアップデート(1回約7000円)です。今なら購入後2年間は普通に使えるみたいです(17年6月)。

以下のURLからSketchのアプリをダウンロード出来るので、まだ使ってない方はダウンロードしてみてください。(1ヶ月は無料トライアルで使えるのでリスクは少ないと思います。)



①Sketch上に2枚アートボードを設置しよう。

(完成図)

(作成流れ)

今回は、メルカリのホーム画面をUIトレースします。アプリなので、iOSとAndroidの両方で見る事が想定されますが、今回はiOSで、iPhone8の画面をデザインすると仮定しましょう。

Sketchでデザインをする時には、画面上にアートボードを設置し、その上でデザインを行います。アートボードとは、要は、画用紙のようなものです。

Sketchの画面左上の [insert] を選択すると、その中に [Artboard] という項目があると思います。それを押すと、右側に [iOSデバイスから選ぶボタン] が表示されます。

その中で、iPhone8を押すと、画面にiPhone8の大きさのアートボードが表示されます。

表示されたら、そのアートボードをコピーして、真横にペーストしましょう。トレースをする際には、実際の画面を真横に置いて、比較しながら実施するためです。

最後に、見分けが付きやすくなるよう、トレースするアートボードの方に、好きな名前を付けておきましょう。左のiPhone8と2つ並んでいるうち1つをダブルクリックすると、名前の編集をする事ができます。

名前の変更をしたら、一旦OKです!


②作りたい画面のスクショを撮り、アートボードに貼り付ける!

(完成図)

(作成流れ)

この段階では、トレース時に実際の画面と見比べられるようにするために、左のアートボードにアプリのスクショを貼り付けます。

ちなみに、これが僕が使っていたスクショです。
この画像をダウンロードして、Sketchに貼るだけで、この記事で行なっているトレースを行う事が出来ます。

先程と同じ要領で、左上の [insert] から [image] を選択すると、PC上の画像がファイルから挿入できるので、そこから上のスクショを挿入してください。

こうして、アートボードにスクショが置かれました。あとは、実際画面の大きさと調整しながら、スクショを画面いっぱいに表示します。iPhone8の画面サイズは [375×667] なので、そのサイズにスクショを合わせます。この時、画面を拡大すると、ピクセル毎に分割されて画面が表示されるので、それを見て1ピクセルもずれないよう意識します。

余白が無い状態になったら、OKです!


③1つ1つの場所に四角や丸を置いて、画面の構成を作ろう。

(完成図)

(作成流れ)

まずは、画面上の配置をざっくりと掴みましょう。

左側のスクショと同じように物を配置していきます。先程と同じ流れで、左上の [insert] から [shape] を選びます。すると、様々な形の図形が出てきます。まずは、四角の [Rectangle] を選びましょう。

画面上の好きな所でドラッグ&ドロップすると、そこに図形が表示されます。物がある部分をトレースしていきましょう。

先程のスクショを貼った時と同じ要領で、大きさの調整をします。左のスクショ上に図形を置いて、1ピクセル単位でサイズを確認し、大きさが同じになったら、トレース用のアートボードを選択してコピペします。上手くいけば、左で調整していた所と同じ場所に図形が表示されるはずです。

この時、まずは大きいパーツから入り、徐々に小さいパーツに移行していく方が漏れは無いです。最初はロゴやMENU・iPhoneの初期ステータスが表示されているナビゲーションバーや、その下の「レディース」「新着」などカテゴリが並んでいるスクロールバー、商品の画像が並んでいるコンテンツエリア、などに分けて図形を作りましょう。


また、例えば、コンテンツエリアの上部にある、[新しい商品] の部分のような丸みを帯びた画像はどうすれば良いのでしょうか?

まず、[insert] から [shape] を選び、四角の [Rectangle] を選びましょう。

他の形と同じように、スクショ上に配置して調整をしたら、右サイドバーの [Radius] という部分のスクロールバーを動かすと、四角い部分の角が丸くなります。あとはピクセルを見て調整をすると、丸い形が出来ます。

といった感じです。図形の組み合わせでアイコンなども作れるので、実践してみましょう!

ある程度全てのパーツを四角や丸の図形でトレースすることが出来たら次のステップです!


④形や色・フォント・余白を整えよう!

