見出し画像

最近競馬に激ハマりしている

齢23にして、父から受け継いだ競馬好きの血が大爆発してしまった。

競馬が好きだった父

父は競馬がとても好きだった。
大学時代、平日は授業に行かずパチンコ屋へ通い、週末はもっぱら阪神や京都など関西圏の競馬場にいたらしい。
その結果、父は大学を中退している。
母との結婚を機に、パチンコからは完全に足を洗い、競馬場へ行くこともなくなったそうだが、競馬中継だけは毎週必ず見ていた。
あと多分、ダビスタらしきゲームもやっていた。
子どもだった私は、父と一緒に競馬中継をなんとなく見たり、ダビスタをする父を眺めていたりした。
母はそんな父を快く思っておらず、いい加減競馬から足を洗えと頻繁に言っていた。
そんな母に根負けしたのか、だんだんと父は競馬中継を見なくなっていった。
私自身も、父が見なくなった競馬中継を自発的に見るほどの熱量はなく、競馬に触れる機会はなくなっていった。
その後、JRAが2013年に作ったCM(THE LEGEND)を見て、「競馬かっこよ〜!!」と思ったりするのだが、その頃にはもう父は競馬を見なくなっていたこともあり、「CMがかっこいい」以上の感情を抱くことはなかった。

ウマ娘の再放送を見る

それから時は経ち2020年9月。
ウマ娘プリティーダービーの第2期制作が発表され、第1期が再放送されることになった。
私はウマ娘のアニメを制作したP.A.WORKSがとても好きで、現在は有料のオンラインサロンにも入っているぐらい大ファンである。
それゆえに、当時は「PAついにソシャゲ原作(なお、いまだにリリースされていないが…)のアニメ作るのか…」と変な拒否反応を示して見ていなかった。
しかし作品の評価はなかなかに良く、「いつか見なければな…」と思うようになっていた。
そこで今回再放送を見てみたのだが、これが実に面白い。
どうやら私はガルパンなど、ぶっ飛んだ世界観で美少女がスポ根する話がどストライクらしい。
(そんなアニメがガルパンとウマ娘以外にあるのかは微妙だが。)
そして居間でウマ娘を見ていると、父が「俺が一番思い入れのある世代の話だ…」と、(頼んでもいないのに)元ネタの解説をしてくるのである。
しかし父の解説は非常に面白く、次第に私は元ネタのレース動画などを見るようになっていた。

2020年天皇賞(秋)

その後少しずつ現在の競馬にも興味を持ち始め、デアリングタクトが無敗で牝馬三冠を達成した秋華賞の動画を見たり、コントレイルが無敗でクラシック三冠を達成した菊花賞をリアタイで見たりした。
どちらも大記録を達成したレースとあって非常に見応えがあり、「これからは時間が合えば、GIぐらいは見ようかな〜」などと思っていた。
そして11/1(日)。この日を境に、私の人生は大きく変わり始める。
この日は、天皇賞(秋)の開催日だった。
私は元々お笑いを見るのが好きで、競馬中継から続けてNHK新人お笑い大賞が行われるということもあり、「ついでに今週も競馬見るか〜」と15時からNHKをつけっぱなしにしていた。
そして15時40分。レースが始まった。

レースはアーモンドアイが1着でゴールし、史上初の芝G I8勝目を挙げた。
そして私は見てしまったのである。

ゴール後、ルメール騎手がアーモンドアイの頭をぽんぽんと撫で、アーモンドアイがそれに応じるかのようにぺこりと頭を下げたところを…。

気が付くと私は、涙を流していた。
競馬、それは馬と騎手の関係性があって成立する、絆のスポーツなのである。

そして追い討ちをかけるように、ルメールがインタビューで泣くのである。
それを見た私も、涙がとめどなくあふれ続けた。
‪こうして‪CP‬オタク不健康運動は、競馬沼へとダイブしていったのである…。

