見出し画像

超初心者向け。サッカーの試合で使われている言葉の説明企画〜中級編 その2〜(#120)

今回は中級編、その2です。

その1の補足と、新たな説明をしていきます。
その2はその1とは違った目線からいきます。
ではさっそくいきましょう。

はじめに

今回は「反則やボールがピッチの外に出た時のリスタート(=再開)方法」をメインに説明します。

反則などが発生すると主審は笛(=ホイッスル)を吹きます。
笛が吹かれた後のリスタート方法はおそらく7種類あります。
(もし漏れがあったらすみません)

まずは前提となる用語説明をします。
次の図をご覧ください。

この図と用語を踏まえた上で、反則の説明をします。

反則のことをサッカーでは
「ファウル(=ファール)」
と言います。

一般的にファウルと呼ばれるので、反則ではなくファウルとこの中では使います。

いろんなファウルの種類があり、わたしも全ては網羅していません。
もしかしたら頭の中では感覚として理解しているのかもしれませんが、うまく言語化できる自信がありません。

ファウルに該当する有名な5つを挙げます。

〇相手を押すこと
プッシングとも言います。相手の選手を押して倒したり、押すことはファウルの対象となります。

〇相手を引っ張ること
相手の腕やユニフォームを掴んで引っ張ることはファウルの対象となります。

〇相手の足を蹴る、または引っ掛けること
意図的に相手の足を蹴ったり引っ掛けることはもちろんですが、ボールに触ろうとして伸ばした足が、相手の選手の足を蹴ってしまったり引っ掛けてしまったらファウルの対象となります。

〇ハンド
・ゴールキーパー以外の選手が手でボールを扱うこと
・手にボールを当てる(当たる)こと
・ゴールキーパーがペナルティエリア外で手でボールを扱うこと

これらをまとめて、一般的にハンドと言います。

ゴールキーパー以外の選手が相手のシュートを手で防いだらファウルの対象となります。シュートに限らずパスでももちろん対象です。

また意図的か否かに関わらず、たまたま手に当たってしまった場合もファウルの対象となることがあります。

〇オフサイド
この5つの中では唯一攻撃時にのみ発生するファウルです。
サッカーを観る(やる)上で最も理解の難しいファウルです。

オフサイドを知るためには、まずオフサイドラインを知らないといけません。

オフサイドラインとは
「守備側のチームからみて、最後尾から2番目にいる選手を基準に、両サイドに水平に引いた線」
です。

この
「最後尾から2番目にいる選手を基準」
というのがポイントで、このカウントにはゴールキーパーも含みます。
そのため、ほとんどのシーンにおいて基準となる選手は
「DFの中で最後尾にいる選手」
となります。

※イメージ

ただし、基準となる選手が試合中にコロコロ変わるため、固定されてる明確な線は存在しません。

そのためタッチライン側にいる副審(「ラインズマン」ともいいます)は常に、基準となる選手の動きと水平な位置を取るように走り続けています。

副審が目で見てオフサイドラインを判断し、オフサイドかどうかを判定するためです。

副審の目視のみでオフサイド決まるため誤審がよく発生することなどを発端とし、近年ではVAR(ビデオアシスタントレフェリー)という映像を用いた判定も導入されています。

VAR用の映像を見るために、VARのためだけの審判がスタジアム内の別室で、随時、試合を見ています。
VARの詳細についてはここでは省きます。

さて、ようやくオフサイドラインの説明が済んだ所で、改めてオフサイドを説明します。

オフサイドとは、
「攻撃側の選手が、味方の選手がボールを蹴る瞬間に、オフサイドラインより相手ゴール側にいること」
で発生するファウルです。

…ね、これだけ文字を割いてもわかりにくいでしょ?笑
動画を観てもらうのがわかりやすいかもしれません。

ただし、攻撃側の選手がボールをマイナス方向(攻めてる方向と逆方向)に蹴った場合には、オフサイドに該当してもオフサイドの反則にはなりません。
十数試合に一回程度あるかな?程度ですので、とりあえずは気にしなくても構いません。

これは私の完全なる主観ですが、
オフサイドの思想は

攻撃側の選手が相手のゴール前にずっと待機したままでいると、ボールを奪った瞬間にその選手めがけてロングボールを蹴れば得点に繋がる可能性が高くなってしまう。それではロングボールの蹴り合いになりサッカーの魅力がなくなる。それを防ぐために存在する。