(完成図)

(作成流れ)

ここまで来れば後はどれだけ細かく見て作るかの世界です。

実際に配置した画像の中で、左のスクショと比べて、違う部分を一つ一つ変えていきます。

観点としては「形(本当にその形か)」, 「色(その色なのか・その色のみなのか)」, 「フォント(フォントやサイズや行間は合っているのか)」, 「余白(余白のピクセルは共通か)」といったところを見てみてください。

例えば、今はロゴ、MENUアイコン、通知アイコン、検索アイコン、チェックリストアイコンなどは四角で表示されているかと思いますが、それも全て作成出来ます。

ただ、今回はアイコンの作成方法は飛ばすので、[スクショ上から形を取ってくる方法] を記載しておきます。

例えば、この右下のカメラのアイコンですが、欲しい時は画像全体からこの部分を切り抜いてコピペして取ってきます。切り抜き方は、画像上でダブルクリックすると、図のように編集画面になります。切り抜きたい画像を、ドラッグ&ドロップで点線で囲って、右サイドバーの [Crop] ボタンを押し、上の [Finish Editing] を押すと切り抜き終了です。

そこから切り出した画像をコピーした後、 [Ctr + z] でスクショを元に戻し、すぐペーストしてサイズ調整をした後、トレースしているアートボードにまたコピペします。

また、色については、スポイトで該当部分から取ってくるのがいいでしょう。色を変えたいものを選択肢、右サイドバーの [Fills] の色部分をクリックすると、カラーコードの隣にスポイトのようなアイコンが表示されています。

それをクリックすると、画面上の好きな所から色を取ってこれるようになります。スクショ上の同一部分から色を取ってきましょう。

それを続けていくと、下の画像のようになります。グッと、メルカリっぽくなります。

あとはフォントを入れ込んだり(同じ要領で、[insert] から [Text] で挿入し、フォントのサイズや種類を調整。アプリはシステムフォントなので、英字はSF UI Text 、和字はHiragino Sans)、余白の調整を行って、完成です。


おめでとうございます!🎉


⑤スマホの画面で見てみよう。

おまけ的ですが、実際にアプリのUIを作った時は、スマホ上での表示や動作も確認します。そこで使うと便利なのが、Sketchにpluginが入っている、Prottです。

Prottは実際にSketchで作ったものをスマホ画面に落として見ることが出来ます。本来はワイヤー作成や、プロトタイピング中に動作確認するために使いますが、今回はトレースしたものを実際にスマホ上で見て見みるために使いましょう。

上記からダウンロード方法と、Sketch上のデータをProttに移す方法が分かります。

実際に見てみるとこんな感じです。

---------------------------------✂️---------------------------------

以上が基本的な作成の流れです。

どうでしたか??出来ましたか?

でも、ここからがUIトレースの本領発揮です。複数の観点から、あなたが作ったUIに対して学びを得ていきましょう。


3. デザイン観点の追加と、トレースの調整✏️✏️✏️

トレースをした後、デザイン観点を付けるために内省をするのが大事だということは先にも述べましたが、実際にどのような点を見れば良いのでしょうか?

すごくざっくりとではありますが、基本的なところとして見た方がいい部分を羅列しました。

✏️最初の頃のトレース時に見ると良い観点
・ホーム画面の構成の意図を考える
・一つ一つのパーツの形の意図を考える
・色の意図を考える
・間隔・余白を考える
・フォントを考える
・アイコンなどのグラフィックを考える
・共通ルールを考える
・画面遷移を考える

これらの項目について、いくつか抜き出して説明します。自分のトレースしたデザインを見ながら、一緒に考えてみましょう。


・ホーム画面の構成の意図を考える

ホーム画面の構成は
・ナビゲーションバー
・ツールバー
・コンテンツエリア

の3つから構成されていました。
大体の静的な構造のアプリはこのようになっているので、そのテンプレートは学べました。

また、フリマという特徴や、想定ターゲットから、色彩やアイコンの形がやや女性的な印象のサービスデザインになっていると感じます。

また、基本的には商品に目を向かせたいので商品以外は控えめな情報量ですが、アクセントカラーで目立たせている「今選んでいるタブ」「新しい商品」「出品ボタン」は、商品の購入以外に、遷移させたい場所だということが分かりました。