競馬の魅力

前述のように、私はアーモンドアイとルメールの関係性から競馬にのめり込んでいったのあるが、他にも競馬に魅力を感じる点があった。
まず1つ目は、より早く入線した馬が勝ちという格となるルールのシンプルさ
ウマ娘を見ているときに、「馬を擬人化すると、競馬は陸上のトラック競技になるんだな」と思ったのだが、私はその陸上競技の観戦がとても好きなのである。
個人的にこれまで陸上競技、フィギュアスケート、高校野球、相撲などのスポーツ観戦にハマってきたが、現在唯一他界していないのが陸上競技なのである。
(ちなみに、相撲は中学入学と共に時間が合わなくなり完全他界、フィギュアはいまだに普通の人よりは詳しいけど…程度、高校野球は地元・広島の甲子園での試合は絶対見るけど、逆にそれ以外は全然見ない、といった感じ。)
陸上競技と競馬は、早くゴールした人・馬が勝つ、というようにルールが明快で、しかし細かなルールを知れば知るほど、より競技を楽しめる奥深さがある、という点が共通していると感じている。


2つ目は、血統である。
ちょうど本日オルフェーヴルの主戦騎手であった池添謙一騎手が、オルフェ産駒で初めて重賞勝利を挙げた。
このように競走馬が引退しても、その馬が種牡馬や繁殖牝馬になれば、子どもの活躍を見られるという点に心を惹かれた。
その子どもに騎乗しているのが親の主戦騎手だと、さらにエモいね!!!


"JRAお布施の会"会員へ

何か新しい趣味にハマると、総じてオタクはこう思う。「貢がせてくれ」。
競馬にハマった私も、例に違わずこう思った。「毎週素敵なレースを見せてくれるJRAに貢ぎたい」。
でも私は家で競馬中継を見ているだけ…コロナで競馬場に遠征なんて行けない…どうすれば…あっ、馬券だ!!!
というわけで、今では即パットで馬券を買いながら競馬を楽しんでいる。
「ウマ娘から競馬に入ったオタクは、JRAに金を落とさない」と言われているのが悲しいのもある。
ただ競馬で大学を中退した父を持っていること、そして馬券に突っ込み過ぎたせいで他の趣味に回すお金がなくなるのがシンプルにめちゃくちゃ嫌なこともあり、今のところ馬券1枚につき100円しかかけていない。

だいぶ前の発言になるが、佐藤浩市さんが次のようなことをおっしゃっていた。

JRAさんへの“お布施の会”会員です(笑)。

彼の発言の意図とは少し違う解釈をしているかもしれないが、私はこの言葉に非常に共感した。
馬券を購入した分のお金を回収しようとは、特に思っていないのである。
馬券はJRAへのお布施なのである!!!
こう考えると、ペイした額を回収しようとヤケにならないので、平穏な状態でレースを見られる(自論)。
あと即パットに対応している銀行口座を持っていなかったので、住信SBIネット銀行に入ったのだが、この銀行は一番低いランクでも他行宛ての振込手数料が月1回まで無料なのである。
競馬とか関係なく、マジでおすすめである。

最後に

結局現在の熱量としては、競馬>>>ウマ娘になってしまった。(ウマ娘も好きだよ。)
そしてジャパンカップをリアタイした過ぎて、楽しみにしていたゆるキャン△先行上映会昼の部ライビュチケットを捨てようとしている(なぜぴあで買ったのにCloakのリセールが使えない)(夜の部は行くから!!)。
あと前述の通り母が競馬嫌いなので、これから頑張ってこの趣味を隠し通さなければならない…。
父、競馬熱再熱してくれないかしら…。

追記:もし良ければ、こちらの記事も読んでくださるとうれしいです。


この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

私のスポーツ遍歴

金銭的なサポートは不要です。 スキやフォロー、記事の拡散などを行っていただけますと、大変うれしいです。