見出し画像

超初心者向け。サッカーの試合で使われている言葉の説明企画〜特別編〜(#123)

さて、特別編。 

特別編はポジション別の役割について説明します。

ポジションはフォーメーションによって色々ありますので、前々回のvsフランス戦をベースに説明します。

はじめに

私は、日本国内のプロサッカークラブである
「横浜F・マリノス」
のサポーターです。

ポジション別の役割は、横浜F・マリノスでの役割と一般的なチーム(今回説明に使う東京オリンピック日本代表)での役割は違います。
これはもう明確に違うと言ってもいいです。

今回説明する内容はあくまで
「今の東京オリンピックの日本代表」
に求められている役割として理解いただけると幸いです。

できる限り、一般的なポジションの役割説明に徹しますので、お付き合いください。

画像1

※フォーメーションにおけるポジションの用語は初級編で説明していますのでそちらをご確認ください。

1.サイドバック

現代サッカーにおいて最も役割が多いと言っても過言ではありません。

攻撃、守備ともに高い能力が求められます。
特に最近のトレンドでは、攻撃能力に長けたサイドバックや高身長のサイドバックが重宝されています。

攻撃時はオーバーラップして高精度のクロスを求められます。

守備時は、相手に簡単に突破されないことや、逆サイドからのクロスをクリアするために中央に位置取りしてヘディングの競り合いも必要になります。

攻撃、守備どちらへの参加も必要となるため、とにかく走れること、豊富な運動量は必要最低限な条件となります。

今の日本代表では、どちらかといえば右サイドの酒井宏樹選手が主に攻撃偏重型、左サイドの中山雄太選手が守備偏重型としてバランスを取っています。

2.センターバック

相手のフォワードの攻撃を防ぐのが主な役割です。

相手のクロスを弾き返したり、シュートブロックしたり、とにかくシュートを自由に打たせないことが大事です。

また攻撃時には攻撃のスイッチを入れる役割も求められます。

よく「後ろ(DF同士)でボールを回しても点は入らない」と言われますが、どのタイミングでボランチやトップ下の選手にパスを出すかなど、攻撃時のセンスも求められます。

冨安選手などはパスセンスのある現代サッカーに適したDFだと思います。

3.ボランチ

チームの要であり、バランサーの役割が求められます。
サッカーは前後半90分で行われますが、試合には流れがあります。
今は守備に徹する時なのか、攻撃時のスイッチを入れるべきなのか。

それを読んで試合をコントロールするのも主にボランチの役割です。
別にいるチームキャプテンなども同様の役割ですが。

またピッチの中央におり、簡単に突破されてしまうと一気にピンチになってしまうリスクが高いため、一対一の強さ(=デュエル)も求められます。

ボランチが2人置かれているフォーメーションの場合は、片方が攻撃参加している時はもう片方は守備の準備をするなど、ボランチ同士で攻守のバランスを取ることも求められます。

ボランチはとにかく何でもできるのが理想です。

4.サイドハーフ

サイドバックとのコンビネーションにより相手をかわすことや、単独で相手をかわすことや、トップ下とのコンビネーションにより相手をかわすこと。

とにかく相手をかわすことが求められます。

相手をかわしてカットインからシュートしてもいいし、クロスをあげてもいい。

フォーメーションの中で最も「利き足と逆の足」の精度が求められるのもサイドハーフかもしれません。

クロスをあげるのとカットインしてシュートの両方を求められますが、この2つのプレイはほぼ必ず逆の足になります。

右サイドハーフにいて、カットインしてシュートをする場合、利き足が左足なら力強く打てますが、利き足が右足だとどうしても弱くなってしまいます。
相手DFは利き足をみて、シュートを打たれないようにカットインされない守備に徹するなど選択肢を絞ってきます。

これをうまく乗り越えられるかがサイドハーフとしての資質となります。

5.トップ下

攻撃時のチームの中心にいるべきポジションです。
「司令塔」と呼ばれます。
ひと昔前の日本代表(全世代の方)では中村俊輔、最近では香川や南野など、攻撃に特化した選手である必要があります。

時にはフォワードへパスを出し、時には自分自身もミドルシュートを打つ。

あえてサイドに流れることで真ん中のスペースを空けてボランチやサイドハーフの入るスペースを作ったり、やることはたくさん。

6.フォワード

ワントップの場合、基本的に「中央からサイドに流れない」ことが求められます。
それはクロスに合わせる選手が、フォワードがサイドに流れてしまうといなくなってしまうからです。

フォワードには、ヘディングの強さ、シュートを打つ時の冷静さ、相手DFとの駆け引きの上手さ、などが求められます。

時には「身長が高い」それだけで大きな武器となることがあります。

最近のサッカーではフォワードやサイドハーフなどの前線にいる選手からプレスをかけることが多いため、
「守備のスイッチを入れる役割」
も担っています。

7.ゴールキーパー 

ピッチ上で唯一手を使えるため、シュートを止める技術が大切です。

シュートを止めると言っても、
 キャッチしにいくのか
 パンチングしにいくのか
など一瞬の判断と反射神経が求められます。

攻撃時にはDFラインでのパス回しに参加したり、ロングボールでフォワードやサイドハーフめがけて正確なパスを出す必要もあります。

最後に

『超初心者向け。サッカーの試合で使われている言葉の説明企画』
もこれで終わりです。

いかがでしたでしょうか?

自分で書いていても 
「ちょっと伝わりにくいかな?」
と思いながら書いている部分も多く、プレイを言葉で説明する難しさを改めて感じました。

少しはサッカー観戦のお手伝いができていたら嬉しい限りです。

最後に。
ここまで色々説明してきましたが、試合を観て
「点入ったー!!」
「今のプレイうめー!!」
で楽しんでるだけで、ホントは十分です。笑

用語や役割なんか知らなくても、実際に観て楽しめればそれ以上のことはありません。

明日は遂に迎える、スペイン代表との準決勝。
勝てば、銀メダル以上確定&決勝はブラジルと当たる可能性あり。
なんとしても勝ちたい試合です。

内容の良し悪しよりも勝ちを求めたい。
そんな気分で明日は観戦しようと思っています。

それでは明日のスペイン戦、一緒に応援しましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?