・一つ一つのパーツの形の意図を考える

1つ1つのパーツについては

・大きな部分は四角で構成されている箇所が多く、ある程度しっかりとした印象を受けます。
・しかし追加で表示するアイコンは丸みを持たせて構成されており、ピンクや白という色彩とも合間って、アクセント的に柔らかさが表現されていると感じました。

これらの情報から、サービスを使う想定メインユーザー層は20代~40代頃の女性なのではないか
と思いました。



・色の意図を考える

色については

・商品を邪魔しない工夫
・見せたい場所をピンクで統一すること


という事が考えられていると思いました。

使われているカラーは、白、灰色、ピンク、(黒)、灰色はコンテンツエリアの背景色と、アイコンなどの2種類があり、合計5色だという事が分かりました。

メインカラー(白):#FFFFFF(R255,G255,B255)
サブカラー2(灰色):#EFEFEF(R239,G239,B239)
アクセントカラー(赤に近いピンク):#E3463D(R227,G70,B61)
文字1 *新しい商品の部分:#383838(R56,G56,B56)
文字2*料金部分/出品するの部分(白):#FFFFFF(R255,G255,B255)
アイコン/選択されていない箇所(灰色):#C2C2C4(R194,G194,B196)

全体として白色で統一されており、灰色は、今選択されていない箇所や、上部のアイコンを示す際に使われていて、一番見せたい商品部分に関する情報を阻害しません。見せたい箇所については、逆にアクセントカラーのショッキングピンクに近い色を使っていて、商品と比較しても非常に目につきます。

また、驚いた点なのですが、商品は121×121ピクセルで本当は表示しているのですが、枠のように1ピクセルだけほぼ背景と同化させた箇所を作る事で、120×120で商品を表示しているように見えつつ、背景と馴染むように自然と浮き上がった表示を表現していました。
(言葉で書くと分かりにくいので、実際に商品部分を拡大してピクセル単位で見てみてください。)

おそらく、グラデーション的に人の目に馴染むような自然さが、統一されたルールとしてあるのだろうと思いました。



・間隔・余白を考える

間隔・余白については
商品画像が、左と右の列は「120×120」で表示されているが、真ん中の列のみ「119×120」で表示されている事が分かりました。

おそらく、iPhoneの横幅に合わせて、正方形で表示する際の工夫なのでしょう。下の記事によると、instagramの場合も一番右の画像を1ピクセル分縮めて正方形でない状態で表示しているようです。
http://t-uiux.hateblo.jp/entry/2017/05/15/103858

・また、コンテンツエリアの余白に関しては

左端の列と一番下の行は4ピクセル(上記と同じ理由で、実質は3ピクセル)
右端の列のみ、6ピクセル(上記と同じ理由で、実質は5ピクセル)

という事で、右端の列のみなぜか幅が広く取られている事がわかりました。

その理由としては、右下にある「出品する」アイコンを画像に被らせない範囲で大きく表示したいためだと考えられます。

2ピクセルほどの歪みがあっても、ぱっと見は同じ間隔に見えるものだという学びがありました。



・フォントを考える

フォントについてはあまり時間をかけませんでしたが

・商品の料金部分は英数字フォントで表示
・行間を空けている部分と空けていない部分が分かれている(長い言葉の場合行間を空けている?)
・サイズは12で統一(英数字, 和字共に)、和字の太さはW5で統一


という事が分かりました。可読性を意識して調整をしたのだと思いますがもう少し掘り下げたい所です。



・アイコンなどのグラフィックを考える

アイコンなどのグラフィックについては他のアプリと差があるかを検証したいですが、そこについては行なっていません。



・共通ルールを考える

今あげた中でもサイト内の共通ルールとして以下のようなものがありそうだという事が分かりました。

・殆どの部分は四角で構成
・追加アイコンには、丸みを持たせる

・5色のカラーコードの統一
・基本的には白・2種の灰色を用いて目立たないような配色
・見せたい箇所についてはアクセントカラーのピンクを使う

・商品は正方形に見える範囲で、画面枠に収まるサイズに調整
・出品ボタンに遷移させるために、右端は6ピクセル空ける

・フォントサイズは12で統一(英数字, 和字共に)、和字の太さはW5で統一


そして、そこから推測される「メルカリのアプリデザインの基本思想」は
・基本的には商品に目を向かせたいので商品以外は控えめな情報量
・サービスを使う想定メインユーザー層は20代~40代頃の女性:安定しつつも柔らかいイメージを付ける
・「タブの遷移」「新しい商品の更新」「商品の出品」は「商品の購入」に並んで行わせたい行動である

