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Mirai Night #02「保護者がホンネで語る"地域で学ぶ可能性"」

都会の中学生が、地方の公立高校に留学する地域みらい留学。今年の6月に開催した「地域みらい留学フェスタ」では、全国から26道県55校の地方の高校が集まり、2000名以上の中学生・保護者の方が来場し、「地域留学」ブームが全国で起きつつあります。
しかし、まだまだメジャーな選択肢ではないため、「なぜ地方の高校を選んだの?」「行ってみて良かったと聞くけど本当に?」などリアルな声に触れる機会が少ないと感じています。
"地域での教育を選択した子どもの親はどう考え、何を感じたのか?"そんな保護者の声をお届けする会を9月27日(金)に開催しました。

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モデレーターを務めた今村久美さんが代表をされているNPO法人カタリバさんのオフィスをお借りして開催しました。(秘密基地みたいで素敵なオフィス!)
参加者30名くらいかな…?とわたしたちの予想を遥かに超えて、応募時点でなんと70名強!熱気に包まれた中でイベントが始まりました。

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今回の主役は何と言ってもこの"地域みらい留学生の保護者"なみなさま。

■池本 洋⼀さん
埼⽟県さいたま市在住/お⼦さんの進学先:島根県⽴津和野⾼校/職業等:リクルート住まいカンパニー SUUMO編集⻑
■應⼿ ⿇貴⼦さん
東京都杉並区在住/お⼦さんの進学先:島根県⽴隠岐島前⾼校/職業等:NPO法⼈カタリバ ⽂京区⻘少年プラザb-lab所属 中⾼⽣のやってみたいを応援するユースワーカー
■笠原 然朗さん
東京都板橋区在住/お⼦さんの進学先:沖縄県久⽶島⾼校/職業等:スポーツニッポン新聞社⽂化社会部記者
■野⽥ ⾹織さん
東京都品川区在住/お⼦さんの進学先:島根県⽴飯南⾼校/職業等:NPO職員、シングルマザー
■細川 真彦さん
東京都調布市在住/お⼦さんの進学先:広島県⽴⼤崎海星⾼校/職業等:覺證寺住職。23から13才まで男⼥5⼈の⽗親。⼩中PTA会⻑・調布市PTA連合会の会⻑などを務め、お寺ではこども⾷堂を開催

都内から沖縄・島根・広島…と高校進学先も多様、進学理由も多様。
そんな皆さんが、口を揃えて「息子/娘が地域に留学して本当によかった!」とおっしゃるので、ますます気になります。

全体での自己紹介は短く終え、話を聞きたい保護者の元に集まって、少人数でのグループトークタイムに入りました。

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トークテーマは、学校の選び方/入学後の親子の関係性/都会と地域の学びの違い/進路/教育環境のぶっちゃけトークまで。等身大のエピソードに一層前のめりになります。

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「地域みらい留学」を選んだときはそれが正解かどうかだなんてわからない。でも、東京からヒッチハイクして高校に帰る息子の姿を見たり、農業体験や自然に触れて苦手だった理数科目を興味を持って学んでいる姿を見たら、たくましさ、本質的な学び…明らかに都会では得られないような可能性を、彼は地域での出逢いを通じて貰っていると確信しますよ。

とにかく地域の方々の人間力が高い。システムに頼らずに自身で状況を打破する力もあるし、信頼・助け合い・人を大事にすること、教科書や問題集では教わらない本当に大事な学びが地域にあると感じています。

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「地域みらい留学を検討しているけど、わが子に合うかどうかわからない」という問いがありました。それには「合うかどうかは本人が決めるのだとおもいます。合ったらそうなんだね、だし、もし合わなくてもそうなんだね、と受け止めてあげてください」とお伝えしました。
どんなあなたでも愛している。親からかけられる言葉はそのぐらいしかないと思います。

進路選択の際、本来ならば父と母で意見が食い違うことは当たり前。親ができることは選択肢を沢山触れることができる支援をすることと、選ぶ際のモノサシにアドバイスをすること。どうしても親は無意識のうちに願いを押し付けてしまうんですよね笑 自分で決めたことだったらきっと大丈夫。

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子どもたちの成長の姿、選択の過程を熱く語る保護者の方々の表情を見て、感じたことがあります。新しい選択肢に出逢って、親として子どもとどう向き合うか、自分は何を感じているのか、葛藤や覚悟など、
「地域みらい留学」は子どもたちの物語でもあり、親の物語でもある、と。

保護者の方の話を聞きつつ、ご自身の話を打ち明けるなかで、涙ぐまれている参加者の方もいらっしゃいました。

最後に、登壇してくださった野田さんがイベント終了後にfacebookで投稿されていた言葉がとても素敵だったので紹介させてください。

地域みらい留学を「子どもを成長させる機会」と捉えるのは、
ちょっとおこがましいんじゃないか。子どもは知らない世界・知らない体験を通して勝手に学習し、成長していく。変わるべきはむしろ私たち大人のほう。子どもを「教育する」というパラダイムからいち早く抜け出すこと。そして親は、子どもの自立を心から願うなら、自ら子離れする勇気を持とう。
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親は親で、これまで生きてきた中で、いろんな幸せや、いろんな苦い経験を積み重ねてきた人間で、そこで培われた経験則や価値観があり、その中で最善を探しながら、かけがえのない人生を生きている最中なんですよね。子どもに自分の人生にオーナーシップをもって生きていってもらいたいなら、舵取りは思い切って手放して、親は自分自身の人生にオーナーシップをもつ、その背中を見せられるようであらねばならないな、と。
(わたしも意地張ってる場合じゃなくて)
~野田香織さんのfacebookより~

地域みらい留学という選択肢を選んだ子供たちの親の本音に触れたら、親の1人の人間としての人生観・生き方に知ることが出来た、そう感じた時間でした。

最後は登壇者と運営メンバーで打ち上げ。
わいわいと飲みながら、地域みらい留学という選択肢を迷っている中学生・保護者のために、有志で「地域みらい留学保護者会」を立ち上げよう!と盛り上がりました。これからの道のりが、より一層楽しいものになりそうです。

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次回は10月24日に「地域で活躍する先生が描く未来の学校とは!?」と題して、トークセッションを行います。
「地域みらい留学校の先生の本音が聞きたい方」「地方の教育に関心がある方」「教育の最前線に関心がある方」是非お越し頂ければと思います!

■イベント概要 Mirai Night #03
・日時:2019年10月24日(木)
・開催時間:19:00-21:00(18:30開場)
・開催場所:ITプロパートナーズオフィス(渋谷駅徒歩7分)
・ゲストスピーカー:全国から現場トップランナーの先生集結!
 岡山県立和気閑谷高校 香山真一
 広島県立大崎海星高校 取釜宏行
 徳島県立城西高等学校 神山分校 森山円香
 宮崎県立飯野高校 梅北瑞輝
 島根県教育委員会 立石祥美
・申込:以下のURLのGoogleフォームよりお申込みください
https://forms.gle/ecynzvn84cJRngne8
・定員:30名※飲み物と軽食を用意します。飲食代として1,000円を当日受付でお支払いください。

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