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北海道のB級アイスホッケーをみてみよう(1)Bってなにさ

この記事はアイスホッケー観戦歴1年未満かつ北海道のB級(社会人)しか観ていない胡乱な人が、自分が観たものだけ付け焼き刃で解説するものです。
大会日程と会場については、別記事にまとめます。

アイスホッケーの概要とルール

アイスホッケーは、氷上で、スケートを履き、スティックを用いてパック(ボールに値するもの)を奪い合い、相手のゴールへ入れることで得点する団体球技。
スケートが生む加速度と、点取り合戦ゆえの激しい攻防が魅力です。

世の中にはすぐれた啓蒙プログラムがあるので、それをご覧いただくのが早いことでしょう。(ありがとうございます)

本当にありがとうございます!

社会人アイスホッケー

整理しよう。

【日本のアイスホッケーを統べるもの】
日本のアイスホッケーは日本アイスホッケー連盟が統括しています。
ひがし北海道クレインズ、王子イーグルスといった「アジアリーグ」のチームから、小学生~大学の学童学生、そして社会人まであらゆるものが傘下にあります。それはゆりかごから墓場まで。

【年齢による区分】
私が観ているチームは日本製鉄室蘭アイスホッケー部・室蘭スティーラーズ
室蘭スティーラーズが普段競い合うのは、企業のアイスホッケー部です。なんとなくオトナの世界です。

アイホ2

日本のアイスホッケーには年齢による区分があり、小学生~大学生までの学童学生の部、オールドタイマーと呼ばれる一定年齢以上の部、それ以外の社会人の部があります。

社会人アイスホッケーB級(狭義の社会人)

年齢分けによる社会人の部には更に区分があり、室蘭スティーラーズは「B級」に属しています。
Bって何やねん!あれこれ探して苫小牧アイスホッケー連盟の試合結果を読むと、AからDの区分があることが判明します。

苫小牧地区でA級に属するのは王子イーグルスのみ。「アジアリーグ」に属する有名な実業団チームです。
B級には室蘭スティーラーズが戦うDYNAX、苫小牧市役所IH部といったチームがあり、C級・D級には会社名も、同好会らしき名も並んでいます。

この区分けは、アイスホッケーに詳しい方から、「強さ」によるものだと教えていただきました。
A級が最も強く(上手く)、トップリーグ=現在のアジアリーグに加盟するチームが属する階級。
B級はその下にあり、主に企業のアイスホッケー部が属します。
その先、C級・D級に下っていくほど、同好会めいた側面が強くなり、選手には未経験者も混じってきます。

アイホ

A級~D級は強さによる区分ですが、入れ替えはありません

各々のクラスは、運営するための費用や活動範囲が異なります。
A級たるアジアリーグでは興行に足るホームリンクが必要ですし、遠くは韓国やサハリンで試合をするので、桁外れな費用がかかります。
B級だと普段は北海道・東北といったブロック内での活動。たまに全国大会。
それにしても、会社の支援がなければ(個人がお金を出し合うだけでは)チーム運営は困難です。
逆に、同好の士で競技を楽しむためのチームならば、遠出はせず、時間と懐に無理のない範囲で活動するでしょう。

アジアリーグで十何連敗したからといって、B級さいつよと代われ、とはならないし、できません。

北海道の社会人B級チーム(私が観たチーム)

私は日本製鉄室蘭スティーラーズとその周りしか観ていないので、ここからは北海道のB級アイスホッケーに絞って話を進めます。

はじめに北海道B級に所属するチームを紹介したいのですが、私自身その全容を分かっていません。

各連盟の所属チームを調べようとすると、工事中だったりリストが古かったり…。組織を構成する加盟員って、大事な情報だと思うのですが…。

やむを得ないので、私がアイスホッケーに触れてから一年弱の間に観たチームを列記します。

【J-Ice North Division参加チーム】
J-Ice North Divisionとは、全国各地の社会人アイスホッケーチームでリーグ戦を行うJ-Ice Leagueの北海道ブロックです。詳しくは別記事に記します。
2019年-2020年シーズン参加しているのは次の6チームです。

日本製鉄室蘭アイスホッケー部(室蘭スティーラーズ)
DYNAX
・スケートハウス札幌
釧路厚生社アイスホッケーIHC
・釧路東部ブレイズ
・タダノ

【それ以外のチーム】
B級対象大会で出場していたチーム
(※)は大会に出場していたが観られなかったチーム

・苫小牧市役所アイスホッケー部
・日本製紙勇払事業所アイスホッケー部
・食道園キングス
御影クラブ(※)
・マイティダックスオブサッポロ(※)

社会人アイスホッケーの情報はどこで得るの?

すいません。これ、すごく難しい。
この記事を進める中で何度も壁にぶち当たりました。

【日程・結果を知りたい】
日程については、全国・全カテゴリーの試合日程を網羅した「half edge」さんがたいへん便利です。(ありがとうございます!)