という事です。



・画面遷移を考える

画面遷移については、まだ一画面なので分析出来切っていませんが、上記より

「タブの遷移」「新しい商品の更新」「商品の出品」、「商品の購入」

がメルカリとして重視しているホーム画面からの遷移だという事が推測出来ます。
ここから何画面かトレースをすることで、メルカリとして重視しているKPI(指標)を分析する事が出来ると思います。


以上、他にも見るべきポイントは多くあると思いますが、一旦このぐらいを書き出してみました。

自分の作ったトレースと見比べて、1つ1つ修正していくと、より本当の画面に近付くと思います。こうして見つけた発見を、自分の「デザイン観点」として貯めていくのがUIトレースの醍醐味だと思います。

(*ここの観点や僕の内省について、もっとここを見ると良いよ。この部分はもっとこうなってますよ、という意見あれば追記したいので、意見ください〜!)


では、最後に、実際にこの画面のデザインをしたメルカリの方からどのようなことを意識してデザインしたのかをお聞きして、トレースの総まとめとしましょう!



4. 実際にメルカリのデザイナーに聞いてみた✏️✏️✏️✏️

と、思ったのですが、メルカリの方と知り合いではありませんでした・・。

もしメルカリのデザイナーの方でこの記事を見た方がいて、共感してくださったら、一度お話を伺わせて頂けると嬉しいです!(何卒・・!)

もしお話を伺えた場合

・実際の作成背景
・デザイン面で意識していること
・トレースをする際に行うといいアドバイス

をこの部分に載せようと思います。


代わりと言っては何ですが、トレースの課題を置いておきます。

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[追加課題]
1. メルカリの商品ページのトレース
2. メルカリのMENU欄(左上のハンバーガーアイコンを押した時に出るところ)のトレース
3. メルカリのUIデザインにおける共通ルールをまとめる
4. メルカリのUI遷移を図式化する
5. メルカリと類似しているUIのサービスをトレースする(Instagram等)
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を行ってみてください。

UIトレースは何個もすることに価値があります。
独学する際の次のステップとして、トレースしたものから知見を得て、実際に何かのサービスを改善してみる、または、自分で何かページを作ってみる、というものがあります。

そこに辿り着くためには、同じサービスの複数画面をトレースしたり、類似しているサービスをトレースする中で「共通のルール」や、「独自のルール」を見つける事が大切です。(継続は力なり)


そんなこんなで、記事は終わりです!お疲れ様でした!🎉🎉🎉


5. まとめ・終わりに✏️✏️✏️✏️✏️

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✏️実際に作ったものを見せてください! 

この記事は、チュートリアルの形式で実際に手を動かす中で、「実践的なデザインを学ぶ」ということが行いやすくなればと思い執筆しました。

もし実際にこの記事を見て、デザインしてみた!という方がいれば、デザインしたものを送ってもらえれば励みになりますし出来る限りコメントしますので、良ければDMに送ってください!!!!!!!

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✏️別パターンのチュートリアルもあります。 

この記事とは別に、グラフィックデザインを学ぶ初級者向けに、メルカリのロゴデザインが出来るチュートリアルも作成してみる予定です。

今回はUIの考え方を中心に学びましたが、そちらでは実際にロゴデザインを行うことで、グラフィックの作り方を学べるように作っているので、もし興味がある人はこちらも是非取り組んでみてください!

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✏️記事に対する感想もお待ちしています。 

また、この記事に対する意見や、ここを変えればもっと良くなる、といったフィードバックは是非是非頂ければと思っております。
デザイン業界をもっと良くするために、出来ることをしていきたいと思っているので、よかったらそちらも感想を頂ければ嬉しく思います。

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ココディーです!よろしくお願いします! デザイナーを増やしていきたいです。

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デザイナーをしているココディーと呼ばれている者です。 デザインに関する気付きや、考えをまとめます。 Twitter:https://twitter.com/co_co_d3
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