と思っています。

なお、ファウルについては、
主審の裁量によってファウルか否か
が決まります。

そのため、審判ごとにファウルを取る基準は違いますし、試合の中でも
「さっきのプレイはファウルなのに、このプレイはファウルじゃないの?!」 
というようなことはよくあります。

試合を通して、ファウルを取る基準がブレない主審が一般的に「良い審判」とされています。


さて、ここまでファウルの説明でした。
前置きが長くなりましたが、これからが本題です。笑

「反則やボールがピッチの外に出た時のリスタート(=再開)方法」
について説明していきます。


1.ゴールキック

攻撃側の選手に触れたボールが、守備側のゴールラインから外に出た場合のリスタート方法です。
ゴールラインから外にボールが出た際、最後にボールに触れたのが攻撃側の選手の場合はゴールキックになり、守備側の選手に触れた場合はコーナーキックになります。

2.コーナーキック(CK) 

1.ゴールキックで説明しましたが、守備側の選手に触れたボールが守備側のゴールラインから外に出た場合のリスタート方法です。

コーナーキックはピッチの角にある「コーナーアーク」と呼ばれる場所からボールを蹴るリスタート方法です。

ほとんどの場合はゴール前でヘディングシュートをしようと待ち構える味方選手に向けて、浮いたボールを蹴り入れます。
その他に、コーナーアーク付近にいる味方選手にパスを出して再開する「ショートコーナー」という方法もあります。
東京オリンピックの日本代表はショートコーナーを多用しています。

3.フリーキック(FK)

ピッチ内でファウルが発生した場合のリスタート方法です。
ただし、攻撃側の選手が相手のペナルティエリア内でファウルを受けた場合は、ペナルティキック(PK)となります。
フリーキックの場合は、ファウルが発生した場所からボールを蹴ることでリスタートします。

なお、フリーキックには2種類あります。
「直接フリーキック」
「間接フリーキック」
です。

ほとんどが直接フリーキックになりますので間接フリーキックは気にしなくても構いません。

4.ペナルティキック(PK)

一般的に「PK(ピーケー)」と呼ばれます。
3.フリーキックで説明しましたが、攻撃側の選手が相手のペナルティエリア内でファウルを受けた場合はペナルティキックでのリスタートとなります。
ペナルティキックは、ペナルティエリア内にあるペナルティスポット(=ペナルティエリアにある丸い点)にボールを置き、シュートを打てます。
そのためサッカーの試合において、最も得点を決めやすいシーンです。

ペナルティキックはキッカーとゴールキーパーとの一対一の心の読み合いが見所です。

5.スローイン

タッチラインからボールが出た場合のリスタート方法です。

スローインとは、タッチライン際からピッチに両手でボールを投げ入れることです。
サッカーの中で唯一、ゴールキーパー以外の選手が手でボールを扱うことを許されているシーンです。

スローインが、試合の中で最もよく発生するリスタート方法です。

タッチラインからボールが外に出る直前に触れたチームの相手チームによって、スローインが行われます。

6.ドロップボール

ほとんど起きないリスタート方法で、ファウルとは関係なく発生します。

ドロップボールでのリスタートのほとんどは、ボールが意図せず審判に当たってしまうことで発生します。

ドロップボールという名前の通り、審判にボールが当たった場所から審判がボールを落とすことでリスタートする方法です。

7.キックオフ

得点を決めた場合のリスタート方法です。
得点を決められたチーム(=得点を奪われたチーム)がセンターサークルにボールを置き、ボールを蹴ることです。

得点を決められた後以外にも、試合の前半が始まる時、後半が始まる時もキックオフで始まります。

その1の補足

その1で、一部、よく使われるけど漏れている言葉があったので追加で説明します。

その1で「パス」の説明をしましたが、ロングボールのパスを「ロングフィード」と呼んだりします。

また、ゴールキーパーがシュートをキャッチし、味方に向けてボールを蹴り入れることを「パントキック」と呼んだりします。

これらもパスの一種ですので補足しておきます。

なぜか色んな言葉で言い表されますが、パスであることに変わりありません。

最後に

ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
こんな長くなる予定ではなかったのに…

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?