「趣味はなんですか?」という質問が怖い

「趣味はなんですか?」って言う質問が苦手です。よく聞かれるけどなんて答えたら良いかわからない質問ナンバーワンだと思います。

この質問って、あまり親しくない人が結構ライトな感じで「趣味とかあるんですか?」って聞いてくるので、余計に答えにくいんですよね。聞いてくれたからには何か会話のヒントになるような回答をしなければと思うけど、趣味と呼べるような趣味はないし、かといって適当に答えて向こうも同じ趣味と言い出したらそれはそれで困ります。

そもそも"趣味"という言葉の定義が人によって違うから、どの程度のものを聞いているのかわからなくて答えにくいんです。ちょっと好き程度のことでも"趣味"と考えている人と、マニアレベルに打ち込んでいることを"趣味"と考えている人では、質問自体が全然違う意味合いを持つじゃないですか。

だから、私は人と仲良くなるのが壊滅的に苦手です。相手の質問の意図を深読みして結局何も答えられず、「趣味と呼べるようなものはないですね」と言って話を終わらせてしまいます。他の質問でも、意図が汲み取り難い質問には答えられません。

私は、人の顔色を伺うのは得意だけど、人の意図や考えていることを汲み取るのは苦手なので、言葉にものすごく頼って生きています。だからこそ、頼りにしている言葉の定義が曖昧だと、もうお手上げになってしまうんです。

今では人と仲良くしなくても良いという考え方なので、かえって質問には適当に答えられるようになってきたけど、それぞれもっとしっくりくる言葉が必要なんじゃないかなと思います。言葉のアップデートをしていかないと、使い難い言葉が使われなくなり、使いやすい言葉だけがたくさんの意味をもつようになって、どんどん言語が衰退していくような気がします。

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