また、北海道B級アイスホッケーの日程と会場については、次の記事で紹介します。

すべての大会はアイスホッケー連盟が主催しているので、主管の連盟ホームページから情報を辿ることができます…。がんばればできます…。
以下、北海道アイスホッケー連盟及び各地区連盟(サイトがあるもの)を紹介します。

各アイスホッケー連盟

北海道アイスホッケー連盟のホームページの「大会開催情報」には、開催要項(これで先に日程がわかる)と、大会組合せ情報(対戦カード発表)が掲載されます。

また、試合結果は「試合結果情報」に分けて掲載されます。
結果はゲームシート(出場者、得点/アシスト、ペナルティ等を記した公式記録)のPDFで提供されることがあれば、ごく簡易な勝敗のみを記すこともあります。

J-Ice North Divisionのゲームシートくーださい!

他の連盟も、これに似た形式で情報を発信しています。
以下、北海道各地区連盟を掲載します。

そして忘れちゃいけない総本部

【チームのことを調べたい】
薄々お気づきかもしれませんが、社会人においては一般ファン向けの広報を有するチームの方が少数派。
かつ、アイスホッケーは、どの連盟にどんなチームが所属しているかとても分かりづらい。

大会プログラムを手に入れよう
各大会では開催要項、出場チーム及び登録選手一覧を掲載した大会プログラムを配布しています。(有料の場合あり)
会場の見えるところに置いていない場合は、大会本部室に行くと、いただくことができます。

選手の番号と名前がわかると、観戦が何倍も楽しくなります。
実際に現地観戦することになったら、ぜひ試合前に入手しましょう。

アイスホッケー情報誌「Breakaway」
アジアリーグや大学・高校と比べると社会人の比率は低いかもしれませんが、貴重な専門誌です。

チーム公式ホームページ・SNS
お目当てのチームがあって、もし幸いにもそのチームが広報手段を有し、機能しているならば、それが一番分かりやすいです。
日程の調べ方で紹介したhalf edgeさんには、学校・クラブチーム・競技団体(大会運営)へのリンク集がありますので、参考にしてください。

情報発信しているチームは、たくさんいいねしてリツイートしてシェアして讃えまくりましょう!

ところで、それ、面白いですか?

たのしいよ!おばあちゃんは太鼓判を押します。

トップリーグには位置せず、学生でもないB級の世界。
中途半端なんじゃないの?と思われるかもしれません。

社会人野球回でも触れましたが、競い合える環境で競技を継続することは、自分を高めるための前向きな選択です。
(社会人B級の選手は競技経験者です)

社会人の魅力は、あくなき情熱と向上心

競技に専念できる立場ではなくなっても、結果を残したい、もっと上手くなりたいと切望し、実際行動する人たち。ゆるくはない仕事の合間を縫い、鍛錬を重ねる大人は抜群にかっこいい。

一方で、選手達の日常は私達と地続きにあります。
社会と接点があればこそ、関わる人々は選手を応援したくなりますし、選手も、そうした人々へ真剣な姿を見せたいと願うでしょう。
私が社会人競技に惹かれたのは、その姿がこの上なく魅力的であるからです。

趣味としての競技ならば、私はここまでハマらないと思います。野球にしてもアイスホッケーにしても。

アイスホッケー自体はどうなのかっていうと

最高に面白いスポーツだよ!おばあちゃんは太鼓判を押します。

スケートに乗ってリンクを縦横無尽に駆ける疾風。一瞬の判断能力。
目で追うのが困難な速さのパックを止め、捌く、ゴーリーのかっこよさ。
一秒たりとも目を離せない緊張感。

私が初めてアイスホッケーを観たのは2019年2月のこと、一回でこれはすごく面白い競技だ!と感じました。(それが残り1秒で天国と地獄の入れ替わる試合だったからかもしれません。この話はまたいずれ。)

トップリーグや大学上位じゃないと面白くない?
そんなことはありません。
実力が拮抗した者同士であれば、上手でもぼちぼちでも、熱い試合が展開されます。

息を呑むほど高度な技術と戦略が展開される、プロやトップリーグ。
限られた時間の中、ひたむきにプレーし、選手として人として成長する姿が魅力の学生競技。
日常を抱えながら大人が真っ向ぶつかる社会人。
それぞれに良さがある。

私は自分が好きなものを広めるべくnoteを始めましたが、社会人B級に限らず、あなたの入口、好みのカテゴリーを見つけていただければ幸いです。

あとがき

A級~D級の区分については日本アイスホッケー連盟の大会区分をベースにしましたが、自前のカテゴリーを設けている地区もあります。(東京都のSリーグ・Uリーグ、青森県の実業団・社会人分けなど。)

いちいち文末に「ただし北海道に限る」と付けたくありませんが、私ができるのは北海道の話だけなので、なにとぞご了承ください。

次回は北海道B級アイスホッケーの日程・会場を記します。

この記事を進めるにあたり、ホッケーナッツ(アイスホッケーファン)の先達の皆様から、多くのご協力をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。